パリ管弦楽団&セミヨン・ビシュコフ(パリ)

オーケストル・ド・パリ(パリ管弦楽団)、本拠地フィルハーモニー・ド・パリ。

パリ国立オペラ座ディレクター就任が決まった、セミヨン・ビシュコフ。多分、初聴。

久しぶりの演奏会、嬉しいな

前半は、チャイコフスキーの”ピアノコンツェルト1番”。ソリスト、キリル・ゲルシュタイン。10年くらい前、ツィメルマンの当日キャンセル代役で聴いて以来のゲルシュタインのピアノ。

出だしこそ力抜けたゆる〜い感じで和音奏でたけど、そのあとはび〜んとした豊かな響きと拳効かせた感じが、なんかラフマニノフ聴いてるみたい。一楽章前半、ミスタッチや濁り(というか調音が響かせてるのかな?)を感じるのが残念。二楽章、三楽章はなかなか。ラストの盛り上げ方もいいね。

指揮者&オーケストラも悪くない。フルート、こんな上手だった?弦のまとまり感もいい。ビシュコフは、激し目のピアノとオーケストラを絶妙な感じでドライヴしてる。

ゲルシュタインは、藤田真央くんの先生

後半は、シュトラウスの”アルプス交響曲”。大好物♪ ”英雄の生涯”より聴くチャンスは少ないけど、こっちの方がさらに好き。シュトラウスの集大成の一つだと思う。

舞台見るだけでテンションマックスになる作品。フィルハーモニーの美しいオルガンのパイプは姿を見せてるし、オルガンの横にはチェレスタあるし、管の人数多いし、打楽器セクションにはティンパニ2セットあるし、サンダーシートやウィンドマシーン、カウベルまでたくさん用意されてる。あー楽しみ!

編成見るだけで、ウキウキ

シュトラウスの天才ぶりがよくわかる作品。子供の頃のシュトラウスがアルプス登山した時のイメージを音楽家してるのだけれど、山の夜明けから山の美しさ、登山の大変さ、変わりやすい山の天気や自然の脅威などが、見事に音楽化されていて、景色がまざまざと脳裏に浮かぶ。すごい創造力…。初めは”アンチクリスト、アルプス交響曲”という名だったそう。分かるな、なんとなく。偉大なる自然の讃歌。

そんな傑作を、オーケストル・ド・パリ、いい感じに演奏してる。前半に引き続き、弦が見事。もともと艶やかできれいな音色のオーケストラだけど、今夜は一体感が格別。フルートやクラリネットもいいし、ティンパニ主席も素晴らしい。

金管、特にホルンは、ドイツ系オーケストラには負けちゃうけど(昔、スターツカペレ・ドレスデン&ティーレマンでこの曲聴いて、ホルンに感激した)、悪くない。全体的にもうちょっとロマンティックな方が好みではあるけれど、十分満足。オルガンの存在感も素晴らしい。この曲、オルガンがとても大切で、よいオルガンを求めて、シュトラウスは初演をドレスデンでなくベルリンで行ったそう。

ビシュコフ、きれいにまとめてるなぁ。今、オペラ座で「オネギン」絶賛上演中。合間をぬって、二日間、パリ管を振ってる。お疲れさまです。

演奏後、拍手喝采。パンダの奏者たちも(10人もいた〜)出てきて、舞台は音楽家でぎっしり。大規模編成オーケストラ、好き☺️

オルガンの横に出てきた、舞台裏で演奏していた奏者たち
若いねー、みんな。エキストラかな

大編成!オルガンも加わって、舞台も壁も絶賛稼働


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2026年2月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。

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