イラン軍事当局は20日、米国やイスラエルが米イラン間の覚書合意に違反したとして、ホルムズ海峡の封鎖を宣言した。イスラエルによるレバノン南部への攻撃継続を主な理由に挙げ、米国側が合意の第一条項を実施していないと非難した。この動きは、6月中旬に署名されたばかりの停戦・交渉合意を揺るがすもので、中東情勢と世界のエネルギー供給に再び緊張をもたらしている。
— you1126 (@Rb3qzWR5AK5nooA) June 20, 2026
- イラン側は革命防衛隊や中央司令部を通じて声明を出し、「米国とイスラエルの公然とした悪意と合意違反に対し、ホルムズ海峡を封鎖する」と表明した。
- レバノンでのイスラエル軍の停戦違反を直接の引き金とし、米国がイスラエルを抑えられていない点を批判した。イラン国営メディアやFars通信がこれを報じ、通過を試みる船舶への攻撃警告も含めた。
- 米国側は即座にこれを否定した。米中央軍(CENTCOM)は「ホルムズ海峡の商業船舶交通は増加しており、自由な航行を確保している」と発表。
- 20日には55隻の商船が通過し、1700万バレル以上の石油が輸送されたと具体的な数字を挙げた。トランプ大統領は「海峡は開放されており、トール(通航料)は課さない」と強調し、米国が「中東の守護者」として役割を果たす可能性に言及した。
- JDバンス副大統領も「過去24時間で1600万バレルの石油が通過した。戦前並みの水準に戻りつつあり、封鎖の兆候はない」と述べ、スイスでの米イラン交渉継続を前提に楽観的な見方を示した。
- 米国はイラン側の封鎖主張を「受け入れられない」とし、航行の自由を堅持する姿勢を明確にした。
- 海外メディアの報道はイラン側の宣言と米側の否定を併記する形で進んだ。「イランがレバノン攻撃を理由に再封鎖を宣言」「しかし米国は交通継続を確認」と伝え、合意の脆弱性を指摘している。
- 18日にトランプ大統領とイラン大統領ペゼシュキアンが署名した覚書では、ホルムズ海峡の再開と米国による海上封鎖解除が主要項目だった。
- イスラエルがレバノン南部で攻撃を継続したことでイラン側がこれを違反とみなした形だ。石油価格は一時上昇傾向を示し、船舶運航会社やエネルギー市場に警戒感が広がった。
この事態は、米イラン間の最近の覚書が依然として不安定で、レバノン情勢やイスラエルの行動が合意全体を左右しやすい構造を浮き彫りにした。今後のスイスなどでの交渉進展や、両国・イスラエルの動きが世界のエネルギー安定と中東和平に直結する展開となりそうだ。

FarzadFrames/iStock







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