乗り越えた話題の企業の株主総会:ニデック、ホンダ、日産にKADOKAWA

この時期、客先に出向いた時の挨拶言葉は「サッカー見た?」。ただカナダは日本と違い、無料の放送は一切なし。つまり見たければスポーツバーに行くか、自宅で有償サービスを受けるしかありません。なので見る人は見るけれど見ない人は見ていない感じがします。バンクーバーは開催地の一つですが、試合数が全部で7試合しかなく、今日が5試合目。一か月続くFIFAサッカーとしては寂しい限りです。ところで日本。頑張っていると思います。ブラジルは強豪ですが相手に不足はありません。良い試合を期待しています。

では今週のつぶやきをお送りします。

株式市場の乱高下は要注意マークだけど…

東京市場の乱高下が気になります。韓国市場は更に輪をかけて荒くなっています。アメリカはそこまでではない中で私が見るのは半導体関連株崩壊リスクであります。バブルではないとされるのは半導体業界は27年も好調を維持するだろうとみられているからです。しかし、これまでにほぼすべての好材料は織り込んでいることからむしろ悪い材料を気にするようになるのです。それが昨日の半導体大手マイクロンの好決算を受けて下げたアップル株であります。半導体製品の値上げにより最終消費者向け価格が上昇、それによる売り上げ減の可能性を嫌った動きであります。

以前にもパソコンの半導体が足りなくて消費者向け価格上昇をしていると申し上げましたが、AIブームによるインフレが無視できない状態にあります。更に追い打ちをかけたのがスペースX社の株価が典型的な「3日天井」となり、今は上場初日の価格近辺にまで下がり、買い上がる気配がない点です。これもあり、秋から年末に予定されていたオープンAIとアンソロピックのダブル上場は需給を相当悪化させると連想させ、オープンAIは上場を来年に延期検討か、と報じられます。そこで関連株が主導して下げた、これがシナリオです。

株価の乱高下は天井が近いことを示しています。ただ、26日(金曜)は日経平均が3000円下げましたが、驚くべきはプライム市場の騰落数でみると上昇が915,下落613で多くの銘柄の株価は上昇しているのです。今回の一連の日経平均上昇の立役者は半導体関連であり、その他の銘柄は人気離散で「売られ過ぎシグナル」が出まくっているのです。よって仮に日経平均がこれからさらに1万円下げても市場が健全さを失うことはなく、むしろ絶好の調整期に入るとみるべきでしょう。

不安な地震活動

ベネズエラのM7.2とM7.5の連続地震は暫定大統領による国家運営下での災害だけに今後の復興は相当苦労するとみられます。アメリカはベネズエラを手玉に取り、同国の石油資源に触手を伸ばしていたわけですから少なくとも本気で支援を行うべきでしょう。動画などを見る限り、ほぼがれきの山となってしまっているところから多くは貧民街の崩壊とみてよく、犠牲者の数は万単位の飛躍的数になるかもしれません。特に現地は雨期で高温であるため、健康上の二次災害が出やすい状況にあります。大変、気になります。

一方の日本。河口湖で震度6弱を記録とあります。同地での大きな地震は珍しいと思いますが、気象庁は富士山との関連はないと報じています。折しもダブル台風で悪天候の中、被害が最小限にとどまっていればよいと思います。数日前には岩手県沖でM7.2の地震がありました。M7クラスの地震は24年の能登半島地震(M7.6)以降も24年8月の日向灘(M7.1)、25年12月の青森東方沖(M7.5)とある意味、コンスタントに地域特性なく揺れていると言えます。

日本は震災には強いとされます。ですが、この自然のパワーは予測がつかない上にその大きさは時として人間の予知を超えると同時にいくら建物が堅固であってもインフラがずたずたになるリスクがある点を考えなくてはいけません。今の時代、電気と水、インターネットといった生活インフラに食糧の流通を含め、すべてが当たり前のように機能することを前提としている社会においてサバイバル生活を余儀なくさせられる場合の心の準備が必要です。スマホがなければ家族、友人の電話番号すらわからないのです。これは便利になった社会に対する警鐘と言えるでしょう。

乗り越えた話題の企業の株主総会

「今年の株主総会は荒れるかも」と事前に話題になっていたのがニデックとホンダでしょうか?ニデックはまだ先行きが見通せない中でとりあえず凌いだという感じ。ホンダは三部社長の信認がどうなるか心配する声もあり、総会でも様々な意見が出たようです。私は株主でも何でもありませんが、一貫してEV戦略は攻めた中での失敗なので判断そのものを責めてはいけないという姿勢でした。三部社長はどうにか踏みとどまることができたようです。(信認率はまだ集計中)

メディアが飛びついたのが日産の社外取締役で「陰のドン」と言われた永井素夫氏が信任率48.33%で取締役候補から落選したことです。永井氏はみずほ銀行(旧興銀)出身ですが、日産とみずほの関係は昔からズブズブで、銀行の利益を代表する永井氏がもつ陰の実権がルノーなど一部の大株主にとって邪魔だったようです。日産は昔から暗躍する人が良く出てくる会社でこれほど面白い小説ネタになる企業も珍しく、その体質は70年代からほとんど変わっていないとも言えます。ちなみに永井氏の不信任を見込んでなのか、みずほは真保順一氏をあらたに社外取締役に送り込み、こちらも物議を醸し、信任率73.74%と低調ながらもクリアしました。ふと思うのは企業と銀行のなれ合いは日本的であり、国際企業としてはもやは理解されないと思います。

それ以外にKADOKAWAの夏野剛社長の信任をめぐる戦いも話題になりました。この顛末はKADOKAWAが自社で小説にして出版したらミリオンセラー間違いなしでしょう。もともとは東京五輪の汚職関連で創業家、角川歴彦氏が逮捕され、同社内で激しい派閥争いが生じ、角川派VS夏野派で二分、夏野体制で経営展開をするも経営が急速に悪化、サイバー攻撃も受け、アクティブストによる「夏野社長解任キャンペーン」が起こり、泥沼化。夏野氏の今回の信任率59%となっています。書籍関係事業をする立場としてみてもこのところの同社は冴えないの一言で、この泥沼戦争、まだ続くのかと思うと社会的ロスにも見えてきます。

KADOKAWAの夏野剛社長

後記
私のGTRのトランスミッションが壊れたのが5月1日。その後、修理できるところがなく、さまよった挙句、レース車のメカニックをやる会社でひと月半ほどかけて直し完了しました。時間がかかったのは修理部品がカナダになかったことがありますが、トランスミッションをほぼ分解し、全部清掃しなおし、さらに車全体のチューンアップもしてくれました。直って乗った時、GTRのあの低音のエンジン音と加速感、スムーズな走りで新車に戻った感すらありました。これは感激です。ついでにタイヤ4本も総取り換えをして締めて150万円ほどかかりましたがこれは惜しくないお金でした。久々に感動したサービスでした。完全なるオタク系の仕事ぶりで、日本にGTRマガジンという専門雑誌があるのですが、その会社の事務所に全巻ずらりそろっていました。驚愕です。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年6月27日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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