農林水産省は先週、全国スーパー約1000店舗で6月15日から21日までの1週間に販売されたコメの平均価格が5キロあたり3590円だったと発表した。今年1月には4400円台だった価格が3500円台にまで下がり、一部店舗では今年の新米が3000円を割り込むとの予想も出ている。
スーパーのコメ平均価格 5キロ税込み3554円 2週ぶり値下がりhttps://t.co/UEtNJBssHD #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 3, 2026
- 農林水産省のデータによると、価格は1月頃の4400円台から徐々に低下し、6月中旬には3554円まで落ち込んだ。ブレンド米などを含む全体平均で3500円台に回復したのは約11カ月ぶりという。
- 価格下落の主な理由は供給過多にある。2025年産の収穫量が予想以上に多かったことに加え、民間業者と農協の間で集荷競争が起き、高値で買い集めた結果、在庫が大幅に積み上がった。米農家経営者からは「単純にダブついてしまった」との声が出ている。
- 専門家は「民間と農協の間で集荷合戦がおこり、ものすごい高値で推移していった」「加えて昨年は思ったよりもコメが獲れた。一言で言うとめちゃくちゃダブついている」と分析する。
- コメの価格が高くなる根本的な原因の一つは減反政策にある。
- コメの生産がそのままいくと価格が下がってしまうため、農家に年間3500億円ほどの補助金を与えてコメの生産を減らしている。減らすことによって価格を高めている。
- もう一つの原因はJAが実質的な価格決定権を持っているので、マーケットの原理が働かなくなっている。
- 米の価格が一転して下がり続けているのは、価格高騰時に農林水産省が対策を講じず高騰を放置した結果といえる。
- 国産米の高値水準が続いたことで消費者の米離れや外国産米へのシフトが加速し、高価格の国産米が売れ残って在庫が積み上がり、大幅値下げを余儀なくされた。
- これがかえって生産者の収益悪化を招いている。
- 新米の見通しについては、2026年産の生育が良好で供給が増えると予想され、店頭価格で3000円を割り込む可能性が高い。
- 複数の専門家や流通関係者は2500円前後やそれ以下になるケースも想定し、一部では2000円台への下落も視野に入れる声がある。
- 在庫を抱える卸売業者が新米出回り前に「損切り」してでも売りさばこうとする動きが指摘されている。
- 決算期の3月や新米シーズンの夏以降にさらに価格が軟化するとの見方が多い。
- 「元の価格に近づいてきた」「誰が値段を吊り上げたのか」との指摘が目立つ一方、「まだ高い」「2000円台に戻してほしい」という声も多い。
- 農家保護のため欧州のような補助金制度を求める意見や「集荷合戦の弊害が顕在化した」との分析も散見される。
- 消費者側は家計の負担軽減を歓迎する反応が強いが、生産者側では収益悪化を懸念する声があり、需給調整と農家経営の両立が課題として浮上している。
この価格下落は、2025年産の供給過多が主因で新米シーズンを前に在庫処理が進む形だ。消費者にとっては朗報だが、農家の経営や今後の生産意欲に影響を及ぼす可能性があり、市場の安定に向けた対応が求められる状況にある。

鈴木憲和農水相Xより







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