日本政府の受取る利子は多い? 政府の受取利子 国際比較

harutarou/iStock

この記事では、政府の受取る利子についての国際比較をご紹介します。

1. 政府の受取利子

日本の政府は国債残高が多い割に、現在までのところ金利が低いため支払利子が少ない状況となっています。

また、日本政府は負債が多い一方で、金融資産も多く保有しています。

その結果、受取利子も相応の金額に達しているようです。

図1 財産所得 利子 日本 一般政府
国民経済計算より

図1が日本政府の財産所得のうち利子(Interest)の推移です。

1990年代以降は支払利子も受取利子も減少していますが、支払いに対して受取の減少幅は小さいようです。

正味の純受取は1990年代よりもマイナス幅が縮小していますね。

2. 1人あたりの推移

ここからは政府の受取利子について国際比較していきましょう。

まずは人口1人あたりのドル換算値からです。

図2 受取利子 一般政府 1人あたり
OECD Data Explorerより

図2が主要先進国政府の受取利子について、人口1人あたりの為替レート換算値となります。

日本は1990年代に極めて高い水準に達していて、その後は低下していますが相対的に見れば高い水準です。

近年ではカナダ、韓国が多いようですが、日本はその2国に次ぐ状況になっています。

一方で、フランスやイタリアはかなり低い水準が継続していますね。

3. 1人あたりの国際比較

続いて、最新の数値での国際比較をしてみましょう。

図3 受取利子 一般政府 1人あたり 2023年
OECD Data Explorerより

図3がOECD各国政府の受取利子について、人口1人あたりの為替レート換算値を比較したグラフです。

日本は420ドルで、OECD34か国中9番目と比較的高い水準となります。

ノルウェー、ルクセンブルク、デンマークなど高所得国が上位に並ぶ中、カナダ、韓国、日本の水準が相対的に高い事が確認できますね。

日本の政府は財産所得による収入も多い方になります。

4. 対GDP比の推移

続いて、もう1つの比較方法として対GDP比についても見ていきましょう。

図4 受取利子 対GDP比 一般政府
OECD Data Explorerより

図4が主要先進国政府の受取利子 対GDP比の推移です。

日本はかつてよりも低下傾向が進みましたが、2024年でも1.2%と相対的に高い水準となります。

イタリア、フランスが低く、対GDP比ではアメリカの水準もかなり低くなることが確認できます。

5. 対GDP比の国際比較

最後に対GDP比の国際比較です。

図5 受取利子 対GDP比 一般政府 2023年
OECD Data Exploerより

図5がOECD各国政府の受取利子 対GDP比について、2023年の比較です。

日本は1.2%でOECD34か国中8位と上位に入ります。

コスタリカ、コロンビア、ノルウェーなど支払利子も多い国が上位に並びます。

一方で、イタリア、フランスは先進国で最低水準となっています。

日本は政府の受け取る利子が相対的に多い国という事になりますね。

6. 政府の受取利子の特徴

この記事では、政府の受取利子についての国際比較をご紹介しました。

日本の政府は金融資産のうち他国の国債を多く保有している事もあり、受取利子も相対的に多い方になるようです。

政府の利子に関しては、日本は支払がそれほど多くなく、受取が多いようです。

差引の純受取も、国際的に見れば多い方になりそうですね。

次回は、政府の利子(純受取)について国際比較してみたいと思います。

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編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2026年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。

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