黒坂岳央です。
プロテインの価格高騰が止まらない。
【プロテイン高騰 2年で価格倍増も】https://t.co/RgKeJCXUq6
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 16, 2026
明治は主力商品「ザバス」の21商品を6月から最大28%値上げし、9月からは7商品の内容量を11~22%減らす。アルティメットライフの「GronG」も3月以降、平均約50%の値上げに踏み切った。
Amazonでも、主要ブランドの売れ筋商品を見ると、1kgの商品が2024年には2000~3000円台だったものが、現在では5000~6000円台に上昇している。わずか2年ほどで価格が倍になった商品もあるという。
筆者も毎日飲んでいるので価格高騰は肌感覚で感じている。なぜ、ここまで高くなったのか。そしてどうすればいいか?

Bet_Noire/iStock
筋トレブームだけでは説明できない
プロテインはかつて、ボディビルダーや筋トレ愛好家が飲む特殊な食品というイメージが強かった。しかし現在は違う。
YouTubeや記事などで効果が紹介され、ダイエット、高齢者のフレイル対策、健康維持、朝食代わりなど、タンパク質を補給する食品として一般消費者にも広がった。このように需要を押し上げているのは筋トレ人口だけではなく社会全体の健康志向が、タンパク質需要を押し上げているのである。
ところが、供給側は簡単には増やせない。特に日本で一般的なホエイプロテインは、チーズを製造する際に生じるホエイを原料としている。日本ではホエイの生産量が限られており、海外からの輸入への依存度が高い。
そのため、世界的な需要増加に加えて、米国の物価上昇、輸送コスト、そして円安まで価格に跳ね返ってくる。
実際、乳製品市場の分析会社「ベスパー」によると、高純度ホエイプロテイン(WPC80%)の米国での取引価格は、2023年春の1トン約72万円から、2026年6月には約451万円まで上昇した。約3年で6.3倍、一気に人気に火がついた格好だ。これほど原料価格が上昇すれば、最終製品の価格が上がるのも当然である。
筆者が買ってきたプロテインも2年ほど前は1kg 2600円だったものが、今は5,000円を超えている。「なんか最近、急に高くなった?」と感じていたが、この感覚は間違いではなかったのだ。
プロテイン価格は今後も簡単には下がらない
では、今回の高騰は一時的なものなのだろうか。
筆者は、以前の価格水準に簡単に戻るとは考えていない。もちろん為替が円高になったり、ホエイの国際価格が下落したりすれば、一時的に価格上昇が止まる可能性はある。しかし、今回の問題は円安だけではない。
健康志向の高まりによって、タンパク質そのものへの需要が拡大しているからである。しかも、タンパク質補給食品の市場がここまで拡大すると、以前のように「筋トレをする一部の人だけがプロテインを飲む」という市場には戻りにくい。こうなると需要は簡単には消えない。
さらに、メーカー側から見ても、原料価格が多少下がったからといって、販売価格を以前の水準まで戻すとは限らない。原材料費だけでなく、人件費、包装資材、物流費、エネルギーコストなども上昇しているからである。
したがって、「今は高いけれど、しばらく待てば以前の2000~3000円台に戻る」と考えて、値下がりを待ち続けるのは得策ではない。
ソイプロテインを買え
筆者から提案したいのは、「ホエイプロテインではなくソイプロテインを買え」というものだ。
プロテインにはいくつか種類があるが、代表的なのがホエイとソイである。ホエイは牛乳由来のタンパク質で、チーズ製造の際に生じる乳清から作られる。吸収が比較的速く、筋トレ後のタンパク質補給などに使われることが多い。
一方、ソイはその名の通り大豆由来である。植物性タンパク質であり、ホエイとは原料がまったく異なる。つまり、今回のホエイ価格高騰を考える場合、ソイは重要な代替候補になる。
もちろんソイも原料である大豆の価格や為替、加工コストの影響を受ける。そのため「ソイなら絶対に値上がりしない」という話ではない。今後、ホエイからソイに移転する人も増えれば需要が高まり値段も高くなる。
だが、ホエイと同じ原料を使っているわけではない以上、現在のホエイプロテインほどの価格上昇には巻き込まれずに済む。実際、今回のホエイの異常な価格上昇と比べれば、ソイの価格上昇はかなり小さい。
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プロテインは非常に便利だ。長期保存ができるので、いざ災害時などは貴重な栄養源になる。強烈な空腹を抑えて必要な栄養を獲得できる素晴らしい手段となる。
これまでプロテインは「筋トレマニアのもの」という位置づけだったが、多くの人が価値に気づいてしまった。インフレの波はプロテインにも押し寄せている。だが、まだソイプロテインへの逃げ道もあるだろう。
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「Z世代を甘やかすな」(著:黒坂岳央)







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