このブログをお読みの方には自動車に相当詳しい方も多く、下手なことを書けば上から目線でバシッと叩かれるのがオチであります。一方、専門家が必ずしも絶対真実でもありません。一般大衆からすればどうでもよいマイナーなことにこだわり続けるオタク感があるのです。アニメの世界でも同じなのですが、9割の人は面白いから読む、見る、ゲームで遊ぶわけで残り1割の方のウンチクに「へぇー」とは思いますが、それが思想や好みを左右するかどうかは別物だと思うのです。

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日本でBYDの軽、「ラッコ」が発売され、初めの2週間の受注が1000台を超えたとされます。中国製とEVという2つのハンデを背負ってスタートした割には相当、上出来だと思います。また一部からは日本車にないインパネや質感に好印象を持った人もいるようです。私もユーチューブで見ましたがデザイン的な切り口は面白いと思います。その点で私は日本勢は相当注意すべき事態だと思っています。
そもそもBYDの軽に対してEV補助金が差別的に少なかった点は報道の通りです。採点の結果だと言い切っているのですが、実際のところ私は別の焦りがあったと思うのです。それは仮に日本車勢と同等のEV補助金をつければ日本勢が負けることを察知したのだろうと思います。つまり実質的な非関税障壁だとみています。
それを役所がせざるを得ない意味を考えるべきだと思います。日本の自動車業界は江戸時代の鎖国と同じようなものに感じるのです。多くの人は日本車しか知らないのです。なので諸外国で作られている自動車がどんなものか知りようがないわけです。もちろん、欧州の高級車は輸入されていますが買える人は一部の方だし、アメ車なんてごく限られた車種しか入ってきません。
日本でテスラが爆発的に売れている報道もあまり見かけません。2025年通年の販売台数は10600台、26年1-6月の販売台数が12000台です。ちなみに6月だけで4,000台売り上げ、7月も1990台売っています。日本の輸入車販売としては記録的な数字なのです。なぜ、今更テスラか、といえば日本の購入者層がテスラを知ろうとしなかっただけなのでしょう。これが一気に開花したとも言えます。考えてもみてください。アメリカでも欧州でもしっかり売れているテスラが日本だけ売れない理由はマーケティング的にはあり得ないのです。つまり今まで売れない障壁があっただけなのでしょう。
その点ではBYDのラッコも黒船到来に近いものを感じるのです。しかも真の黒船は27年から発売される中国国営のチェリーがオートバックスセブンらと組んで日本法人を通じたEV販売であります。これは日本と中国の良いところを両取りしたものとされ、要注目商品だと思います。。なぜおまえは売れると思うのか、といえば軽自動車は地方の方の足であり実質主義が強いのです。より経済的で安定的に動くこと、これが重要であり、それが中国製だろうが、韓国製だろうが気にしない人が多いはずで、初めは心理的抵抗をもっている人も口コミなどで流れやすい傾向ができるのです。それを証明したのが白物家電やテレビで今や中国製のそれに抵抗を感じる人はだいぶ減ったと思います。
問題は日本車勢です。軽自動車市場は高齢化社会にもろにヒットしますが市場の需要数は基本的には伸びないとみています。なぜならお亡くなりになる人や免許返上の方が今後増えるためで、私は軽自動車はパイの大きさが変わらない戦国的市場になるとみています。軽を主力とするダイハツ、スズキをはじめ、ほとんどのメーカーが参入して乱戦を繰り広げる中、中国製が入れば必ず市場から退場を迫られる会社も出てくるはずです。中国車だろう、という意見もあるかもしれませんが、私は違うと思います。理由は中国国内での販売が下落傾向にある中、彼らは国外市場に生き残り策をかけており、本気度が違うからです。
ところで以前、日産は復活する可能性あり、と述べた際、疑義のコメントを頂きました。私の意味するところは最悪期を脱しつつあり、これから攻められる車が出てきそうだ、という意味です。北米、中国、日本の3市場に戦略的車種(ローグ、N7とNX8,エルグランドとサルーン系と軽ボックス系)を投入し、しばらくなかった展開が見込まれます。つまり日産は背水の陣なのです。だからひょっとしたら生き返るかもしれないぐらいの勢いが出てきています。
一方、渋いのがマツダ、三菱、もっと渋いのがホンダに見えます。日産はホンダとの提携はやめたほうが良いと思います。性格が違うし逆に日産の足をホンダが引っ張る形勢逆転の可能性も出てきています。
日本の自動車メーカーは7社がそれぞれ個性を出すもののトヨタが親分肌でうまくまとめてきたというのが私の大所高所からの見方です。ですが、トヨタももう他社をかまっている余裕はない、そこまで追い詰められています。そういう意味では日本の自動車メーカーが自動車からは派生ビジネスを含めた新たなる展開を図らないと家電メーカーのような厳しい淘汰の時代がやってくるとみています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年8月20日の記事より転載させていただきました。






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