福岡市の高島宗一郎市長が、11月15日投開票の福岡市長選挙に立候補しないことを表明されました。
記者会見を開くのではなく、ご自身のSNSとブログで発表する。この形が、いかにも高島市長らしいと感じました。
大きなニュースになっています。

高島宗一郎市長Fbより
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高島市長が就任されたのは2010年、36歳のときでした。現在4期16年、御年51歳です。
この間の福岡の変わりようは、皆さんご存知の通りです。ご本人の投稿によれば、人口は20万人増え、税収は1.6倍になったとのこと。
規制緩和や新しい取り組みで全国から注目される都市になりました。元テレビアナウンサーとして発信力があり、政策にも明るく、突破力もある。私も何度もイベントでご一緒させていただきましたが、政治家として、また為政者として尊敬する先輩のお一人です。
ライバルらしいライバルもおらず、出馬すれば5期目は堅い。誰もがそう見ていた状況でした。
その状況で、自ら引く。
これがどれほど難しいことか、同じ世界にいる人間ほど分かると思います。
やり残したことがある。周りから乞われている。今は大事な時期だから。理由はいくらでも作れます。
しかも4年後には、また新しい課題が現れる。次のチャンスもやってくる。そうやって、辞め時を失っていく。
3期4期でやめると言っていた方が、ずるずると続けてしまう例を、私たちは何度も見てきました。
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首長という立場の特殊性も、ここに関わります。
予算権も人事権も、一人に集まる。失政さえなければ選挙は年々強くなっていきます。
そして役所の側も、市長の顔色を見るようになる。組織に淀みが生まれる。
多選の弊害という言葉は、これまでさんざん語られてきました。ただ、当事者本人が自分の言葉でそれを語った例を、私はほとんど見たことがありません。
今回の投稿で、いちばん震えたのはこの部分です。
福岡のために続けたいと思い続けることと、その座に固執することは「実は紙一重です」。そして、その境目がだんだん自分でも分からなくなり、気づけば長く居続けてしまう。それを最も恐れた。
と書かれています。
自分だけは特別に許されるのではないか。何度も心を揺さぶられた、とも率直に書かれている。
自己分析と客観状況の分析が、ここまでできている。すごいことだと思います。
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もう一つ、制度の話として重要な指摘がありました。
かつては多くの候補者が名乗りを上げた福岡市長選も、回を重ねるごとに手を挙げる人が減ってきた。投開票まで3か月を切っても、まだ誰も立候補を表明していない。
これは信任の証と見ることもできる。けれども裏を返せば、「このまちをこう変えたい」と新しく手を挙げること自体が難しくなっている、ということでもある。
だからこそ自分が引くと宣言し、次に挑む人が手を挙げやすい道をつくる。それが最後の大切な仕事ではないか。
そう書かれていました。
ここは、私たちが引き取るべき論点だと思っています。
高島市長は、ご自身の胆力でこれをやり遂げられました。ただ、個人の胆力に依存する仕組みは、続きません。
現に、同じ福岡では県議会が正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑で揺れており、議長が24日に議員辞職を表明しています。誰かの人格の問題としてではなく、権力が長く一か所に固定されると何が起きるかという、構造の問題として見るべき話です。
権限の集中と任期のあり方を、制度としてどう設計するか。永田町文化を変えると掲げてきた我々が、正面から扱わなければならないテーマです。
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高島市長ご自身も投稿の中で、副首都法案が国会を通過し、福岡市にとってまたとないチャンスが巡ってきていると触れておられました。
ここは私も同感です。副首都の議論は、大阪だけの話ではありません。
今後のご動向についてはご本人が何も語っておられないので、憶測は控えます。ただ、これから3か月、さまざまな名前が取り沙汰されることになるでしょう。
その「誰が出るんだろう」というワクワクが生まれること自体が、今回の決断の効果です。高島市長が出馬されていれば、おそらく何も起きなかった。
私は明日、これから博多に入ります。
午後からリハック九州の生配信に出演させていただくのですが、この話題は間違いなく出るでしょうね。
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高島市長、4期16年、本当にお疲れ様でした。任期は12月6日まで。最後の一日まで走り抜けると書かれています。
私自身は今、浪人の身です。
こういう決断ができて、周りにいい影響を与えられる政治家でありたい。そう思わされたニュースでした。
編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2026年8月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。







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