東京・芝公園。港区役所や増上寺からも近いオフィス街の一角に、平日の昼になると突然、人の列が現れる場所があります。
その正体が、タイ料理店「タイごはん 泉州屋台」です。最近の口コミを見ると、開店前の10時45分ですでに20人以上、別の日には開店30分前から並び始め、11時の開店時には20~25人ほどになったという報告もあります。

泉州屋台公式サイト
日本人向けにしない辛いタイ料理
まず大きいのは、味でしょう。泉州屋台はタイ政府商務省によるタイ料理店認定制度「タイ・セレクト」の認定店です。公式情報では、芝公園駅から徒歩約3分。ランチ営業は平日の11時から14時までで、完売次第終了となっています。
特徴的なのは、タイ料理を日本人向けに変えていないことです。特にガパオは、口コミを見ても「かなり辛い」という感想が目立ちます。グリーンカレーにはタイの丸ナス「マクアポ」を国内農家から仕入れ、唐辛子もフレッシュなものを使っていると紹介されています。店主はタイを40回以上訪れ、現地の屋台や食堂を研究したそうです。
1皿で何種類も食べられる楽しさ
もう一つ面白いのが、注文方法です。店頭にはガパオ、グリーンカレー、マッサマンカレー、炒め物などが並び、好きな料理を2種類、3種類と組み合わせることができます。
最近の例では3種盛りが1100~1200円程度。カオマンガイ、ガパオ、グリーンカレーという人気メニューを一度に盛ることもできます。
カオマンガイの「売り切れ」が行列を呼ぶ
泉州屋台を象徴する存在がカオマンガイです。鶏の旨味を含んだライスに、しっとりした鶏肉をのせ、特製のタレで食べるシンプルな料理ですが、数量限定です。

カオマンガイ(おとなの週末)
行列店には大きな弱点があります。待つのが面倒なのです。ところが泉州屋台には、その弱点を軽くする仕組みもあります。
料理はすでに並んでいるものから選ぶ方式で、注文してから一品ずつ作り始めるわけではありません。水や食器の返却もセルフスタイルです。テイクアウト客も多く、20人ほど並んでいても10分程度で入れたという口コミもあります。
行列には理由がある
泉州屋台の人気を整理すると、本場感のある味、1000円台という価格、複数料理を選べる楽しさ、数量限定のカオマンガイ、平日昼だけという希少性、そして屋台式の高い回転率があります。
何より面白いのは、港区のオフィス街にいながら、店に入るとタイの食堂に紛れ込んだような体験ができることです。問題は一つだけです。
この記事を読んで行く人が増えたら、カオマンガイを食べるために、今よりさらに早起きしなければならなくなるかもしれません。







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