眞子様、佳子様 “ICU”卒業生に感じる芯の強いリベラリズム

2019年03月27日 06:00

ICU(国際基督教大学)を一言“有り体”に表するならば、アメリカン

読者の皆さんはICU(国際基督教大学)のキャンパスに行ったことがあるだろうか。1学年800人弱と大きな高校ぐらいの規模でもあり、東京都心にあるわけでもないので実際に行ったことがある人は存外に少ないのではないだろうか。私はたまたまひょんなことで訪問した経験があるのだが、その印象は一言で表すと“Wow!”であった。なんで急にアメリカ人だよ。と突っ込まれそうだが、いやこの大学のキャンパス、意表をついて実際に超アメリカンなのである。

Wikipediaより:編集部

まず、とにかく広大である。なんでも中島飛行機三鷹研究所跡地ということで、この限られた学生数にして東京ドーム13個分、東京ディズニーランドより広いということである。そして、その広いキャンパスが緑の芝生で覆われ、大きな木で鬱蒼とする中に低層の校舎やチャペルが点在する様は、まさにアメリカの大学のキャンパスそのものなのだ。少なくとも日本の大学では似た雰囲気のキャンパスを私は知らない。

さらに日本の多くの大学文系学部のようには遊んで暮らせないカリキュラムの稠密さや、一方での自由でカジュアルな雰囲気も相まって、まさにアメリカの大学を彷彿とさせるのである。

リベラル、フレンドリーで一見ソフトだが、芯の強いICUのOB・OG

社会人になりたての時分は、「出身校で人は判断できやしないよ。」と青臭くも息巻いていた。しかし、仕事の中で切実に相手を知ることが必要となると、やはり出身校というものは他何の属性にもまして、その人となりを表す傾向が強いと思わざるをえなくなった。

出身者の校風や方針への共感がそうさせるのか、理由は複合的なものではあるとは思うが、特に卒業生の少ない小規模な学校においては、より濃厚にその卒業生に共通する価値観やパーソナリティーを感じてもきた。

私にとってその代表がICU卒業生である。外資系企業を担当していると、クライアントや仕事仲間にバイリンガルも多い。必然、学生に帰国子女が多く、バイリンガル教育に力を入れているICU卒業生は身近な存在であった。

彼らに感じるのは、言葉が出来る出来ない以前の外国文化への理解の深さだ。多様性への悟りとでも言おうか。多くが語られるように、比率で言えばこの点やはり日本人の大多数は苦手としていると言わざるを得ないが、帰国子女が多いせいもあるだろう。ICU卒業生は根っからの世界人である。

そしてもうひとつ感じるのが、東京西部地域リベラリズムの気風だ。三鷹、国立、吉祥寺を代表とする東京西部武蔵野台地エリアは戦後に住宅地として開発され都心に通勤する高学歴サラリーマンが好んで住んだこともあり、総じて教育熱心な地域と言える。そして、意外と革新政党が強いなど、市民意識や人権意識の高いエリアでもある。

特に、ICU高校(大学付属ではないが文化は共通している)で顕著なのだが、地理的なこともありこの地域に住む外国赴任経験のあるサラリーマン子弟の帰国子女などが多く通う印象であり、一言で言うとリベラルな校風が感じられる。

実際の人物も、男女とも偏差値ガリ勉主義ではないものの海外経験を含めた文化的教養レベルが高く、個性豊かな個人として独立しながらも他者に寛容、宥和的でフレンドリー。そしてここが肝心なのだが、一見ソフトだが、実は芯が非常に強いのである。

「自己決定権」に対する強い意思

“リベラル”という言葉は歴史的な党派主義の手垢にまみれ、その定義をもはや端的にすることは難しいかもしれない。しかしながら、やはりICUの校風を傍から見ると“リベラル”という言葉がしっくりとくる。もちろん、眞子様、佳子様のお立場からも分かるように、何ら政治的な意味での“リベラル”とは関係がない。より普遍的な概念を示す言葉としての“リベラル”とお考えいただきたい。

まずひとつめは、「因習にとらわれない自由さ」という意味において。やはり、キャンパスがアメリカンスタイルというだけでなく、芝生の上でカジュアルな恰好で、男女、色々な肌の色の学生が闊達に語り合うという校風が顕著に感じられる。

NHKニュースより:編集部

そしてもうひとつは、“個人の自由を最大限尊重する価値観”、特に“自己決定権の重視”という意味においてのリベラリズムである。今回の佳子様の発言から、私が一番感じるのは、この“自己決定権”に対する強い意思だ。

佳子さま「姉の結婚、希望かなう形になってほしい」(日経新聞)

皇族としてはかなり踏み込んだ発言であったわけだが、逆に言えば、眞子様が現在置かれている状況、ひいては遅かれ早かれ佳子様自身が置かれるかもしれない状況に対する危機感を感じざるを得ない内容だ。

要は、「自分の結婚は自分の意思で決めたい」という率直な意思表示と言える。

ICUの卒業生に共通して感じられる、自らの思考や意思に対する誠実さ

宮内庁サイトより:編集部

私自身は個人の価値観、国家観として「個人の自由意思」を最大限尊重する、またされるべきとの立場から、眞子様と小室さんの結婚の成就を最初から一貫して願っている。しかし、世の中には残念ながらいまだ異論が多いこともまた事実であり、まだまだ道のりは厳しいものがあるのかもしれない。

しかし、一つ言えることは眞子様、佳子様をICUの卒業生として見た場合、私が知る限り、その思考や意思は芯の強いものであるだろうなと推察はする。彼らはしっかりとした人間観や国家観を涵養するだけの勉強をしっかりとしているし、そこで築いた意思や判断に対しては非常に誠実であるだろうと、他多くの卒業生と接していて感じるからだ。

価値観の近しい同窓の姉妹の存在は、何より心強い

あらためて振り返るに、眞子様、佳子様はともに大変なお立場に生まれたお二人ではある。現代の日本人ならば誰もが享受できる自由恋愛さえも、簡単には進められない。その胸中、不自由さに対する煩悶は察するに余りある。

しかし、今回救いとなったのは、同窓であることを含めてお二人が価値観を近しくし、深く理解しあう姉妹であることを再発見したことである。一人の現代人として背負うには悩まし過ぎる立場の重圧も、姉妹(同士?)で支え合えばきっとお互いの救いになるのではないかと信じたい。

24日、少年少女オーケストラを鑑賞された眞子さま、佳子さま(NHKニュースより:編集部)

最後にそんな思いも含めて、あらためて佳子様のICU卒業を心から祝福したいと考える次第である。

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秋月 涼佑(あきづき りょうすけ)
大手広告代理店で外資系クライアント等を担当。現在、独立してブランドプロデューサーとして活動中。

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秋月 涼佑
ブランドプロデューサー

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