眞子様の結婚延期について、気の毒だとか、問題点を指摘した人たちが悪いとかいう人がいる。たとえば、下記の山口二郎氏の指摘はその代表だろう。
プリンセスの結婚延期。気の毒の一語。ご本人は急ぎすぎと言われるが、結婚なんて、急ぎすぎるくらいでなければ成就しないものだよ。ともかく思いがかなうことをお祈りするばかり。この間の週刊誌報道のネタ元の悪意は許しがたい。
— 山口二郎 (@260yamaguchi) 2018年2月6日
週刊誌のネタ元というのは婚約報道のすぐあと週刊誌などの記者が近所や知り合いをインタビューしたときにあちこちの人が話していたことで各社とも把握していたので、近所、友人その他ということになるが、そういう人たちがその手の話をするのは許しがたい悪意とはいえまい。それは、さておき、上記の質問に対しては以下のような回答がニュートラルで中庸を得た考え方だと思う
①独身の男女がどうしても結婚したいといえば最終的には自由意思である。しかし、難しい問題が出てきそうな結婚の場合に、よく考えてのことかとアドバイスをするのは好ましいことであって否定するのはおかしい。
②皇室の場合は、皇位継承問題とからまなくても、元皇族の女性は引き続き皇室と関わりを持たれるのだから、それなりに体面を保っていただかなくてはならず、勝手にすればいいというものではない。場合によっては、国として対策を建てねばならない(外国では出入り禁止ということで対処することもあるが日本的ではない)。だから、私はこの経済的な困難が予想される結婚が実行されるとすれば、宮内庁が仕事の斡旋などを通じて生活が成り立つように配慮すべきかと思う。問題が出てから対処するよりそのほうが問題がより小さいだろう。
③現在の皇室典範では女性皇族は結婚して皇族でなくなられたら皇位継承と関係ないのだから、男性皇族の結婚と違って皇室会議の許可はいらないが、皇族の減少によって女性宮家の創設、女性・女系天皇の可能性も一部から主張されていることに鑑みれば、男性皇族の結婚に準じた配慮も必要ないとは言い切れないのではないかと思う。