氷河期世代の低年金のための厚生年金の適用拡大は氷河期世代を救うのか?

政府は、企業規模の要件を撤廃することで、パート労働者の厚生年金加入を拡大する方針を固めました。就職氷河期世代が50歳前後となり、低年金で生活に余裕のない人が増えるという危機感から、政府は対応を急ぐことにしたということですが・・・。

※氷河期世代の年金手帳は青色です。Promo_Link/iStock

氷河期世代のためではなく厚生年金に強制加入させて国民年金の赤字を補填しようとしているという疑いがもたれてしまっています。

 

じゃあほかに対策はあるのかという反論もあります。

しかし、厚生年金には言ってはいけない秘密があります。

企業の負担が大きくなり従業員を雇うことを躊躇する恐れもあります。

20年後には年金がないなら生活保護があるじゃないとはいかなさそうです。

若い人には理解できないかもしれませんがほんとにこんな時代があったんです

それにしても、氷河期世代の苦悩は理解されないまま歴史のなかに消えていくのでしょうか。

雇用の不平等という経済の根源的な問題を社会保障という弥縫策で乗り切ろうと思ってもうまくいくはずはありません。氷河期世代以外のほぼすべての世代が既得権を失うまいとなにもしなかったために、失われた30年となってしまいました。