最近日本では外国からの移民が話題になることが多いですが、私は2025年以降はさらに中国からの移民が大量に押し寄せると予想しています。
その最大の理由の一つが中国経済の低迷です。
2024年12月10日発売の『世界のニュースを日本人は何も知らない6』でも、日本のメディアではあまり報道されない中国経済の予想以上の低迷ぶりやバブル崩壊を紹介していますが、中国で特に厳しい状況にさらされているのが豊かな時代に育ったZ世代やそれより若いα世代です。
※α(アルファ)世代とは、2010年代序盤から2020年代中盤に生まれた世代を指し、Z世代(1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代)の次に続く世代のこと。
中国ではかつてに比べると消費生活が大変豊かになりZ世代は大学を出ているのですが中国国内にはもはや仕事がありません。
日本の氷河期とは比較にならないほど厳しい状況なのです。
その一方で不動産バブルが崩壊し親も大変厳しい状況で、親世代が一部上場企業に勤務していた際の貯金があったり比較的恵まれた年金がある日本の小学世代よりもはるかに悲惨なのが中国の若者です。
しかし海外に出稼ぎに行こうにも今や北米や欧州、オーストラリア、ニュージーランドは中国人だけではなく外国人移民に対して入国規制を大変厳しくしており、お金がないことで留学の道が閉ざされた彼らにはもはや移民する手段もありません。シンガポールや東南アジアに移民するのも簡単ではないのです。
そこで彼らがやってくるのが日本であるということは予想するまでもありません。
まず日本は他の先進国に比べると中国人に対する入国と移民の規制が恐ろしくゆるいのです。大学の学費も激安で外国人留学生に対する入学審査も適当、学習内容も簡単な大学がかなりあるので他の国に留学できない中国人がやってきます。
さらに日本は激安の不動産が溢れており都内近郊でさえも数百万円とか1000万円も出せば土地付きの中古の家やマンションが手に入ります。中国では土地は自分のものになりませんから日本の不動産はまるで夢のようなものなのです。
他の先進国に比べると治安がはるかに良いのでセキュリティの費用もかかりませんし、電車やバスも整備されていて、治療費が手頃でレベルの高い医療機関、しかも子供の教育施設も整っています。
外国人であっても長期滞在のビザがあれば日本の医療が安く受けられますし、公立なら子供の学費は無料、私立でも学費は先進国の3分の一以下、勉強も競争がゆるく習い事も激安です。
しかも日本は障害者福祉や高齢者福祉が大変整っており、中国人民も日本国籍を取って高齢の親を呼び寄せることも不可能ではありません。中国では日本のように障害者や高齢者に対する福祉がないのです。
さらに日本政府は夫婦別姓を進めようとしていますがこれも中国人移民にとっては大変有利なことになります。
中国では夫婦別姓が当たり前ですから日本が中国側の制度に合わせようとしているわけです。
私は日本には現在21世紀の渡来人ブームが来ると感じています。ただしかつて日本にやってきた渡来人のように日本に溶け込もうとするのではなく、強い中国経済を一時期でも経験した人々は大変強気で日本を中国のように変えていくでしょう。
あと10年以内に都市部には中国大陸の人々だらけの地区や学校が激増していくはずです。
外国人参政権も推進されるようですから、市議会議員だけではなく国会議員や知事も中国系になっていくでしょう。
街中のスーパーの品揃えは中国大陸人向けのものになり、日本風の中華も消えてガチ中華が主流になっていく可能性が高いでしょう。
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