小泉今日子さん「憲法9条演出」で考える芸能人と政治の距離感

小泉今日子さんが、還暦祝いのライブの開演前に、憲法第9条に関するナレーションを流したことが政治的ではないかということで話題になっています。

【参照リンク】小泉今日子、還暦ライブに観月ありさ、渡辺満里奈ら豪華芸能人集結も…開演前の「憲法9条」演出に賛否噴出 Smart FLASH

小泉今日子、還暦ライブに観月ありさ、渡辺満里奈ら豪華芸能人集結も…開演前の「憲法9条」演出に賛否噴出 - Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]

これに関して、ネットでは芸能人は政治活動に関わるべきかどうかという議論が再燃しています。

しかし、実は他の先進国では、芸能人が政治的な活動を避ける傾向も珍しくありません。

なぜかと申しますと、政治的な色がついてしまうと、出演する作品やフェスに制限が出てしまうからです。そもそも売れっ子は色がつくのを避けるので、CMさえ避けます。

日本のメディアで報道される外国の芸能人の中には、政治活動をしている人が多いような印象を受けますが、実はそうでもありません。

特に最近は保守か革新かで社会が二極化しているので、政治活動に関わる芸能人が目立つ部分もありますが、全体からすると彼らは実は少数派です。

そして実際、芸能人の中には、政治活動に熱心な方は、その芸事の方が微妙という方も少なくないのです。

例えば、先日、日本でコンサートをやったディープ・パープルは、政治的な発言や活動とは無縁です。彼らは歳を経るごとに、その技巧がアップし、高級ウイスキーのようなバンドです。芸事に特化していますから、政治発言をする暇などないのです。

さらにキョンキョン様の活動に関して非常に不思議なのが、彼女はやたらと憲法第9条にこだわっている印象がある点です。

還暦でもエネルギッシュな小泉今日子氏 Wikipediaより

私の最新書籍『世界から見た日本の保守』でも指摘していますように、「戦力を持つか」ということが右派か左派かの議論になっている日本というのは、実は非常に特殊な国なのです。

保守という言葉のインフレにどう対抗するか:『世界から見た日本の保守』
谷本真由美『世界から見た日本の保守』(扶桑社BOOKS新書)は、日本で「保守」と呼ばれているものの多くが、実は「保守」ではないという厳然とした事実を指摘した本である。結論からいうと、日本の「自称保守」はかなりの部分が誤解か、あるいは意図的な...

驚くべきことに、実は他の先進国では防衛力を否定することはありません。

右派も左派も、防衛力は持つのが当たり前だという認識です。どちらも自分の国や故郷を守るという意識が強いからです。

そして特に欧州の左派は「急激に社会を変える」ということが目的ですから、防衛力は関係がありません。彼らは環境だのLGBTQだの福祉だのに興味があります。そもそも左派というのは、「王様とか貴族を維持するかどうか」で始まった考え方なので、防衛が関係ないのは当たり前なのであります。

従いまして、キョンキョン様の最近の活動に関しましては、いろいろと疑問が湧くわけですが、まずは右派とか左派とかの違いを、12歳でも分かるレベルで書いてある私の本でも読んで理解していただき、政治活動よりも芸事の方に熱心になっていただきたいというのが、個人的な感想です。

キョンキョン様の本業は「なんてったってアイドル」と歌うことで世の中を明るくすることであり、政府の財政とか防衛とか、そういうつまらないことは、他の人間に投げていればよいのです。

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