こんにちは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
参院選前のラストサンデーは、まさに天王山にふさわしい初の真夏日になりました。
各種の政治・選挙サイトが公約比較などは行っておりますが、
私も好例の注目ポイントを独自視点で解説しておきたいと思います。
参院選公約は、「掲載の順番」に注目!
私はかねてから政党や政治家を判断するときは、
政策を並べる「順番」が大事だと主張してきました。
正直、選挙公約なんて基本的には聞こえが良いことしか書いてません。
なので読めば読むほど、各党の差別化ができなくなったします。
(もちろん保守・リベラルで方向性は異なりますが)
ですが、それを並べる「順番」はウソをつけません。
最初の方に出てくるのが重点政策で、後半に出てくるのは文字通り「後回し」です。
こうした観点から、主要政党の今回の公約・政策を見比べて見ましょう。
(党名をクリックすると公約集へジャンプ!)
自民党:経済(次に外交)
「アベノミクス」がウリの安倍政権ですから、
当然トップには経済政策を持ってきました。妥当なところですね。
そしてオバマ大統領の広島訪問を実現した、外交実績を強調。
外交がこれだけ上の方にあるのって、けっこう珍しいかも…?
公明党:経済(次に若者・女性→保育などの福祉)
与党の一角、公明党も経済がトップです。
とはいえ中身は自民党とは毛色が異なり、いわゆる「支援者」向けの内容が並ぶ。
ここでも軽減税率、か…(遠い目)。
次点に若者・女性を持ってきて、
さらにその次が子育てなどの福祉政策が並ぶあたり、
公明党の公明党たるゆえんを感じます。
民進党:経済と憲法
いまもっとも謎な迷走政党と名高い民進党ですが、
トップに経済政策と憲法を並べ立てるという奇策に出ています。
なんというか、野党共闘って大変なんですね。。
もうこの人たちはいいや。次。
共産党:憲法(戦争法案)
まったくブレない共産党。
ここまで来るともはや清々しいです。
政策のところをクリックすると、
もうしんぶん赤旗しか目に入らない仕様も素敵すぎます。
社民党:憲法(戦争法案)
この流れでついでに社民党も紹介。
政策のトップまで同じで、もはや共産党との差別化は困難になりつつあるなあ…。
おおさか維新の会:行政改革(次に憲法改正、外交安全保障)
「党是」である行政改革を掲げ、有権者にはわかりやすい。
憲法改正(否9条)、現実路線の外交安全保障にまで踏み込んでいく姿勢は、
支援者以外の浮動票にどのように響くかが注目される。
生活の党:子育て・教育
意外なことにこの政党がトップに「子育て・教育」を持ってきました!
小沢さん以外が言えば説得力ある気がするんだけどなあ。←
本気なのかどうかは謎です。あと実現力も。
新党改革:「家庭ノミクス」「共助力」
言葉の意味がよくわからないので公約を読み進めてみたのですが、
ちょっとガチで何を言っているのかわかりませんでした。
書き手の日本語の問題なのか、私の読解力がなさ過ぎるのか…?
新党改革のご健闘を心よりお祈り致します。
国民怒りの声:自由な言論空間の回復
これまた独自路線を行く政治団体、トップに掲げることもひと味違います。
しかし「7つの基本政策」、清々しいまでにアンチばっかりだな…
政権取る気ないから、これはこれでいいのかしら。。
幸福実現党:国防強化(核武装)
(コメント不可)
追記・日本のこころを大切にする党:自主憲法政党
ごめんなさい、昨日の執筆時点で素で忘れてました。
と、党名が変わってたから(震え声)。
日本人のこころを大切にする自主憲法を制定されるということで、
ぜひ保守のオッサンが自己満足で書いた自民党の憲法改正草案を
吹き飛ばすくらいの提案を出していただきたいと思います。
あと、あの歌が耳に残りますよね。
(党のことは忘れてたけど)
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いかがでしたでしょうか。
各政党が「本気」で力を入れる政策分野はどこか?
こんな部分も投票の参考にしていただければ幸いです。
長丁場の参院選も、いよいよ残り1週間!
それでは、また明日。
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。