【年末企画】2016年人気記事ベスト20(1〜10位)

アゴラ編集部
2016年人気記事

蓮舫氏の二重国籍問題、都知事選など色々ありました(出典:AP、毎日新聞、小池氏サイト、フジテレビ、ツイッター)

創刊から7年。2016年は、大きく飛躍を遂げたアゴラですが、激動の年の気になる年間人気記事ランキングベスト20。いよいよ上位10本の発表です(11〜20位はこちら)。ベスト10に4本も入ったのは、都知事選のあの候補?そして、誰もが気になる1位は、蓮舫氏の問題と思いきや……。どうぞご確認ください。


10.
歯科医が警鐘!食べていると確実に歯によくない食べ物(尾藤 克之)
https://agora-web.jp/archives/2022820.html
(248,641 PV)

ビジネス書作家への取材でおなじみの尾藤さんの今年最大のヒット作品となった歯科医シリーズ。健康志向の高まりが注目されたようにも思いますが、ヤフーニュースやスマートニュース等の転載先の読者から勢いが加速したのが特徴でした。

9.
聞く耳を持たない鳥越俊太郎候補(山田 肇)


(260,648 PV)

8.
鳥越淫行スキャンダルの重大性はどこにある(八幡 和郎)


(264,218 PV)

7.
鳥越俊太郎氏は出馬を辞退すべきだ(池田 信夫)


(264,301 PV)

6.
鳥越俊太郎氏が「焼き鳥」になった日(渡瀬 裕哉)


(269,914 PV)

6〜9位は、すべて鳥越俊太郎氏関連のエントリー。過去数年を振り返っても、これほど突っ込みどころ満載の選挙候補者は少なかったでしょう。都知事選に立候補すると、週刊文春に女性スキャンダルを暴かれただけでなく、肝心の選挙戦でも当初は具体的な政策が語れず、「大島等の島しょ部は消費税を5%にします」などと都知事に権限のない公約まで語り出す始末。リベラル野党の統一候補でありながら、かえって日本型リベラル勢力の迷走ぶりを象徴するような展開になりました。選挙後には「ネットは裏社会」という珍言も飛び出すオマケもつきました。

5.
日本のサラリーマンはSMAPである(池田 信夫)


(276,078 PV)

1月のSMAP独立騒動時に、経済学者の池田らしい切り口で論評したエントリー。ダイナミズムに欠ける日本の雇用市場の問題という視点から、SMAP騒動を日本社会の縮図と捉えたことに、絶大な反響がありました。SMAPは結局、この12月をもって解散することに。独立を一度は画策したメンバーが来年こそは、自由な働き方への道筋をつけられるのでしょうか。

4.
現職都議が自殺するほどの都議会伏魔殿の実態とは(おときた 駿)


(278,445 PV)

都知事選に際して、元都知事の猪瀬直樹氏が「都議会にはドンがいる」と告発。内田茂都議が脚光を浴びるきっかけとなり、その内田都議と対立した現職都議が自殺し、猪瀬氏が遺書の文面をツイッターで流して、選挙戦に微妙な影響を与えました。その流れも追い風に小池百合子氏が都知事選では圧勝しましたが、来夏の都議選はどうなるのか。再選を目指す、おときたさんの動向も合わせて都政・都議会から目が離せません。

3.
蓮舫にまさかの二重国籍疑惑(八幡 和郎)


(308,416 PV)

読者の多くが「1位」と予想されたことでしょうが、意外にも3位にとどまりました。しかし、この記事が、蓮舫氏の二重国籍疑惑を初めて踏み込んで指摘し、事態が大きく動き出しました。蓮舫氏は、台湾籍の離脱届を出したと述べているものの、台湾政府サイドの反応がどうなったのか、説明されておらず、本人の公的証明書の公表も拒否したままです。党首討論でも自身の発言から反撃を受けるブーメラン状態が続いていますが、傷だらけの野党第1党党首の先行きは年が変わっても明るいとは言えません。

2.
三宅洋平氏を支持できない理由。(イケダ ハヤト)


(351,068 PV)

参院選終盤の投稿で注目を集めました。東京選挙区に立候補した三宅洋平氏が過去にツイッターで“地震兵器”に言及するなど、非科学的な言動が目立つことについて、ゲスト寄稿のイケダハヤトさんが「ただ単に陰謀論を撒き散らして、社会を不安にさせ、情報弱者を扇動させただけ」などと厳しく論評。これに共感する人たちと、三宅氏を擁護する人たちの双方から注目を集め、数少ない寄稿ながら年間2位に食い込みました。

1.
電通「過労自殺」事件にみる労働生産性の低さ(池田 信夫)


(360,837 PV)

おととい、ついに労基法違反で書類送検された電通。新入社員が過労死を苦に自殺したとされる問題で、一向に向上しない日本の労働生産性の視点から、池田が論評した記事が本年のアクセスナンバーワンとなりました。「電通の社員は、グーグルのコンピュータがやっている仕事を人海戦術でやっている」と指摘したのは、痛烈でしたが、時代は変わっても昭和的な仕事のやり方に拘泥する日本の大企業の問題を見事に言い当てました。


いかがでしたでしょうか。

本年の年間ランキングは、これまでアゴラで不動のアクセス数トップを誇っていた池田信夫のほかにも、多士済々の執筆陣の活躍が目立つようになったことが特徴的だったと思います。なかでも、蓮舫氏の二重国籍疑惑追及の急先鋒となった八幡和郎さん、トランプ当選を1年前から予測していた渡瀬裕哉さんの発信内容は、社会的に注目を集めました。

アゴラは常に新しい論客を探しております。今夏から人材発掘を兼ねて、著者セミナー(次回は1月31日)、出版道場(次回は来春予定)を開催してまいりましたが、面白い逸材が集うサイクルが生まれつつあります。

新田哲史

2017年の年明けは、トランプ政権が始動。すでに緊張感が漂い始めた米中関係は予断を許さないことになるのでしょうか。日本国内も都議選の行方は?そして1月に見送られた衆議院の解散総選挙がいつ行われるのか?国内外ともに今年を超える「激動」に見舞われそうな気配が漂う中、来年はどんな記事が数多く読まれるでしょうか。

読者の皆様、どうぞ、よいお年をお過ごしください。

2016年12月30日
アゴラ編集長 新田哲史  拝