議会改革検討委への提案却下。旧来のやり方で新しい議会はつくれるのか?

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は議会運営委員会の理事会がありまして、なかなか進展しない・外から状況が見えないことが問題視されている「議会運営委員会」について、我が会派「かがやけTokyo」からも委員を入れて欲しいという要望を提出しました。

理由については上記の書面で説明している通りなのですが、そもそもこの12名の委員で構成されている議会改革検討委員会には、少数会派(一人会派)からは委員が入ることができず、多様性を確保できていない状態に疑問の声が上がっていました。

今回発足した「かがやけTokyo」は二名会派で、毎定例会で質問・討論の機会が与えられるなど、会派としての活動が常時認められています。

また、ドント式の妙ではあるものの、議会運営委員会や情報公開推進委員会にもポストを持っています。どちらも、議会改革に密接に関わる議論が行われる場です。

にもかかわらず、議会改革検討委員会には席がないというのはアンバランス・不適切ではないか?せめて二人会派のかがやけTokyoまで、委員を出させてください!というのが、本要望の趣旨であります。

結論から申し上げますと、この提案はあえなく却下されました。

理事会の内容なので詳細は差し控えますが、残念ながら大多数の会派から賛同を得られることができませんでした。

選挙前の都議会において議会改革が議論される場であり、都議選において非自民勢力が「ふるい都議会」と批判していた「議会のあり方検討委員会」では、少数会派から委員が参加できないことが問題視されていました。

また、その議論はすべて「非公開」で行われ、一般の都民やマスコミは勿論のこと、委員会に所属していない議員にすら状況が伝わりませんでした。

翻って、今期の都議会、議会改革検討委員会はどうでしょうか?

同じように少数会派は参加できず、論点整理に留めるとされていた非公開の「打合せ会」で議論が進み、外からは状況がまったくわからなくなってしまっています。

少なくとも外形的には、批判をしていた「ふるい都議会」のやり方・体質そのものです。

過去記事:都民ファースト「議員公用車廃止」公約の見送り報道…。世論を巻き込み大胆な改革を!

結果、上記のブログで取り上げたように、外から見えないゆえに(恐らく)不正確な報道がなされ、改革の足を引っ張るような事態も招いてしまっています。

与党や大会派には一定の「格式」が求められますから、なかなか声を大にして言えないこともあるでしょうし、ここは血気盛んな少数会派を入れておいた方が、議会改革そのものにとって推進力になると思うのですが…。

あと同じ却下するにしても、1週間か2週間くらい各会派持ち帰って検討してくれてもいいんじゃないか?!と思いました。ぐぬぬ。

このような状態で議会改革が進むのかは依然として不透明な状態であり、

「なんだ、結局のところ、都議会はやり方も体質も変わってないじゃないか!」

と都民・有権者から思われかねないことが、個人的には非常に残念です。

私の立場で入手できる情報には限りがありますが、引き続きできる限りの情報発信や議会内からの意見提出を継続し、皆さまにお約束をした議会改革を実現できるよう尽力して参ります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年12月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。