こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。
新型コロナ対策について、
——国の動き、都の動き、ともにあったので、私の持ち得る情報からご説明—–
1月2日 知事より国に対して宣言を要請するも、国から知事に逆要請
全国的に感染拡大が収まらない状況を踏まえ、1都3県の知事から国に対して、緊急事態宣言を出すように要請しましたが、これに対し、国からは宣言を出すことには後ろ向きな発言とともに、
- 更なる時短要請(20時閉店)
- 企業におけるテレワークの徹底
- 職場、学校での感染防止策の徹底
- イベント開催要件の厳格化
について、国から知事へ逆要請されました。つまり、まずは宣言を出さずともできる対策をとってほしいというメッセージだと捉えられます。
私は、この報道を受け、緊急事態宣言には反対の立場から意見を書かせていただきました。
1月3日(?) 要請に応え、対策をとる東京都
国が宣言には後ろ向きであることを踏まえ、逆要請に従うことを決定し、様々な準備を進めたようです。
1月4日午前 首相の年頭所感会見にて宣言発出をほのめかす
ここで突如として(都も知らなかったとのこと)、宣言発出に向けて国が動き出します。一部には、今週末という具体的な日時を報じている記事もあります。
1月4日夕方 2日の逆要請に基づく東京都の対策が決定
東京都新型コロナ対策本部会議にて、更なる時短要請やテレワークの要請などが示されましたが、これは全て緊急事態宣言とは無関係に行われるものであり、緊急事態宣言が出されると対策が変わる可能性があることにご注意ください!
——ここからは、都議会対策本部会議でのやり取りを紹介できる範囲でご紹介——
1.どのような対策をしたくて宣言を要請したのか。
事業者への要請(時短要請やテレワーク)の実効性を高めたいと考えている。
→特措法45条による要請→指示→公表を可能にしたいという意図。
2.なぜ人の流れが抑えられていないと考えているのか。
呼びかけが正しく届いていない。メッセージに一貫性がなく、混乱を招いていることが原因ではないか。
→緊急事態宣言で強いメッセージを発したいという意図か。
3.緊急事態宣言が発出された場合には、どのような要請をかけるのか。
決まっていない。
4.時短や休業要請をするなら充分な補償が必要ではないか。
決まっていない。
5.宣言が発出されても学校や保育は継続する意向か。
分散登校やオンラインも用いて、学びと見守り、心のケアを継続したい。(ただし、宣言が発出され、国から休校要請が出た場合は従わざるを得ない)
—–まとめると——
✓緊急事態宣言を求めた東京都は、具体的な方策をもっていなかったし、国が応じると思っていなかった。
✓緊急事態宣言を求められた国は、逆要請した直後に手のひら返しで宣言発出の検討に入った。
✓国と都の意思疎通がうまくいっておらず、現場は混乱している。
——みなさんへお願いしたいこと——
✓不確かな情報が錯綜しているので、惑わされないようお気をつけください。
✓感染拡大を抑えるためには、「人と人との接触を減らす」ことが大切ということを胸に、それぞれの出来る範囲でマスクの着用や密を避ける行動をとるようお願いします。
✓経営者の皆さんは、テレワークの徹底にご協力お願いします。
✓飲食店と飲食店利用者の皆さんは、店内での感染防止対策(人数や時間の制限含む)にご協力をお願いします。
※そもそも飲食店が悪いのではない。飲食店のリスクが高いからより一層の対策が必要というのが私の考えです。
✓飲食店に限らず20時以降の営業を中心としている方々は、20時までが密にならないような形のご検討をお願いします。
※それでも難しい業種や業態の場合、あくまでも要請ですから、20時を厳密に守るべきではないというのが私の考えです。
——私のすること——
✓宣言が出てしまうのであれば、いかに経済へのダメージを少なく効果的な対策をとれるか提言する。
✓痛みが出る業種や業態への給付金を実態に即したものにするよう提言する。
✓社会不安の増大や孤立、困窮に備えてセーフティネットを強化するよう提言する。
✓私自身が一つでも多くの声を受け止め、支援につなげることができるよう率先して行動する。
そして、今、悲しく悔しいニュースが飛び込んできました。私の住まう町田市では成人式がオンライン配信のみになったそうです。
都のイベントに関する要請では、「開催する場合は、感染防止対策の徹底を」とあり、開催を否定するものではありません。
成人式の意味するところは何なのか。オンライン配信で市長や市議会議長の挨拶を聞いて、誰が喜ぶのだろうか。シバヒロや芹が谷公園などを利用したり、短時間入替え制にしたり、工夫を凝らせるはずではないのか。また、延期という選択肢もありえるのではないのか。
たしかに、成人式後の飲み会が開かれるなどのリスクはある。しかし、その自制も含めて若者自身が考え、成長する機会を大人が奪ってはならない。なにより、若者同士やその周囲で支えてきた方々が成長を喜び合い、自立した個人として社会から認められ、更なる成長を誓い合う機会を奪うことは、将来の可能性をせばめることになりかねないと、私は思う。
どうか、考え直してほしい。
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2021年1月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。