2021年、コロナ禍で考える、それぞれの成人式

アゴラ編集部

新成人の皆さん、成人おめでとうございます。

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多くの自治体で成人式が中止になってしまいました。状況を考えると仕方のないことかもしれませんが、そこから「そもそも成人式っているの?いらないの?成人式に行くべき?やめるべき?」という議論がTwitter上で沸き起こりました。

神戸大学医学研究科感染症内科の岩田健太郎教授は、「成人式には行かないで」と呼びかけました。「大人の甘言を信じないで。Do not trust over thirty.」とも。

新成人の俳優、春名風花さんは、「成人式、やめました」と、苦渋の決断に至った胸の内を明かしています。

成人式の意義について、コラムニストの小田嶋隆さんは、地元のヤンキーのための絆確認の儀式になっているという指摘をしています。

タレントの田村淳さんは、式典自体というよりも、同級生が集まるきっかけとして成人式の有用性を指摘しています。

また、これ以外にも、

中卒とか高卒とかの子達にとって成人式というのは「ガッチリ稼いでブイブイ言わせてる自分」を大学に通う同級生にアピールする最後の機会でもあるので、高学歴の人が「成人式なんてどうでも良いじゃん」というのはちょっとモニョる。

まず成人式の同窓会では、大学生と高卒労働者の壁ができる。

成人式あるある ・二浪のやつ、欠席しがち ・働いてる高卒、大学生に上から接しがち ・高学歴、かつての担任の学歴超えてどやりがち

という意見もあり、なるほどと思わされます。やはり情報は多面的に収集しなくてはいけないと改めて痛感しました。

ライターのヨッピーさんのように、体を張って「振袖が生えるスポット集」を作って、成人式に出られなかった新成人を応援している人もいます。

一方、着物レンタル業者はキャンセル料や延長料金の無償化といった様々な対応に追われています。

新成人の皆さまが、晴れやかな気持ちで晴れ姿を披露できる日が来ることを、願っています。