シルバーパスをさらに40%値引きした共産党に「現役世代の金で票を買うな」の猛批判

日本共産党の池川友一 東京都都議会議員(町田市)が、シルバーパスの負担軽減として40%の値引きを実現したと意気軒昂に報告ましたが、物価高だけでなく税金や社会保険料の負担に苦しむ現役世代の怒りの炎に油を注いでしまいました。

「成果」を訴える共産党・池川友一議員 同議員Xより

高齢者の移動支援としてのシルバーパス制度には一定の意義があるものの、その費用を現役世代が広く負担している現状には疑問を感じざるを得ません。

都の財政には限りがある中で、70歳以上という年齢だけで一律に負担を軽くしたり、無料にしたりするのは、世代間の公平性を欠いています。選挙対策としては間違っていないのかもしれませんが、1985年生まれの日本共産党・池川議員に対して疑問符が投げかけられています。

今の制度では、一定の所得制限はあるものの、まだ働いている高齢者や資産を十分に持っている人も優遇の対象になります。そもそも、シルバーパスがないとバスに乗れないかのような反応を見ると、「お金を払って利用する」という当たり前の感覚が薄れてしまっているのではと感じてしまいます。

 

今後も高齢者は増え続け、制度の財源確保は一層厳しくなります。それにもかかわらず、「無料にすべき」「さらに拡充を」と繰り返す共産党や一部団体の主張は、現役世代の負担を無視した一方的なものです。特定世代の満足ばかりを追うのではなく、支える側とのバランスが無視されています。

高齢者の社会参加を促すなら、所得に応じた応能負担の原則を徹底し、本当に支援を必要とする人に限定する制度設計が求められます。限られた財源を公平に配分する視点を欠いたままの制度拡大は、将来世代にツケを回す結果になりかねません。

老人医療の無料化を最初に始めたのは、美濃部亮吉・元東京都知事です。彼は老人向けの無料パスなど、手厚い福祉を次々と導入しましたが、結果として都の財政は大赤字に転落しました。その反省もあって退任に追い込まれたのですが、どうやら当時の苦い教訓はすっかり忘れられているようです。