石破茂首相の辞意表明で日本は救われると思う7つの理由

八幡 和郎

① 石破首相、辞意を固める。もともと総理がつとまる人ではなかったの一言。私が石破さんなら、首相も即刻に辞任して議員総会ですぐに決めさせる。ただし、誰にするかは自分では何も言わない。これがいちばん政治の空白をつくらない。臨時国会召集までは林官房長官が代理でよい。

会見する石破首相 首相官邸HPより

もうひとつは、うんと時間をかけて総裁選をして、斎藤公明党代表に預かってもらうことだが、連立を交渉を先にする必要があるのが難。

② 石破茂の支持率が結構高かったことは、前例もあり何の不思議でなかった。神輿は軽い方がいいと言われた海部俊樹の内閣支持率は一貫して高く平均して小泉内閣とほぼ一緒であった。この国では総理でも知事でも頭が悪くて何も真摯に考えるということをせず、必要だが嫌がられることは何もしないでヘラヘラしている政治家はいつも支持率が高いのである。

③ 石破辞意表明を聞いて、3度の選挙で議席を失った前途有望な政治家たちのために改めて涙する。東条首相の辞任を聞いて英霊たちに思いを馳せるのはこんな気分だっただろうと感慨深し。

④ 悠仁さまの成年の儀のあと悪いニュースがあったら国家国民の慶事に水を差すところだったが、この上なく良いニュースで慶びは何倍にも。石破サンありがとうと心から感謝したい。長い間政治評論しているが、石破首相に御礼をいえる日が来たとは本当に良かった。

⑤ 石破首相の今後の処遇については、鳥取県知事になってもらうのが何よりよいとかねがね言ってきた。鳥取県民は製造物責任をまっとうしてきっちり廃棄物を預かってほしい。平井知事に補選で国会に来てもらえるなら鳥取県のためにも日本のためにもなる。

⑥ 「統一教会おんぶ、裏金問題や色々あったから、必ずしも石破首相だけじゃない!」というコメントをした人に対して、次のように解説してあげた。

自民会派のスキャンダルがあった都議会はともかく、総選挙も参議院選挙も最初から自民惨敗が予想されていたなら仰る通りだ。しかし、総選挙は岸田辞任・総裁選挙の段階では自民復調で自民単独過半数が焦点だったし、参議院選挙も改選過半数が焦点だった。

それが大負けしたのだから、石破首相の作戦ミスというか、これに乗じて清和会を痛めつけようというあさましい根性だけで負けたのだ。まして参議院選挙は、自民から野党に票が流れたのではなく、だいたい参政党と保守党という右に3、左に1の割合で流れたのだから、旧清和会に甘かったのではなく、厳しすぎて右に票が流れて負けたことが数字で明らかだ。

ただし、公明党の不振については、裏金問題の処理のとばっちりがあったのが一因だが、それも自民党石破総裁の裏金議員に対する処分の迷走に振り回されたわけだし、これも議席数については、参議院では埼玉、神奈川、愛知で参政党に負けたのだから、公明党の票も減ったが、石破首相への不満で参政党が伸びなければ議席数では惨敗にならなかったのが明らかだ。

つまり選挙敗北の責任の8割は石破首相の責任だ。

⑦ トランプが石破辞任を知らないとのたもう。当然だ。トランプというよりは外国人が怖くて逃げ回ってばかりいたのだから。もっとも本人が出て行けばもっと悲惨だっただろうが。前回の自民党の総裁選挙9人の候補のうち、7人が留学経験者で、残りの一人も英語は話せたのに、一人だけ外国人と付き合うのが嫌いな石破さんをなぜ選んだ。

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