日本サッカー協会の技術委員長だった影山雅永氏が、航空機内でiPadで児童ポルノを閲覧していたのを客室乗務員に発見され、フランスで拘束され有罪判決を受けました。これを受けて10月7日に日本サッカー協会(JFA)は影山氏の技術委員長職の解任を決定しました。

影山技術委員長の契約解除について発表した日本サッカー協会(JFA) JFA HPより
大変驚くべきニュースですが、私の著書『世界のニュースを日本人は何も知らない』シリーズに明記したように、日本以外の先進国、特に北米と欧州は日本で想像以上に児童ポルノや児童保護に対する規制が大変厳しいので注意が必要です。
例えば日本で普通に販売されている漫画や雑誌に掲載されているグラビアや写真でも欧州の感覚では児童ポルノと判断され所持していた場合に本当に逮捕されてしまう国があります。
その判断基準はモデルの実際の年齢ではない場合もあり、見た目が児童ポルノに見えると拘束されてしまう場合もあるのです。
しかも日本と異なりアニメや漫画の場合でも児童ポルノと判断されてしまうとやはり有罪になってしまうことがあります。
欧州の場合は日本のような同人誌を並べた店舗を市街地の目立つところで経営するのは非常に難しいです。成人向けの雑誌や本が存在しないわけではありませんが販売される場所は日本よりもはるかに規制されています。自主規制状態の場合もあります。コミケでは日本の様な際どい同人誌を並べることはできません。
なぜ欧州や北米がこんなに児童ポルノに対して厳しいかと言うと、まず日本とは宗教的な背景が全く異なると言うことを理解しなければなりません。
欧州は特に北部は近年は無神論の人も多く、宗教には囚われない人も多いのですがそれでも日本よりも宗教が生活にはるかに身近で生活の様々な部分でキリスト教の概念が色濃く反映されています。
北米の場合は特にアメリカは日本よりもはるかに宗教的です。私は南部に住んでいましたが信心深い人が多いため婚前交渉すらしない人が珍しくありません。
しかも欧州も北米もキリスト教だけではなくヒンドゥー教徒やイスラム教徒、ユダヤ教徒、ジャイナ教徒、仏教の保守系の人々などこれまた様々な宗教の人がいて日本よりもはるかに性には保守的な価値観を持っています。児童に対する保護の価値観も日本と異なって大変保守的なので注意が必要なのです。
そしてこれらの国では、日本よりも児童の性的虐待の事例が過酷でその規模もはるかに大きいからです。
例えばドイツのSpiegelOnlineの報道によると、ドイツ連邦刑事警察局(BKA)は、2024年にはなんと16,354件の児童に対する性的暴力事件があったと発表しています。13,365人は女児、4720人は男児、容疑者は12,368人おり、そのうち約95%が男性です。ドイツはこういった児童に対する性犯罪に関する情報を積極的に公開しており、有罪者に対してはリハビリテーションを行う施設もあります。
国内だけではなく海外に行って児童養護施設を偽装してアフリカで児童虐待を行ったりフィリピンで大々的な児童虐待の動画を撮影する犯罪者もいるのです。
このような大規模な児童虐待はドイツだけではなくイギリスやフランスでも起きています。実際にこういう事件を起こす容疑者は、児童ポルノの所持からエスカレートしてしまうこともあるので日本より厳しく取り締まりをやっているのです。
日本だったらファンタジーで留まる場合でも、欧州と北米はその先に行ってしまう犯罪者が少なくありません。しかも大人の対する性犯罪も実は日本よりも暴力的で過激です。
例えば日本なら痴漢で済むことであっても比較的安全なイギリスでも女性が昼間に公園で林に連れ込まれて性的に暴行された上に殺害されてしまう事件が普通にあります。
ですからジョギングする時や散歩するときはなるべく人通りが多い道を選んで、人目につかない場所が多い公園は避けることが常識です。若い女性だけではなく中年以上の女性も被害に遭いますし男性も被害者になります。
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