noteで旅ブログを始めて4年強が経ちます。666回も書いている中でまだ一度も登場していない県がいくつかあります。その中のひとつが沖縄県でした。わたしが沖縄に行ったのはこれまでに2回。本島と石垣島が1回ずつで、本島に限ると30年前に社員旅行で行ったきりでした。

そんな久しぶり(個人旅行では初)の沖縄!那覇空港にやってきました。今回は親しい友人一緒の旅行ですが、友人と落ち合うのは夕方。それまではひとりなのでぶらぶら観光することにします。

空港に隣接する那覇空港駅にはモノレール「ゆいレール」が待っていました。県庁前、美栄橋などの町の中心部や観光地である首里方面に向かって走っていて重要な観光の足となっています。「ゆいレール」が開業したのは2003年なので、わたしが前に沖縄本島に来たときにゆいレールはありませんでした。


ゆいレールに乗って「旭橋」で下車。西岸の海の方に向かって歩きます。
時間はお昼前。ちょうどお腹がすいてきたところに沖縄そば屋がありました。沖縄名物はたくさんありますが、麺好きなわたしにとって沖縄そばは欠かせません。

三枚肉そば700円。エコノミーな値段で豚バラ肉を煮込んだ三枚肉をトッピングした沖縄そばをいただけるのがうれしいです。お店の人から「おいなりさんとじゅーしー、どっちががつくけどどっちにします?」と聞かれました。「じゅーしー」とは何か知らず「お、おいなりさんで…」と答えてしまった私はまだまだ沖縄通ではありません。だって実質初めてなんだもの。

※クラシルさんより画像はお借りしました。
「じゅーしー」は沖縄風炊き込みごはん。豚肉や野菜、ひじきをなどを入れて、豚肉のゆで汁で炊き込んだものだそうです。おいしそう。ミミガーとかもそうですが、沖縄の人って豚を余すところなく使いますね。

先ほどの沖縄そば屋は「天妃そば」という名前でした。その名の由来はこちらの「上天妃宮(かみてんぴぐう)跡」。
天妃とは10世紀後半ごろに中国にいた媽祖(まそ)と呼ばれていた占いに長けた女性のことで、いつしか航海の安全を守ってくれる神として崇められるようになり、そのうわさが広まった沖縄でも天妃宮を設けて航海の安全を祈願するようになったのだそうです。この上天妃宮は15世紀ごろのものらしいですが、今残るのはこの石門のみです。


※このエリアから離れた場所で撮影。
沖縄のライオンズマンションは入口にライオンではなくシーサーがいます。
街を歩けば至る所に石敢當(いしがんとう)、そしてシーサー。石敢當は丁字路やY字路などの道の分岐点で見かけることが多く、魔除け的な意味を持っています。
沖縄ではマジムンと呼ばれる魔物がいて、彼らが直線でしか進めないことから、道を進んだマジムンが家にぶつかって侵入してこないようにこういった場所に石敢當を建てることが多かったようです。石敢當の名称の由来は実はよく分かっておらず、武将の名から取られたのではないかといわれています。

そんなこんな寄り道をしながら駅から海に向かって歩き、たどり着いたのは「波上宮(なみのうえぐう)」。沖縄の中でも琉球王朝から特別の扱いを受けた神社「琉球八社」のひとつでいつからあるのかは不明ですが15世紀にはあったと考えられています。海のすぐそばにある崖の上に立地しており、いにしえの人たちはここで海神の国の神々に豊漁と海の安全を願ってきました。


狛犬ならぬ狛シーサー。
拝殿はいかにもといった琉球赤瓦の乗った沖縄らしいデザイン。祀られているのは伊弉冉尊(いざなみのみこと)などで本土でも多く見られる祭神ですが、社殿は本土のものとは一線を画しています。沖縄らしい意匠の神社を一目見ようと内外から多くの観光客が参拝に訪れます。

波上宮は海のすぐ近くにあるといいました。神社の脇の公園を抜けると本当にビーチが広がっています。波の上ビーチは那覇市で唯一の海水浴場。沖縄ってどこでも泳げると思っていたのですがちょっと意外。ここも人工的に作られたビーチで目の前には道路が走っていてどこまでも広がる沖縄の海!!というイメージを持っていくとちょっと拍子抜けしますが、市民の方が海水浴を手軽に楽しめる憩いの場となっています。

沖縄一の都市近郊の海でもこの美しさ。
沖縄、おそるべし。
散歩から始まった沖縄旅行。見るものすべてが沖縄らしく、「ああ、沖縄に来たんだなぁ」と思わせてくれる旅の始まりでした。これからしばらく日常の喧騒から離れた悠々自適な沖縄旅を振り返っていきたいと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年3月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。







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