高市氏に絡む中傷動画の話。個人的には全く興味がないのですが、こういう話題が好きな方もいらっしゃるでしょう。首相が事実を否定し続ける中、少し軌道修正がされており、松井氏と秘書の木下氏はオンラインでのやり取りがあった公算は高いようです。また松井氏はサナエトークンの主導者でもあったわけで私の見立ては松井氏が高市氏に間接的につながることで利用しようとしたとみています。その度を越したというのが落としどころです。首相はもちろん知らない世界だと思います。秘書からすれば支援する人は無下にはできず、松井氏が踏み込み過ぎたという程度だとみています。これにこだわりたいなら週刊誌で楽しんでもらったらよいでしょう。レベルの低い話題です。
では今週のつぶやきをお送りします。
スペースXは株価全体を打ち上げられるか?
これを記すNY時間11時の時点でスペースXの初値はついていません。(その後、値がつき、上出来です)買いたい人殺到の一方、売り玉がほとんどない中ですからはじめはある程度上がりやすいです。この動きは想定していましたので問題はある程度落ち着いてからどうなるかであります。無節操に「大気圏」を突破できるとは思えず、いったんブームが沈静化するのを待ちたいと思います。個人的には買ってみたいですが、急ぐ話でもないでしょう。それよりも今回のIPOが成功することで秋以降に上場するオープンAIとアンソロピックの2匹目と3匹目のドジョウに提灯がつきやすくなったと思います。

イーロン・マスク氏 ホワイトハウスXより
日本の株式市場は金曜日に大きく跳ね、チャート上の不安を打ち消しました。5日平均移動線を大きく上回ったので目先の嵐は通り過ぎた形になっています。このところ株価指数の動きが非常に荒いことと物色される銘柄の大半が半導体関連で銘柄の広がりがほとんどないのは市場の健全性としては良くないと思います。ならば今からキオクシアを買えるか、と言えば証券会社が12万円程度に目標株価をセットしたのですが、ちょっと煽りすぎのような気がします。どちらかと言えば秋のAI2社の上場を読み込んだお囃子にも感じます。
株式市場はスペースX祭りの後、FIFAサッカーにエネルギーを持っていかれ、更に7-8月の夏休み期間に入ります。その間は概ね無風状態になるので着目すべきはインフレの状態、原油価格の動向、金利の動きあたりが主軸で株式市場は無難な感じではないかと思います。長年の株式投資家として一言だけ言わせていただくと今、半導体関連で爆儲けしている方々にはおめでとうと申し上げますが、これが当たり前だと思わない様にしてほしいのです。経験値が浅くてたまたま儲けた人もそのうち1度や2度、必ずドツボにハマるものです。株式投資は本当に難しいので調子に乗りすぎないように楽しんでもらいたいと思います。
トランプ氏はイランと暫定合意をするか?
一部報道からは14日(日曜日)にもスイスで暫定合意できるのではないかと報じれらています。可能性はあるとみています。トランプ氏は15日からフランスでG7に参加するのです。その際に「どうだ、交渉はうまく行ったぞ」とG7で主導権を握るには絶対に不可欠な「勲章」なのです。もちろんその勲章の価値は誰も「どーでもよい」と思っています。もう1つは7月4日の独立記念日兼建国250周年の節目を祝うという意味で成果をアピールする必要もあるのです。
一方暫定合意についてはイラン側高官もその可能性を認めており、アメリカ側はバンス副大統領がスイス入りするメンバーとして公表されています。つまり実務的なレベルでの話はほぼ終結しており、残りはたぶんイランのモジタバ ハメネイ師の承認待ちと思われます。ハメネイ師は姿を隠しており、承認を取るプロセスに時間がかかっている可能性があります。また今回の暫定合意はMOU(Memorandum of Understanding)であり、正式な合意文書とは程遠い単なる覚書程度のレベルであります。つまり拘束力もさほどなく、この合意の後に本格的な交渉が始まるということです。
今回の合意の主眼はホルムズ海峡の開放でありますが、機雷が残っているとされ、開放されても危険いっぱいの海であり、石油や物流運搬が急速に改善するかは様子を見る必要があります。また今後2か月程度かけて交渉する核問題などはそう簡単に落としどころが見つかるとも思えず、まだまだ今後も激しい綱引きとなるでしょう。もう一つの見ものはトランプ氏とネタニヤフ氏の関係であり、表面的関係の改善はあるかもしれませんが、トランプ氏がかつてネタニヤフ氏に入れこんだあの時からは相当幻滅して打算的な関係になる気がします。
個人事業主の弱点
個人事業主、あるいは従業員数名から数十名程度の会社の場合、その経営エネルギーの根源は会社の創業者/オーナーにすべてあると断言してよいと思います。個人事業主の場合、そのオーナーが病気になったり何かに突っかかったりすると一気にそれまでのビジネスモデルが崩れてしまうケースを多々見てきました。その崩れ方はある意味、地震で崩壊する建物ぐらいあっさり壊れてしまうのです。何故か、と言えば経営者のメンタルは誰もが強いわけではなく、ある逆境にぶち当たった時、それを乗り越えられる人はごくわずかだからです。
たとえば新規案件がどんどん増えていくと案件そのものもだんだん難しいものが含まれてきます。事業主は当然チャレンジするわけです。しかし、テレビ番組のサスケを見てもわかるようにチャレンジしてもそれをクリアできるのはごく一握りに過ぎません。もう1つは長年頑張ってきてしっかりした事業基盤を持っていると思われたところがあっさり崩れるケースもあります。慢心という失敗です。私が小さいなりにも経営し続けている中でいつも心がけているのはストイックになるべし、です。私は会社が儲かったから旨い飯を食うとか、ビジネスクラスに乗っちゃおうとは一つも思わないのです。LCCに自作の弁当を持ち込む社長はそういないでしょう。
お前はケチか、と言われたらこれはケチではなくて私の昔から変わらないポリシーなのだと申し上げます。ブレない精神力。これが個人事業主にもっとも重要な内的エレメントです。そしてもう1つは事業環境の変化をどれだけ先取りできるか、ここが大事です。世の中の変化はあまりにも早く、激しく、昨日の流行は今日のダサいぐらいの感じです。それに対してどれだけ早く読み込むか、その感性を磨くことが必要です。そのためには異業種を含めたいろいろな人の話を聞き、情報収集と分析能力を持つこと、それがないと個人事業主は生き残れない時代になるでしょう。
後記
不動産不況のカナダ。35年の付き合いのユダヤ系カナダ人で不動産業界の大御所と30分ほど電話でやり取りしました。彼がコンサルをしていた4つの開発案件のうち3つが倒産して残る1つも危ういと。「俺はすっかり暇になったのでゴルフをして健康管理をしながら余生を過ごすさ」という言葉がぐざっと来ました。一方トロントで大型開発物件に出資をしている関西系のデベの方とオンラインで話をしました。勇気ある出資だと思います。賃貸物件なのでキャッシュフローが悪く、資金回収には極めて大きな時間がかかるはずですが、完成後、REITに売却して終わりにするのがベストかと思います。彼に言ったのは出資じゃなくていつかは自社で開発主導してくださいね、と。それはまるで違う次元のビジネスですが、世界で現地化した経験値は日本企業にまだまだ足りていないと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年6月13日の記事より転載させていただきました。







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