断罪されているのは、過去ではなく現在の姿。自らの過ちに「見て見ぬ振り」をしてはいけない【自戒・雑談】
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日は維新全国キャラバン in 大分。県知事からは「秋に車いすマラソンがある。オリパラ運営がベンチマークになるので注目している」とのご意見や、観光産業への支援策について要望をいただきました。大分駅前の街頭演説は、沢山の方にご注目いただきありがたい限り。大分にも維新という選択肢を! pic.twitter.com/esCbTx16id
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 20, 2021
本日は維新・全国キャラバン in 大分へ。現職国会議員や衆院支部長がいない場所でありますが、つつみ英貴市議や桑原ひろし前県議・桑原久美子参院支部長とともに政策を訴えました。
全都道府県に維新候補という選択肢をお示しできるよう擁立作業を進めるとともに、明日は熊本・鹿児島へと入ります。
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さて、オリパラについてはコーネリアス・小山田圭吾氏のいじめ虐待問題が噴出し、最終的には辞任されたことが大きな議論を呼んでいます。
【連鎖恐れ続投一転 異例の辞任劇】https://t.co/BMveAreo4G
東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、開会式の作曲家として名を連ねる小山田圭吾氏の辞任を発表。小山田氏からの辞任の申し入れを受け入れた形だが、組織委の任命責任は重く、五輪開幕が迫る中でのドタバタ辞任劇は遅きに失した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) July 20, 2021
大前提、小山田氏の行ってきたいじめ・虐待行為は決して許されるものではありません。
「随分と過去のことを、現在の価値観で断罪するのはいかがなものか」
という擁護意見も出される一方、これは単に幼少期のことではなく、アーティストとして成功してから複数の雑誌インタビューに答えていた内容だったこともあり、物事は複雑な連立方程式になっています。
私自身の考えもなかなかまとまらなかったのですが、乙武さん・カズレーザーさんの論考・コメントを読み、彼らに近いものが自分の考えとしておぼろげに固まったので、簡単に筆を取るものです。
【note】私自身、重度障害者だ。
しかし、「他者から糾弾される過去がある」という意味においては、小山田氏と同じ側に立たされる。
そんな私に、いま何が言えるだろうか。#乙武マガジン
小山田圭吾さんに足りなかったもの。|乙武 洋匡 @h_ototake #note https://t.co/m2sTPoWOlx
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) July 19, 2021
カズレーザーが小山田圭吾のいじめ問題で指摘「これは過去が叩かれてるわけじゃないです」
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3434760/
乙武さんの記事は途中から有料になりますが、お二人の話の核心はほぼ一緒だと思います。
裁かれ責められているのは、小山田圭吾氏の「過去」ではなく「現在」の姿なのだと。
人は残念ながら、過ちを犯す。完璧な人間などほとんどいない。
でも、過ちを犯した後に、何をしてきたか。償いをし、変わろうと努力をしてきたか。そこを含めてその人の「現在」が評価される。
翻って小山田圭吾氏については、この「いじめ・虐待」インタビューは業界では非常に有名な話であり、定期的に指摘・批判をされてきたとのこと(脱原発イベントに出演した際など)。
その時に一度でも、小山田圭吾氏が謝罪の気持ちを表明したり、当時の被害者に寄り添う行動を起こしたことがあったのか?
乙武さんやカズレーザーさんが指摘するように、残念ながらそうした行為を確認することができなかった。今回だけ謝罪をしてもそれは形だけで、その場しのぎに思われても仕方ない。
だから小山田圭吾氏が批判されているのは「過去」ではなく、「今の姿」が理由なのである…というわけですね。
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私自身、とうてい完璧な人間ではありません。政治家になる前もなった後も、いくつもの間違いを犯してきたと思います。
ただそれを指摘される度に、万人が納得したかはわかりませんが、私なりの謝罪や説明・反省への行動を尽くしてきたつもりです。
しかしそれが、果たして十分なものだったのか。あるいは自分が気づかぬところで、もっと過ちを犯し、傷ついている人がいるのではないか。
サイボーグやAIではない人間は、生きている限り過ちを避けられないからこそ、やってしまった後の行動が重要なのだと思います。
他山の石とし、行動してまいりたいと感じる次第です。
明日は熊本・鹿児島で遊説を行います。それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年7月21日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。