ゴマスリとマスターベーションで生きていこう --- うさみ のりや

アゴラ

この前25歳女子が「ちゃんとした人と付き合いたい」と言ってたんで、「ちゃんとした人ってどういう人?」と聞いたところ「ちゃんとした職業ついて、きちんと貯金もしてて、保険にも入ってて、真面目で浮気しないで私のこと愛してくれる人」とか宣っていたので思わず

 「お前の価値観ウンコだな」


というようなことを言ってしまったのだけれど、まぁ世の中では「計画的で安定して生きることが善」っていう風に思っている人が多いですよね。でも現実には世界は人間にそんな都合よく出来ていないし、そもそも計画的人生なるものを支えて来た、年金とか円とか国家財政といった基盤制度に破綻が見えてキテル状態で、冒頭に上げた女子が言ってたような「ちゃんとした」生き方って社会が混乱するなかではむしろリスキー極まりないと思うんですよ。自分が官僚辞めたのもそんな背景があるわけで。

混乱の時代ではタレイラン的にどんな状況になっても対応できそうな突出した個人複数の信頼を得てそこに取り入るような茶坊主的立ち位置こそが、安定した人生を生きぬくポイントなんだろうと思っています。

ただ一言で「取り入る」っていっても組織が崩れつつある現代では単純にゴマをすれば何とかなる時代じゃ無い気がして、個人として「こいつ面白い奴」って思われるのが大事だと思うんですよ。豊臣秀吉じゃないけど「こいつなんか面白いからかわいがってやろう」と偉い人に思われるような生き方が重要なんじゃないかと。

自分の持論としては常に流行のお笑い番組や芸人っていうのは時代の一歩先を行くっていると思っているんですが、最近受けている、芸人で言えばケンドーコバヤシなり劇団ひとりなり有吉弘行なり、番組で言えばゴッドタンなりアメトークなりってのは、個人や特定コミュニティのマスターベーション的価値観をあからさまにして共感を呼ぶスタイルだと思うんですよね。それくらい社会もメディアもテクノロジーも多様性を許容して「なんでも面白いもの」を受け入れる方向に向かっている。AV女優だってアイドル化する時代ですからね。一方で伝統芸みたいなものはプラットフォーム化してそこで勝負できなくなっている。

そんなもんで繰り返しになりますが僕自身としては最近、「ゴマスリとマスターベーションで生きる」をポリシーに生きてます。言い方変えれば「人生楽しんだもん勝ち」っていうことですかね(笑)

ではでは今日はこの辺で。


編集部より:このブログは「うさみのりやのブログ」2013年6月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はうさみのりやのブログをご覧ください。