日本の女性はやせ過ぎ⁉︎ 途上国と同じレベル

井上 貴至

国内最大規模の社会課題カンファレンス「R-SIC(アールシック)」。多様で、熱量ある人が集まり、僕は大好きだ。いつも刺激を受けている。今年で6回目だが、2016年以外、毎回参加/登壇している。

1コマあたり5つ × 2日間10コマで、合計50コマ。

中にはふだん聞かない話もあるが、旧知のロート製薬の方々に誘われて聞いてみた。

研究者が語る、最先端の研究から見えてきた女性の健康問題

FineGraphics/写真AC(編集部)

Business Insider Japan 統括編集長の浜田敬子さんのモデレートで、ナビタスクリニック医師の山本佳奈さん、福島県立医科大学特任教授の福岡秀興さんの対談。

日本では、3人に1人の女性が、BMI18.5以下で痩せ過ぎている。これは、途上国と同じレベル。ヨーロッパの学会では何度も「Really!?」と、聞き返される。

〇それでも、日本の女性の9割は、痩せたいと思っている。

〇痩せていると、貧血などになりやすい。

〇母親が痩せていると、低体重の子供が生まれやすく、将来の糖尿病などさまざまなリスクがある。

〇フランス、スペイン、ミラノなどでは、痩せ過ぎている女性をモデルに起用すると、6か月以下の禁固刑が科されることがある。

〇日本は、栄養のことを学ぶ機会が少ない。教育が大切だ。

という趣旨だった。

自治体や地域に関するセッションでは、いいモデルをつくり、広げていくことが国を動かすということは当たり前になっているが、このセッションではそうした話が全く出なかったのは逆に不思議だったが、だからこそ、分野を超えた知恵や経験、人脈の共有が大事だと改めて思った。そういう意味でも、さまざまな分野の人が集うR-SIC(アールシック)は面白い。

もう少し知りたい!
社会課題会議R-SIC:「官民連携」結局どうなってるの?(2019.7.31)

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年8月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。