こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
森喜朗氏の発言に対する批判・炎上が止みません。やまないどころか、次々に要職者が追加燃料をぶちこんでくるのでさらに問題が大きくなっている有様です。
どうしてこうなってしまうのか…と、私としても呆れて落胆するばかりです。
当初から申し上げている通り、森喜朗氏の発言に擁護の余地はありませんし、その後の謝罪対応もまったく評価できません。森喜朗氏には、何らかの形で勇退する道へ進んでいただくべきだと思います。
ただ、各国大使館による不可解なパフォーマンスや、国会議員たちが政局的にアピールする姿勢には違和感を覚えます。
明示はしていないものの、これが森喜朗氏への抗議だとすれば、大使館という公的な外交機関がやるべきことではないと思うんですよね。
これを一部の国会議員が金科玉条のように持て囃していたのもどうかと思いますし、本日の国会では白ジャケットで登院するというパフォーマンスも行われたようです。
あれだけ発言が問題視されながら、いまだに辞任を決断しない森喜朗氏や、自浄作用がない組織委員会に対してフラストレーションが溜まっていることは理解できます。
理解できますが、ここでこういうアクションに走ってしまうと、「政局臭」「パフォーマンス感」がにじみ出てしまい、一般世論が遠のく・反発する逆効果を生み出す気がするのです。
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そしてあれだけ学術会議の任命問題については「首相の職権乱用!」と騒いでいた一部野党やメディアが、独立組織である組織委員会の問題について首相の政治責任を質すというダブルスタンダード問題も目に付きます。
目先の問題に飛びつくのではなく、森喜朗氏と五輪組織委員会を改善するためには現実的にどんな手があるか、これを機にクオータ制度をどう進めていくか、建設的に考えて行動してまいりたいと思います。
クオータ制度については過去ブログもご参照ください。
参考過去記事:
「社会最大のマイノリティ」女性のクオータ制度は政治に導入するべきか?オンラインサロンで朝から大激論!
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。