マスクをつけていなかったために、日本のスーパーで店員に言いがかりをつけるアフリカ系の外国人の動画がXでプチ炎上していました。
このような場面は外国人が増えた日本では時々見かけるようになりましたが、多様化する日本の社会ではこれからはこれが当たり前になっていくと言うことを知っておいた方が良いかもしれません。
日本は良い意味での村社会です。村社会とは他人の目を気にし、調和を重んじる社会です。
険しい山が多数あり、耕作地が限られていた日本では、高速道路や新幹線が当たり前となる60年ほど前まで移動は容易ではありませんでした。
周囲と調和し、しきたりやルールを守るのが生存に最適化された環境でした。
長年の行動パターンは交通が発達した現代でも日本人の行動原理に色濃く反映されています。
都内のような大都会であっても、周りの目を気にする人が多いので、これまでは和を乱す日は少数派でした。
しかし海外では違います。特に島国ではなく、大陸が繋がった国や、遊牧民系は日本人とは思考が異なります。
彼らは先祖代々移動が当たり前で、砂漠や荒れ地で主張し、相手と厳しい対立をして勝つことで生存してきたからです。
既存のルールよりも自分が主張することが正しいとすることが生存に最適化された行動原理なため、日本人のようにこれが決まりですからといわれても反論し、自分の主義主張を通すのが当たり前なのです。
Deepak Sethi/iStock
例えばこの店舗でのマスクをめぐるトラブルもその典型的なものです。
コロナの最中であっても、欧州ではマスクを拒否する人がかなりいました。途上国の人も拒否しました。
科学的なデータを示して彼らを説得しようとしても無駄です。周囲やお店の人がどんなふうに反応するかと言うことを考えず、自分の意見を優先するので日本人のように引くということがありません。
彼らの中ではこの様な自己中な行動が「善」なのです。哲学が違うためどうしようもないのです。
こういったトラブルが多発するようになった場合、どうしたら良いのでしょうか。
まず私は日本の人にはこれまでのように注意書きを店舗などにたくさん書いたり、相手が説得すればわかると言う思い込みを捨てる必要があると言うことを申し上げたい。
説得は無駄なので、例えばルールに従わないと入店できないシステムを導入する、罰金が自動的に引かれる決済を入れる、警察を呼ぶプロセスにしておく、など仕組みで従わせるやり方を導入すべきです。
さらに店舗で顧客に対応する人は、これまでのように学生アルバイトや女性ではもう無理だと言うことを理解しましょう。
例えば、イギリスのスーパーや小売店には必ずかなり屈強な男性や警備員の方がいます。警備員の方の場合は大変体格が良く、ラグビーなどのコンタクトスポーツ経験者やクラブのバウンサーのような人が少なくありません。高齢者や女性をトラブルを起こした顧客の対応に当てる事はありません。怖い人に反撃する人は少ないので屈強な人の存在によりルールを守る様になります。
イギリスの場合は病院や銀行の窓口等は日本のように女性がやっているのではなく、やはり体格の良い男性がやっているのです。
特に銀行の場合は銀行強盗が起きますので、見るからに怖い男性や若くて体力がある人がやっています。
たまに日本に行くと銀行の窓口は女性だらけなので、大変な違和感があります。
日本でビジネスをやるにあたって、これからはリスクをどう管理していくかと言うことに注力していく必要があると理解しましょう。
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