日本は中国の挑発に対してどう対処するべきか

高市首相の「存立危機事態」を巡る国会答弁に対して、大阪の中国領事がドSで過激な発言を繰り返している件が騒ぎになっています。

この発言に対して、駐日アメリカ大使からも中国への強い非難の投稿がなされ、今回に関しては日本政府も非難するという事態になっています。

参照リンク:グラス駐日米国大使「必要のない脅しは信頼を損ない地域の安定を崩す」と中国の対応を非難

そして中国政府は日本では中国人が被害にあう可能性があるので、渡航を控え留学もしないようにということを公式に述べています。

参照リンク:中国政府の渡航自粛呼びかけ、宿泊・航空券キャンセルやツアー中止相次ぐ

自分から言い出しておいて、日本側がまるで中国に対して攻撃的な発言をしたり、差別をしているような言い方です。

実際に高市首相の発言は全くもって過激なものではなく、日本だけではなく海外先進国の有識者や政府も述べていることです。

今や中国が台湾に対して手を出せば、東アジアだけではなく世界的な危機になるということは常識的な話です。

2025年12月9日発売のわたしの最新書籍である『世界のニュースを日本人は何も知らない7 フェイクだらけの時代に揺らぐ常識』でも指摘していますが、日本の皆さんに知っていただきたいのは、中国は、日本と台湾以外の先進国に対してはこのような過激な発言はしていないということです。

つまり、日本と台湾に対しての態度だけが異常だと言うことができます。

中国は日本に対して敵対的な態度を取るようになってきているので、当たり前のように感じてしまうのですが、実はアメリカや欧州に対してはそうではないのです。

つまり、これは日本に対しての挑発行為に他なりません。

日中首脳会談での高市首相と習近平国家主席 高市首相Xより

しかし、注意しなければならないのは、ここで中国の攻撃的な言動や態度に対して、真に受けて行動を起こしたり自体をエスカレートさせてはならないということです。

なぜなら、日本の一般の人々が、例えば攻撃的なデモ行動を起こしたり、刺激された人が、何か危険なことをやってしまっては自体が悪化するばかりです。

さらに注意して欲しいのは中国の一般の人は、実は中国政府とは考え方がかなり違うということです。

これは今に始まった話ではありません。

私は30年以上、中国の一般の人とかなり深い付き合いがあり、仕事や私生活でも随分とお世話になった人もいます。

中国国内に住んでいる人々は、政府に反するような発言ができません。ですから、固く口を閉ざしています。

海外に出た人々の中には、本音を語ってくれる人もかなりいるので、彼らの実態がよくわかります。

中国政府を最も信用していないのは実は中国人です。

そして日本のネットやメディアで見る報道とは違っていて、実は中国は親日の人も多いのです。

改革解放前から日本に憧れを抱いている人もたくさんいて、30年前でさえキムタクや安室ちゃんの情報が芸能雑誌に掲載され、皆日本のドラマに夢中だったのです。

そして私は行く先々で、お前は中山美穂に似てないから偽日本人に違いないと言うふうに言われていました。

それほど中国の人には日本の芸能や文化が憧れの的でかなり親しみを持たれてきたのです。

ですから、反日的な活動をやる人々は、実は中国人全体ではありません。

どちらかと言うと、中国人は全体的に日本に対して大変な憧れがあります。だから大勢の人々が日本に旅行にやってくるわけです。

しかし、中国の政治を支配する人々は違います。

彼らは過去の歴史を道具にして、反日感情を煽って、悪化している経済をごまかそうとしています。外に敵を作ることで人々の興味をそちらに向けるわけです。

しかしその一方で、幹部の奥さんや子供たちは日本でショッピングを楽しんでいたり、日本の学校に留学していたりするのです。

反日活動や発言をあくまで道具として使っているだけなのです。

ですから、そこで煽りに乗せられて、日本の人々が騒いでは利用されるだけです。

学校や街中の喧嘩を思い起こしてみましょう。手を出させたい方は悪口を言いまくったり煽ってきます。

彼らは相手方に先に手を出させて既成事実を作って自分を有利にしたいだけです。

最も効果的な事は状況を冷静沈着に眺め、ほぼ無視する状態でクールに扱うことです。

冷静になる事はトラブル対応の基本中の基本であります。

そして、相手方がなぜそのように起こっているのか、じっくりお話を伺いませんかと言うところがポイントです。

理論的に説明ができなければ、馬脚を表すのは相手の方です。

現在、日本のネット民が熱心に中国の暴言ジェネレーターでネタを作りまくって投稿しているのは非常に正しい反応だと言えます。

機転やユーモアがいかに大事かということがこれからよくわかることになるでしょう。

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