レタス並みの消費期限と言われた英国のトラス政権は49日間だが、フランスのルコルニュ政権は26日間で事実上組閣できず崩壊。しかし、高市政権は誕生するかどうかが予断を許さない。
国民民主、公明、維新、立憲の四党の合計だけで過半数になる。玉木でも斉藤鉄夫でも高市より総理の椅子に近い。公明が野党と組まないなら、第1回から立民、維新、国民が斉藤と書けば過半数。いまのままでは、公明は第2回投票で高市氏に投票する含みを残しているが、その条件が整うのは難しい。
しいて言うなら、高市総裁があらためて政治資金についての公明案を丸呑みし、萩生田幹事長代行を更迭すれば、公明党が閣内には戻らないが、首班指名では協力するという形が可能かどうかだ。
公明党内でも連立解消には賛否両論があるが、大歓迎している向きも多く、高市の名前を書くことへのハードルは高い。
そうなると、第2回投票で玉木氏が勝利することもないわけではない。
しかし、現状では首班指名選挙の行方は不透明なので、しばらく石破首相に続投してもらわざるを得ないかもしれない。

総裁選での高市早苗新総裁と石破茂首相 このときは連立解消を予想したのだろうか 自民党HPより
さらに、公明党が政権から離脱した以上、衆議院を解散した方が良い。その結果がどうであれ、総選挙後の衆議院の構成は民意である。その民意を見て新しい政権を構成したら良い。しばらく石破政権が続くのは困るが、仕方ない。石破政権が来年春まで続く可能性があるのは世も末である。
あるいは、自公連立の維持を公約に掲げて高市さんは総裁に立候補したのだから、その公約が実現できなかったのだから、総裁を辞職してもおかしくないし、総裁選前倒しが発議されてもおかしくない。少なくとも、両院議員総会でも開いて信任を問えばいい。時間がたたないうちに、高市さんも議員も動くべきだ。萩生田さんなど、ここで身を引いたほうが長い目で見たときに賢明だ。
さらにもうひとつの可能性は維新との連立だ。もともと小泉首相の場合は自公維が有力視されていたが、衆院では自民196+維新35=231で、過半数233に残り2議席となり、参政党3議席とか日本保守党もいる。
しかし、維新から和歌山の林氏が離党するらしいし、日本保守党も一人になった。また、参議院では自民101、維新19、参政15で過半数125を超える。しかし、新自由主義の維新と放漫財政の参政では水と油だ。この政権が成立すると公明は後悔することになるかもしれない。
もっともこうなれば、自民から離党者が出るかもしれないし、過半数を上回ると言っても薄氷だから短命政権かもしれない。
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