今週のおすすめ記事(8月25日〜8月31日)

アゴラでは日々多くの記事を配信しており、忙しい方にはすべてを追うのは難しいかもしれません。そこで、今週の特に話題となった記事や、注目された記事を厳選してご紹介します。

政治や社会保障を中心に、国際情勢やビジネス、文化に至るまで多岐にわたる内容を網羅。各記事のハイライトを通じて、最新のトピックを一緒に深掘りしましょう!

政治・経済・社会保障

北海道・釧路湿原周辺で進む大規模太陽光発電所の設置に対し、野口健さんをはじめ冨永愛さん、つるの剛士さんらがSNSで連携を呼びかけるなど、環境保護の観点からの反対運動が盛り上がっており、大きな注目を集めています。また、FIT制度下での再エネ拡大が自然破壊につながっているとの批判も強まっています。

釧路湿原のメガソーラー問題:菅直人と孫正義が組んで進めた再エネ利権法(茶請け)

釧路湿原のメガソーラー問題:菅直人と孫正義が組んで進めた再エネ利権法
釧路湿原のメガソーラー問題を取り上げます。 【釧路湿原メガソーラー強まる反対 冨永愛さんやつるの剛士さん…野口健さん呼びかけが反響】 北海道の釧路湿原周辺で設置が相次いでいる大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、環境破...

元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(43)は、昨年の都知事選で165万票を得た勢いをもとに設立した政治団体「再生の道」の代表を辞任する意向です。今年の都議選で42人、参院選で10人擁立するも全員落選という結果を受け、代表交代の体制を整えたうえで容われる形に。団体は解散せず、候補者の中から新たな代表を選ぶ方向です。

「再生の道」石丸伸二氏が代表辞任へ:選挙全敗で政治生命は尽きたか(アゴラ編集部)

「再生の道」石丸伸二氏が代表辞任へ:選挙全敗で政治生命は尽きたか
元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(43)は、自ら設立した政治団体「再生の道」の代表を辞任する意向を固めました。 石丸氏は昨年の都知事選で約165万票を得て次点となり注目を集め、その勢いを背景に今年1月に団体を立ち上げましたが、...

来年度予算案の成立に自公だけでは不十分な状況にあり、維新との連立構想が急務とされています。選挙区調整や比例区・閣僚ポスト配分を合理的に設計すれば、自公維の連立は可能であり、2031年までの政局安定に寄与すると論じられています。

自公維連立、こうすれば実現し政局は安定する(八幡 和郎)

自公維連立、こうすれば実現し政局は安定する
石破おろしに成功するかどうかは分からないが、来年度予算案は自公だけでは成立せず、連立の組み替えが急務になっている。 連立の枠組み論は、明日発売の『検証 令和の創価学会』(小学館)でも主たるテーマの一つとして取り上げたのだが、政策を中心...

トランプ氏は利下げや国債のマネタイゼーションでインフレを起こし、実質債務を減らす「インフレ税」を狙うと論じます。4%物価維持は実質デフォルトに近く、金融危機の懸念も伴うと指摘します。

トランプは「インフレ増税」で政府債務を踏み倒す(池田 信夫)

トランプは「インフレ増税」で政府債務を踏み倒す(アーカイブ記事)
トランプ大統領の「ビッグ・ビューティフル財政法」は10年間で5兆ドルの財政赤字を出す史上最大のバラマキだが、トランプ関税の影響とあいまってインフレが再燃している。そんな中でトランプはFRBのクック理事を解任した。 彼女は特にタ...

政府がガソリン税の旧暫定税率を廃止する一方で、「道路整備などの財源」として別の自動車関連課税を導入する構想が浮上しており、減税の名を借りた単なる“付け替え増税”では意味がないと警告しています。必要なのは財源確保のための歳出削減と優先順位の見直しであり、社会保障費の抑制こそが本当に負担を軽くする道だと訴えています。国民民主・玉木代表と石破首相の動きにも注目が集まっています。

ガソリンの“付け替え増税”にNOを:本当に下げるべきは社会保険料だ(音喜多 駿)

ガソリンの“付け替え増税”にNOを:本当に下げるべきは社会保険料だ
ガソリン税の旧暫定税率(いわゆる上乗せ分)を年内に廃止へ…与野党が合意し、政府・与党は年末の税制改正大綱に向けて動き出しています。 ところが同時に、道路・上下水道など老朽インフラの維持更新を口実に「自動車の利用者から新税を取る」構想が...

ガソリン価格をリットルあたり25円引きする国民民主党の政策は、インフレを促し実質賃金を下げる「インフレ税」であると指摘しています。過去1年で実質賃金が2.9%低下しており、支持者はその事実を理解せずに喜んでいると厳しく批判されます。また、減税による財政赤字の拡大は利払いの悪循環を生み、社会保障予算の圧迫にもつながる重大なリスクをはらんでいると警鐘を鳴らしています。

インフレ税を求める国民民主支持者は「肉屋を愛する豚」だ(池田 信夫)

インフレ税を求める国民民主支持者は「肉屋を愛する豚」だ
維新が自民党と接近している。「副首都」構想は大阪都構想の焼き直しだが、自民としてはカネのかからない話で維新を連立に取り込み、風前の灯の石破政権を支えようということだろう。 これを国民民主党が激しく攻撃している。今年度の当初予算のように...

自民党は、総裁選の前倒し実施について9月上旬に判断を行う方針です。投票結果で国会議員と都道府県連の過半数が賛成すると前倒しが決まります。「誰が賛成したかわかる」ことを巡り、議員の戦略的発言や沈黙が注目されています。政権幹部からの想定外の造反も起こる可能性があり、党内が複雑な駆け引き局面に入ったと分析されています。

自民党前倒し総裁選の可否とその先:政権幹部の造反が起きる可能性はあるか?(岡本 裕明)

自民党前倒し総裁選の可否とその先:政権幹部の造反が起きる可能性はあるか?
自民党が総裁選前倒し選挙をやるかやらないかの判断を9月上旬に行うことしました。投票の結果、自民党の国会議員と47都道府県連の過半数が賛成の場合、総裁選をやることになります。 選挙管理委員会の逢沢委員長が投票者の名前を公表するとしたこと...

栃木信用金庫が信金中金から50億円の資本注入を受けたニュースは、信用金庫業界に衝撃を与えました。北海道を例に見ると、預金は増加傾向ながら貸出が伸びず、預貸率の低さが課題となっています。長期国債の評価損や人口減、高齢化による資金流出も重なり、名目上の「好決算」には見えない深刻な体質の脆弱性が浮き彫りになっています。

地方創生と信用金庫(現代の金融機関):栃木信金ショックが示す暗雲(濱田 康行)

地方創生と信用金庫(現代の金融機関):栃木信金ショックが示す暗雲
教授とワタナベ君の話題は、株式市場からちょっと寄り道。今回は信用金庫についてだ。というのも、7月末に栃木信用金庫が信金中金から資本注入を受けるというニュースが流れ、業界に少なからぬ衝撃を与えたからである。新聞では「信用金庫の決算はお...

ナイジェリア政府は日本がナイジェリア人向けに特別ビザを発給すると公式発表しましたが、日本側が否定。野党は政権が国民の支持を得るために意図的に偽情報を流したと非難しました。以前にもUAEの渡航規制解除に関する誤った声明があり、移民ブローカー絡みの利権構造との関連も指摘されています。

ナイジェリア政府はなぜ「日本の特別ビザ」偽情報を公式発表したのか(浅川 芳裕)

ナイジェリア政府はなぜ「日本の特別ビザ」偽情報を公式発表したのか
腐敗政権が仕掛けるビザ利権の闇 ビザを巡る現地情報を丹念に追っていくと、ナイジェリア権力中枢における構造的な偽情報操作と政権の腐敗体質が浮かび上がってきた。 野党が指摘する「政権の利益」 ナイジェリア野党・アフリカ民主会議(ADC...

国際・エネルギー

2025年7月のFOMCで意見が分かれる「32年ぶりの分裂劇」が起き、FRB内部の足並みが崩れています。この混乱を受け、トランプ大統領はFRB理事の人事を通じて自派に影響力を広げつつあり、パウエル議長の来夏までに勢力図が再編される可能性があり、FRBの独立性が揺らぐとの指摘がされています。

足並みが乱れるFRBの行方:着々と自陣の仲間を増やすトランプ大統領(岡本 裕明)

足並みが乱れるFRBの行方:着々と自陣の仲間を増やすトランプ大統領
7月29-30日に開催されたFOMCの金融政策決定会合で意見が割れたことが話題になりました。実に32年ぶりの分裂劇だったとされます。正直なところ、私は32年も議決権を持つメンバーの意見が割れなかったのか、という驚きがあります。アメリカという...

ウクライナ戦争の和平交渉において「ウクライナ領を割譲すべき」という動きを「ミュンヘン会談の反省」に基づくべき、との主張が散見されます。しかし、著者はこのアナロジーは歴史の誤用だと警鐘を鳴らします。ヒトラーの行動を生んだのは宥和ではなく「バランス・オブ・パワー」の計算であり、適切な教訓はヨーロッパ協調のあり方であると論じられています。

ヨーロッパに「ミュンヘンの教訓」という幽霊がでる:繰り返される歴史の誤用(野口 和彦)

ヨーロッパに「ミュンヘンの教訓」という幽霊がでる:繰り返される歴史の誤用
ウクライナ戦争の和平が、アメリカの仲介により、少しずつ進んでいます。その際、焦点になっているのが、ウクライナの領土をロシアに「割譲」することです。プーチン大統領は、ドンバス地方から全面的にウクライナが撤退する代わりに、ロシアは現在の前線にお...

ゼレンスキー大統領はウクライナ独立記念日にキーフのマイダン広場から演説し、「独立は戦場で築かれている」と強く訴えました。マイダンは独立の象徴であり、都市をつなぐ「ゼロキロ地点」の標識は「すべてがウクライナである記憶」であると語りました。自由を守る意志と未来への信頼を国民に示す内容でした。

ゼレンスキー大統領の独立記念日の演説:ウクライナが現在置かれてる状況(長谷川 良)

ゼレンスキー大統領の独立記念日の演説:ウクライナが現在置かれてる状況
ロシア軍がウクライナに侵攻して3年半が経過した。トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領間で米露首脳会談が開催され、ウクライナの安全の保証問題や包括的和平条約の締結などが話され、「一定の進歩」はあったが、ロシア軍のウクライナ攻撃は依然継続さ...

フランスのバイル首相は、43.8億ユーロ規模の緊縮財政策に対する議会の支持をえるため、9月8日に信任投票を実施する方針です。現状、不信任へ傾く可能性が高く、政権崩壊と再選の可能性が浮上しています。これを受け、株式市場や国債利回りが急変しており、財政悪化によりIMFによる救済の可能性も取り沙汰されています。

フランス政局、再び崩壊の危機:財政悪化でIMF救済論も浮上(アゴラ編集部)

フランス政局、再び崩壊の危機:財政悪化でIMF救済論も浮上
フランスのフランソワ・バイル首相は、43.8億ユーロに及ぶ大規模な予算削減案をめぐる議会との対立を受け、突如として自身への信任投票を求める方針を発表しました。投票は9月8日に国民議会で行われる予定で、エマニュエル・マクロン大統領との...

EUの「グリーン・ディール」は壮大な理念でしたが、ドイツでは3万基を超える風力タービンの設置が進み電気代高騰と企業の海外移転が発生。深刻な自然破壊と経済悪化に繋がり、本質的には再生エネが「分配システム」になっていると批判されています。

破綻する緑の党の政策:再エネ幻想が招くドイツの自滅と自然破壊(川口 マーン 惠美)

破綻する緑の党の政策:再エネ幻想が招くドイツの自滅と自然破壊
2019年にEUの欧州委員会の委員長に就任したフォン・デア・ライエン氏が、自身の中枢プロジェクトとして始めたのが「欧州グリーン・ディール」。これによってヨーロッパは世界初の“気候中立”の大陸となり、EU市民にはより良く、より健康で、...

三菱商事が千葉、秋田沖の洋上風力事業から撤退しました。背景には建設コストの高騰や円安、手続き遅延などが影響し、500億円超の減損を計上。その撤退を市場原理の勝利と捉える一方、日本政府は2040年までに45 GW導入という国策目標を変更せず、失敗を認めない推進姿勢を続けています。経済性を無視した政策構造の問題が浮き彫りとなっています。

三菱商事撤退が示す洋上風力の幻想:日本はなぜ推進をやめられないのか(室中 善博)

三菱商事撤退が示す洋上風力の幻想:日本はなぜ推進をやめられないのか
三菱商事グループが、千葉県銚子沖と秋田県能代・由利本荘沖で進めていた洋上風力発電事業からの撤退を調整している、というニュースが報じられた。 三菱商事、国内3海域の洋上風力撤退を表明 コスト上昇、採算取れず 202...

三菱商事が秋田県と千葉県で計画していた洋上風力発電プロジェクト3件から撤退しました。建設費が2倍以上に膨れ上がり、事業収支の見通しが厳しくなったことが主因です。地理的・制度的に欧州より不利な日本で、補助金頼みの再エネ政策の限界が露呈したと指摘されています。

三菱商事撤退が示す洋上風力発電の大き過ぎる欠陥:補助金ありきの再エネ政策の限界(アゴラ編集部)

三菱商事撤退が示す洋上風力発電の大き過ぎる欠陥:補助金ありきの再エネ政策の限界
三菱商事は、秋田県と千葉県の沖合で計画していた洋上風力発電事業3件からの撤退を正式に発表しました。建設費が当初見込みの2倍以上に膨らみ、事業収入を上回る支出が見込まれることが最大の理由です。中西社長は「断腸の思い」と述べ、地元や関係者に謝罪...

ビジネス・IT・メディア

眼科医がSNSに投稿した「眼科3大やめとけ:喫煙・スマホの長時間使用・格安量販店でのカラコン購入」をきっかけに、精神科や皮膚科、小児科など多くの診療科の医師が各“3大やめとけ”を次々に発信。現場だからこそ目にする“やめてほしい事例”が広く共感を呼んでいます。なお、実践する際は必ず専門医に相談するよう注意喚起もされています。

医師たちの「3大やめとけ」リストが話題に:眼科医投稿に各科医師ら相次ぎ応答(アゴラ編集部)

医師たちの「3大やめとけ」リストが話題に:眼科医投稿に各科医師ら相次ぎ応答
お医師さんがSNS上で「三大やめとけ」を挙げる投稿が話題になっています。きっかけは眼科のお医者さんが紹介した「眼科三大やめとけ」でした。 これに呼応する形で、各診療科の医師たちが続々と独自の「やめとけ」を発信しています。(あく...

上越新幹線「グランクラス」は、革張りの座席など高級感がある一方で、食事・飲み物のサービスがなく、座席まわりの使い勝手が良くないとの評価があります。また乗車位置や降車動線が不便なのに加え、利用客が極めて少なく採算に疑問が残ります。

JR東日本の新幹線にはグランクラスは必要ない(内藤 忍)

JR東日本の新幹線にはグランクラスは必要ない
上越新幹線で新潟に出かける際、グランクラスを利用してみました。グリーン車よりも上の最上級の新幹線シートです。 以前利用した時には価格以上の価値を感じませんでした。そう思いながら今回また利用したのは、もしかしたら以前より何かが改善されて...

かつては“人数こそ力”とされた組織論ですが、今や大人数は調整コストや意思決定の遅れの要因となり得ます。真のリーダーは楽器を演奏せず、戦略的思考に注力する「指揮者」であるべきとし、週3日の余裕を「思考の時間」とする経営モデルを提案。成功の鍵は「何を捨てるか」を決める勇気にあると主張されています。

「組織論」の終焉と個人の時代の幕開け(尾藤 克之)

「組織論」の終焉と個人の時代の幕開け
20世紀型の組織論は、「人数=力」という方程式で成り立っていた。しかし、この前提はもはや通用しない。むしろ、人数が増えることで生まれる調整コスト、コミュニケーションコスト、意思決定の遅延が、組織の競争力を奪っている。 ...

読売新聞は8月27日朝刊で、日本維新の会・池下卓衆院議員の公設秘書が給与を不正に受給していると特捜部が捜査していると報道しましたが、これは誤報であるとして、同日編集局幹部が池下議員の事務所を訪れて謝罪しました。訂正記事の掲載も検討されています。

読売新聞がふたたび大誤報?:「秘書給与不正受給」報道で池下議員と石井議員を取り違える(アゴラ編集部)

読売新聞がふたたび大誤報?:「秘書給与不正受給」報道で池下議員と石井議員を取り違える
読売新聞は8月27日の朝刊1面で、日本維新の会の池下卓衆院議員の公設秘書2人が勤務実態のないまま給与を受け取っており、東京地検特捜部が捜査していると報じました。 しかし、これは誤報だったとして、同日午後に読売新聞編集局幹部が池...

人生100年時代に注目の「リバースモーゲージ」は、自宅に住み続けながら、その価値を担保に融資を受ける仕組みです。一方「リースバック」は家を売却して賃貸契約で住み続ける方法です。ともに住み慣れた家に居続けられるメリットがある一方、長生きしすぎるリスクや相続人への負担、契約条件の厳しさなど、理解不足によるトラブルの可能性もあると注意喚起されています。

自宅を糧に老後資金を調達するリバースモーゲージとリースバック、その光と闇(吉澤 大)

自宅を糧に老後資金を調達するリバースモーゲージとリースバック、その光と闇
老後の生活費の調達方法としての自宅の活用 人生100年時代と言われる中で、老後の資金調達方法として注目を集めているものに「リバースモーゲージ」や「リースバック」というものがあります。 これは、どちらも、自宅を活用して、老後の資金...

科学・文化・社会・一般

「尊皇攘夷的な原理主義」に一度傾倒した人が、どうすれば理性的な姿勢に転向できるかを探求しています。過去の誤りを認めず、新たな原理主義に傾倒する「鮫島伝次郎」的な態度を批判し、誠実な思想の修正姿勢こそが、社会的にも個人にも求められる成熟だと論じています。

なんどもやってくる鮫島伝次郎のために(與那覇 潤)

なんどもやってくる鮫島伝次郎のために
以前告知した、三鷹の書店UNITEでのイベントを、来聴した毎日新聞の清水有香記者がネットの記事にしてくださった(冒頭のみ無料)。短縮版が、8/25の夕刊紙面にも載るらしい。 参院選の4日後の開催だったので、自ずと参政党...

「コロナで42万人死ぬ」「8割接触削減が必須」との警告は、基本再生産数 R0=2.5 を仮定した「トイモデル(簡易モデル)」に基づくものだったと批判。実際、日本の死者数は約900人にとどまり、欧米より明らかに少ない接触減の中で収束したため、このモデルは過剰に恐怖を煽る虚構だったと論じています。

西浦博氏の「トイモデル」の誤りは最初からわかっていた(池田 信夫)

西浦博氏の「トイモデル」の誤りは最初からわかっていた(アーカイブ記事)
「コロナで42万人死ぬ」とか「8割削減が必要だ」と風説を流布し、日本社会を恐怖に陥れた西浦博氏が「あれはトイモデルだった」と言って批判を浴びています。これはアゴラでも初期から指摘したことです(2020年6月3日の記事の再掲)。 よ...

コロナ禍の「西浦モデル」による強い自粛と、現在の「ウクライナ応援団」の断定的な戦争語りには類似性があると指摘しています。どちらも「物語」を優先し、現実の変化や事後的検証を無視する構造で、狂騒の後には反省なき空虚が残ると警告しています。

コロナ自粛警察とウクライナ応援団:宴の後に来るもの(篠田 英朗)

コロナ自粛警察とウクライナ応援団:宴の後に来るもの
コロナ禍の時代に一世を風靡した西浦博教授が、再び話題を呼んだ。 「西浦モデル」については、コロナ禍の頃、私もブログ/『アゴラ』さんを通じて、随分と批判的な文章を書いた。 当時は、重要性に引き寄せられて書い...

ザルツブルク滞在中に行ける日帰り旅として、芸術家・クリムトやマーラーも愛したオーストリア・アッター湖を紹介しています。湖畔では遊覧船に乗りながらソーセージやアイスコーヒーを味わい、エメラルドグリーンの水面とともに甘いひとときを堪能。1時間半ほどの電車旅で、心に残る非日常体験を届けてくれます。

ザルツブルクから日帰り旅:アッター湖の美しい景色と甘いひととき(出口 里佐)

ザルツブルクから日帰り旅:アッター湖の美しい景色と甘いひととき
出口里佐です。 8月中旬から10日間ほど、ザルツブルクとルツェルンの音楽祭を聴きに行ってきました。 ザルツブルクに滞在している間、夕方の公演までの時間をどう過ごすかは大きな楽しみです。先日は、その余白を使って、ザルツブルク中央駅から電車...

終戦記念日前日の8月14日に広島を訪れ、原爆ドーム前や平和公園で祈りを捧げました。折り鶴の歴史にも触れ、平和の象徴としての「その意味」が徐々に広まっていると感じたといいます。ただ、平和祈念資料館は混雑が深刻で、展示方法や予約制の見直しが急務だと思うとも述べています。

終戦の日を前に:広島で平和を祈る(ミヤコ カエデ)

終戦の日を前に:広島で平和を祈る
8月14日。わたしは広島にいました。 福岡から愛知県に異動となり、赴任の途中で立ち寄ったものです。 広島は路面電車の駅が新しくなったことで今、鉄ヲタの中では話題騒然の町なんですが、これに関する記事はまた今度。まずはこれに...

容姿や表層的認識に基づいて評価する「言葉のルッキズム」への批判的視点を提示します。ルッキズムは、視覚のみで判断しがちな社会の病であり、表象ではなく文脈やニュアンスを重視する「ホンモノのフェミニスト批評」が必要だと説き、対面や触覚を伴うコミュニケーションの重要性も強調しています。

ホンモノの “フェミニスト批評” だけが、ルッキズムを乗り越える(與那覇 潤)

ホンモノの "フェミニスト批評" だけが、ルッキズムを乗り越える
読まれた方は気づいたと思うが、5月に出した『江藤淳と加藤典洋』は「実を言うと、わたしなりのフェミニスト批評の企て」なのだった(317頁)。それについては、上野千鶴子さんとの対談でもダメを押している。 與那覇 批評家を自称す...