今週のおすすめ記事まとめ(12月16日〜12月22日)

アゴラでは日々多くの記事を配信しており、忙しい方にはすべてを追うのは難しいかもしれません。そこで、今週の特に話題となった記事や注目された記事を厳選してご紹介します。政治や社会保障を中心に、国際情勢やビジネス、文化に至るまで多岐にわたる内容を網羅。各記事のハイライトを通じて、最新のトピックを一緒に深掘りしましょう!

お知らせ

2025年1月10日(金)よりアゴラ読書塾「平和の遺伝子」を開講します。『平和の遺伝子:日本を衰退させる「空気」の正体』(12月21日発売)をテキストにして、日本人を呪縛する「空気」の正体を明らかにし、それを打開する道を考えます。

お申し込みはこちらから。

アゴラ読書塾「平和の遺伝子」1月10日スタート

アゴラ読書塾「平和の遺伝子」1月10日スタート
日本経済が「失われた30年」などといわれているうちに、もう失われる前の日本を知っている人も少なくなってきました。後になってバブルと呼ばれた時代は意外に短く、私が東京の地価上昇の番組を初めてつくったのは1985年、不良債権の番組をつくった...

政治・経済・社会保障

減税や給付金政策は物価高対策として効果がなく、むしろインフレを加速し実質賃金を下げると批判。日本経済には財政バラマキではなく、社会保障改革のような長期的視点が必要とされます。

公明と国民民主と維新の競う「朝三暮四」のバラマキ政策(池田 信夫)

公明と国民民主と維新の競う「朝三暮四」のバラマキ政策
昔の中国で猿回しが「ドングリを朝に3個、夕方に4個あげる」というと猿が怒ったので、「朝に4個、夕方に3個あげる」というと、猿は大喜びした。このように目先の利益にとらわれて全体がみえないことを朝三暮四といい、実際の猿でも起こるようだ。 ...

兵庫県の財務部が公益通報結果を公表し、「パワハラと断定できる事実は確認されなかった」と発表。一方、記載内容に基づく改善策は進行中で、今後百条委員会と第三者委員会での検証が焦点となります。

兵庫県の財務部が公益通報結果を公表:パワハラと断定できず(ねーさん)

兵庫県の財務部が公益通報結果を公表:パワハラと断定できず
勘違いしてる人が多いので、ここで正しい知識と認識が得られるようにしました。 兵庫県の財務部が公益通報結果を公表:パワハラと断定できず 令和6年12月11日、兵庫県の財務部が公益通報結果を公表しました。...

補正予算は、想定外の突発的支出に対応する本来の目的から逸脱し、与党の政治的手段として悪用されています。財政赤字を増大させ、円安とインフレを加速するリスクが指摘され、根本的な改革が求められます。

補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる(清谷 信一)

補正予算という麻薬が将来の国民を蝕んでいる
本年度の補正予算が成立しました。 今年度の補正予算が成立 自民 公明 維新 国民などの賛成多数で 以前から申し上げているように、現在の本来の意味と違う巨額の補正予算は百害あって一理なしです。 まず、補正予算...

大学無償化政策は、勉強意欲のない学生をFラン大学に呼び込み、社会的・私的浪費を助長すると批判。労働生産性低下や教育資源の無駄遣いを招くリスクが高いと指摘しています。

「大学無償化」はFラン大学を延命する社会的浪費(池田 信夫)

「大学無償化」はFラン大学を延命する社会的浪費(アーカイブ記事)
自民・公明と維新の協議で教育無償化の方向が打ち出され、維新の前原共同代表は「高等教育の無償化」を明言した。これは私立大学の学費もすべて税金で負担するという意味である。 維新が補正予算に賛成すると過半数になり、国民民主の減税案は骨抜きに...

香川県は、瀬戸内国際芸術祭を活用して訪問者単価を高め、観光資源が乏しくても成功を収めた例。奈良など他県も歴史文化や独自イベントの展開で、良質なインバウンドを呼び込む可能性が示されています。

観光資源がなくても「良質な」インバウンドを呼んでいる県(永江 一石)

観光資源がなくても「良質な」インバウンドを呼んでいる県
どうしてインバウンドが必要なのか インバウンドの話をすると必ず、 「インバウンドは要らない」 「日本人が観光できなくなる」 というお馬鹿な人がいます。 個人消費が弱い中、インバウンド需要と輸出によって何とか支えられてい...

国際・エネルギー

米国共和党は気候危機説を否定し、脱炭素政策の停止を主張。気候モデルの誤差や太陽活動の影響を指摘し、科学的根拠に基づかない政策が経済に悪影響を与えると批判しています。

米国共和党は気候危機説などウソだと知っている(杉山  大志)

米国共和党は気候危機説などウソだと知っている
よく日本では「トランプ大統領が変人なので科学を無視して気候変動を否定するのだ」という調子で報道されるが、これは全く違う。 米国共和党は、総意として、「気候危機説」をでっちあげだとして否定しているのだ。 そしてこれは「科学...

アサド政権崩壊後、HTS(シャーム解放機構)主導の暫定政権が発足し復興に着手。一方、欧米やトルコ、ロシアが介入を継続し、中東地域は依然として不安定。難民帰還も進むが、シリアの未来は依然不透明。

アサド政権崩壊後のシリアの近況(長谷川 良)

アサド政権崩壊後のシリアの近況
シリアで半世紀余り続いたアサド父子2代の独裁政権が今月8日崩壊し、主要な反体制派勢力「シャーム解放機構」(HTS)が主導となった暫定政権が10日、発足し、急テンポで内戦からの復興に取り組みだした。HTSの指導者ジョウラニ氏によると、暫定政権...

トルコは、エチオピアとソマリアの調停を成功させるなど、中東・アフリカで存在感を高めています。国際情勢は二項対立ではなく、地域特有の複雑な構造が影響を与えていることが浮き彫りに。

トルコの存在感高まりは二項対立構図の限界を示す(篠田 英朗)

トルコの存在感高まりは二項対立構図の限界を示す
一週間ほど前に、「エチオピア/ソマリアの調停で存在感を見せるトルコ」と題した記事を書いた。 その時の「アンカラ合意」の早速の効果として、エチオピアのソマリアからの撤退が白紙に戻ったことが、決まった。 エチオピアが未承認国...

ゴールドマン・サックスが、反ESG圧力を背景に「Net-Zero Banking Alliance」から離脱。トランプ次期政権による規制緩和の影響も指摘され、米国の金融業界が気候変動対応の方向性を模索しています。

トランプ次期政権を前にゴールドマン・サックスがNZBAから離脱(室中 善博)

トランプ次期政権を前にゴールドマン・サックスがNZBAから離脱
12月6日のロイターの記事によれば、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスは、国連主導の「Net-Zero Banking Alliance:NZBA(ネットゼロ銀行同盟)」からの離脱を発表したということだ。 米金融機関はこれまで、共和...

政府の発電コスト試算では、既存の原子力と火力が最も安価。一方、太陽光や風力、アンモニア発電は高コストで経済的に不利。原子力の再稼働と既存火力活用が現実的な選択肢。

政府資料では分からない、本当に安いのは原子力と火力(杉山 大志)

政府資料では分からない、本当に安いのは原子力と火力
政府の審議会で発電コスト試算が示された。しかしとても分かりずらく、報道もトンチンカンだ。 以下、政府資料を読みといて再構成した結論を簡潔にお示ししよう。 2040年に電力を提供するための発電コストをまとめたのが図1だ。 ...

IT・メディア・ビジネス

三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件で、元行員が管理責任を悪用し、スペアキーを使って10数億円を盗難。銀行の対応の遅れと「上級国民」批判が浮上し、金融庁も対応を開始。

三菱UFJ貸金庫事件、行員がスペアキーで10数億円を窃盗していた(アゴラ編集部)

三菱UFJ貸金庫事件、行員がスペアキーで10数億円を窃盗していた
三菱UFJ銀行の行員が支店の貸金庫から約10数億円相当の金品を盗み出していた問題で、この行員が顧客用の鍵のスペアキーを使用して貸金庫を開けていたことが明らかになりました。スペアキーは支店で管理されていましたが、この行員はその管理責任者だった...

リモートワークを前提とした地方移住や家族計画が、企業の出社方針変更で崩れるリスクが指摘されます。都心の高騰した不動産価格や通勤の負担が、キャリアや人生設計を狂わせる可能性も。

テレワークが抱える「人生設計が狂うリスク」(黒坂 岳央)

テレワークが抱える「人生設計が狂うリスク」
黒坂岳央です。 LINEヤフーがリモートワーク縮小を発表したことを受け、不満の声が出ている。この件以前に最近、日本企業に先駆けて米国IT企業は次々とテレワーク解除を発表し、そのたびに大きな話題になっている。昨年はテレワークアプリのリー...

日産とホンダの経営統合が報じられ、効率化や相互補完の可能性が注目されています。自動車業界の変革を見据え、内燃機関・EV開発の分業や生産資源の活用が提案される中、日本の自動車産業再興が期待されます。

日産ホンダ経営統合への期待(岡本 裕明)

日産ホンダ経営統合への期待
日産とホンダの経営統合の話が舞い込んできました。これを世界で先行して報じているのは日経だけ。怖いのは日経は時々大ポカをするので後でこれは誤報でしたという修正がないことを祈ります。 あくまでもこの報道が事実であるという想定の下に...

亀田製菓の会長ジュネジャ・レカ・ラジュ氏が「移民受け入れ拡大」を提案。少子化や労働力不足への対応策とするも、「移民問題」に対する日本社会の敏感な反応から批判を招いています。

インド出身の亀田製菓会長が「移民の受け入れ拡大」を唱え炎上(アゴラ編集部)

インド出身の亀田製菓会長が「移民の受け入れ拡大」を唱え炎上
亀田製菓の会長兼CEOジュネジャ・レカ・ラジュ氏はAFPBB Newsのインタビューで、日本経済が再成長するためには「考え方の変革」と「移民の受け入れ拡大」が必要だと指摘しましたが、「移民問題」というデリケートな問題に触れてしまい、炎上して...

ハングリー精神を保つには「現在の仕事はいつか消える」「老化に負けず生産性を高める」という意識が重要。運動やスキルアップ、AI活用を通じて競争力を維持し、個人の豊かさを追求すべきと説かれる。

現代日本でハングリー精神を失わない方法(黒坂 岳央)

現代日本でハングリー精神を失わない方法
黒坂岳央です。 筆者は仕事で外国人ビジネスマンとコミュニケーションを取る機会がある。もちろん、国籍によっても傾向が異なるのだが、彼らとやり取りするたびに感じることは「とにかく必死さがすさまじい」ということである。 ビジネス交渉に...

ガストの新メニュー「至福のフレンチコース」は話題を呼ぶも、低価格イメージからの脱却に課題。品質は高評価だが、「ハレの日」需要に応えるブランド構築と雰囲気づくりが今後の焦点となります。

ガストのフレンチは「ハレの日」需要を取り込めるか(関谷 信之)

ガストのフレンチは「ハレの日」需要を取り込めるか
「ガストはただ安いだけ」「何ら新しいものを生み出していない」 すかいらーく創業者 高倉町珈琲会長 横川竟 (『外食はやっぱり楽しい 』/フードビズ編集部 より) このように断ずるのは、すかいらーく創業者の横川竟氏だ。 すかいらー...

読売新聞の渡辺恒雄氏が肺炎で逝去。新聞発行部数を世界一に押し上げ、プロ野球界や政界に強い影響を与えました。戦後日本のメディア界を象徴する存在として、多方面で功績を残しました。

読売新聞代表取締役主筆・渡辺恒雄氏が死去(アゴラ編集部)

読売新聞代表取締役主筆・渡辺恒雄氏が死去
読売新聞グループ本社代表取締役主筆で、日本の新聞界を代表する渡辺恒雄氏が12月19日、肺炎のため東京都内の病院で98歳で逝去しました。 渡辺氏は、日本の新聞記者・実業家として、読売新聞グループ本社の代表取締役主筆を務めました。...

渡辺恒雄氏は、読売新聞を通じて戦後日本の「裏の国体」を象徴する存在として自民党を支持し、政治的影響力を発揮しました。社内の派閥抗争を乗り越え、1980年代以降、自民党との連携を強化。彼が提案した憲法改正や小選挙区制などの政策は、自民党の派閥力学を利用し実現へと向かいました。記事では、読売新聞が朝日新聞と対照的に自民党の支持基盤となった経緯が描かれ、メディアと政治の複雑な関係性が指摘されています。

戦後の「裏の国体」を代弁した渡辺恒雄氏(池田 信夫)

戦後の「裏の国体」を代弁した渡辺恒雄氏(アーカイブ記事)
読売新聞の主筆、渡辺恒雄が98歳で死去した。これは来年の政局に大きな影響をもたらすだろう(2018年10月の池田信夫blogの記事の再掲)。 2019年10月に消費税が10%に引き上げられるとき、軽減税率が導入された。圧倒的多数の専門...

科学・文化・社会・一般

北九州市のマクドナルドで中学生が刺される事件が発生し、日本の治安悪化を懸念。著者は、欧州や北米のファーストフード店での犯罪事例を引き合いに、物価上昇や格差拡大が犯罪の温床になると指摘。特に、現金を扱わないキャッシュレス化やモバイルオーダーが安全対策として有効とされています。また、治安が悪化した場合には店舗滞在を最小限にする行動が重要であり、低価格飲食店の安全性確保が社会的課題とされています。

北九州市のマクドナルドで中学生が刺された事件と日本社会の変化(谷本 真由美)

北九州市のマクドナルドで中学生が刺された事件と日本社会の変化
北九州市のマクドナルドで中学生2名が男に刺されるという痛ましい事件が起きてしまいました。 私はこの事件を聞いてとうとう日本でもマクドナルドなどのファーストフード店で暴力的な事件が起きるようになってしまったのかなと感じました。 ...

赤穂浪士の討ち入りは「忠義」だけでなく、無職という絶望的状況と世間の圧力が影響。現代の「無敵の人」による事件も類似し、報道や社会の反応が彼らを増長させるリスクが指摘されています。

『忠臣蔵』と無敵の人(呉座 勇一)

『忠臣蔵』と無敵の人
かつて毎年12月は、『忠臣蔵』の映画やドラマが公開・放送されるのが慣例となっており、師走の風物詩であった。元禄15年(1702年)12月14日は、大石内蔵助率いる赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした日だからである。 ふと赤穂浪士の討ち入り...

R九州が特急料金通算特例を廃止し、宮崎県内の普通列車を全面ワンマン化。合理化の一方で無賃乗車の懸念が高まり、利用者への公平性や運賃収受の改善が求められています。

JR九州に関する報道を読んで感じたこと(ミヤコ カエデ)

JR九州に関する報道を読んで感じたこと
先週は来春のJR各社のダイヤ改正や運賃、料金体系の見直しの報道が続きました。往復割引や連足乗車券の廃止などこれまで慣れ親しんできた鉄道の運賃体系の変更があり物議をかもしてきましたが、今回私が気になったのはJR九州に関する記事でした。 ...

映画「銀河鉄道999」は、脚本家石森史郎氏の工夫により、荒唐無稽な原作を感動的な青春物語に再構成。主人公鉄郎の旅の動機と目的に焦点を当て、壮大なスペースオペラとしての魅力を高めています。

「銀河鉄道999」の映画に、どうしてあなたは感動してしまうのか?(久美 薫)

「銀河鉄道999」の映画に、どうしてあなたは感動してしまうのか?
Xを眺めていたら、ピアノ楽譜購入サイト「電子楽譜カノン」のアカウントが「最も演奏された楽曲グランプリ2024」を公表していた。 👑 電子楽譜カノン 最も演奏された楽曲グランプリ2024👑 &#x1f...

中年になると人目を気にせず行動でき、感情コントロールが向上し、応援する立場の楽しさを味わえます。若い頃の不安が薄れ、周囲の成功や成長を喜びと感じることで、人生の幸福度が増すと述べられています。

若い頃より中年になってよかった3つのこと(黒坂 岳央)

若い頃より中年になってよかった3つのこと
黒坂岳央です。 「年を取ると体力がなくなり、頭も動かなくなって、病気になり…」という具合に「とにかく年を取ることは良くない。不幸になる」という意見が非常に多い。 筆者は昔から散々、この手の話に脅されて来てずっと年を取ることが怖い...