10月21日、佐倉市議会において、議会改革推進委員会が開催される。
これにより、本連載の主題である「恥ずかしい佐倉市議会において、委員会等を動画公開するまでの工程」が、多少は前進することになるかもしれない。
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これは本連載初稿で紹介させていただいたとおり、私を含む無会派議員3名が、委員会等の動画公開を求めて議長に同委員会の開催を求めたことによる。
佐倉市議会が現有メンバーになってから、実に2年半もの長きにわたり一度も開催されなかった同委員会が、ようやく開催されるにいたった経緯については、以下のブログ記事に詳しいので参照されたい。
今回の「栄えある」第一回委員会で話合われる議題は以下の通りだ。
- 正副委員長の互選について
- 検討項目について
- その他
まず、「正副委員長の互選」というのは、以下のページの最下段に書かれた同委員会のメンバーの中で、委員長、副委員長を決めましょう、という議案だ。
佐倉市議会の場合、委員会の正副委員長はすべて、「議会多数派」である「さくら会、公明党、自由民主さくら」の中から選ばれるので、今回も順当にいけばそうなるのだろう。
次の「検討項目」は、この「議会改革推進委員会」でどんなことを決めるか、という議題設定だ。
もちろん、冒頭説明したとおり、今回同委員会が立ち上がったのは私たち無会派議員3名による「委員会等の動画公開を検討するよう求めた要望書」がきっかけとなったわけだが、だかといって同委員会で話合われる議題が「委員会等の動画公開」と決まったわけではない。
過去の実績からいうと、佐倉市議会の議会改革推進委員会で話合われる議題は一つだ。議題を複数個設定すると、議論が発散して何一つ決まらないだろう。その意味では「一つの議題を確実にこなしていく」方策は、私としては最善手であろうと思う。
そうなると、「どのような議題設定がなされるか」という点が、21日の会議の肝ということになる。
これまで「委員会等の動画公開」に徹底的に反対し続けた議会多数派が突然積極的になることも考えにくいが、アゴラという「全国的な影響力を誇る老舗の言論媒体」でここまで書かれている以上、何もしないというわけにもいかないだろう。事実、私の元には全国各地の地方議員や志をもった市民の皆さまから、さばききれないほどの連絡が連日舞い込んできている。うれしい限りである。
私としては、議会多数派は「タブレット端末の活用によるペーパレス化」を軸に、「委員会等の動画公開」も合わせて検討しよう、という議題設定をするのではないかと予想している。
彼らが主導して「委員会等の動画公開」に道をつけた、という実績を作ると同時に、議論のイニシアティブを握ることで、動画公開の幅を思い切り狭めようとする作戦をとるだろう。
この際、委員会等の動画公開が決まれば、どの会派の実績か、などは関係ない。
しかし、公開される動画を「できる限り狭めたい」という考えを持った議員が主導した場合、主に以下の点をベースに制限をかけてくることが予想される。
- 公開される委員会等の会議体の範囲（常任委員会、予算・決算委員会、議会改革推進委員会、百条委員会、議会運営委員会、広報公聴委員会、会派代表者会議、全員協議会、等）
- 公開される動画のプラットフォーム（YouTube、佐倉市公式サイト、等）
- 公開される手法（ライブ中継、オンデマンド配信）
- 公開される期間（基本的に無期限、議事録が公開されるまでの暫定公開、ライブ中継のみ、等）
上記を「狭く、狭く」設定しようとする議員が存在した場合、いじましいほどの屁理屈が同委員会で展開されるだろう。
私は無会派議員であるために議会改革推進委員会には参加できないが、同委員会をしっかり傍聴し、経過を皆さんにお届けしたいと思っている。
本件に興味がある方も、メディアの方も、傍聴は誰でも可能だ。10月21日木曜日10時00分、ぜひ佐倉市議会の傍聴にお越しいただきたい。
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