アゴラでは日々多くの記事を配信しており、忙しい方にはすべてを追うのは難しいかもしれません。そこで、今週の特に話題となった記事や、注目された記事を厳選してご紹介します。
政治や社会保障を中心に、国際情勢やビジネス、文化に至るまで多岐にわたる内容を網羅。各記事のハイライトを通じて、最新のトピックを一緒に深掘りしましょう!
政治・社会保障
れいわ新選組が若年フリーター層に支持される理由を分析。山本太郎氏の「消費税が日本の貧困の原因」という主張は誤解を含み、実際の負担増は社会保険料が要因。消費税廃止は国債暴落とインフレを招く可能性が指摘されています。
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財務省解体デモは「消費税をなくし、負担を企業・サラリーマンに押し付けたい層」が主導。れいわ新選組の政策も増税路線で、デモの本質は税負担の移転。単なる感情的な動きではなく、戦略的な狙いがあると指摘されています。
財務省解体デモやってる人達ってバカなの?と思ったときに読む話(城 繁幸)
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国民民主党・玉木代表は「外国人が90日滞在で高額療養費を受給できる」と指摘。しかし、就労や留学ビザ保持者の国保加入は国際的に標準的であり、誤解があるとの反論も。制度の不備改善が必要で、議論の精緻化が求められています。
「外国人の高額医療費受給」をめぐる議論の真相を解説(八幡 和郎)
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自民・公明・維新が2025年度予算案に合意し、高校無償化を推進。維新はキャスティングボートを握りながら影響力を十分に行使できず、支持率が低下。前原誠司氏の動向も影響し、野党内の対立が深まる結果となりました。
自公維が合意し予算案が成立へ:前原氏は維新も壊してしまうのか?(アゴラ編集部)
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自民・公明・維新の三党合意は「老人ポピュリズム」によるものと分析。維新は高校無償化で自民に迎合し、社会保険料削減案を撤回。国民民主との連携が崩れ、野党共闘が困難に。参院選は自民党が有利に進む可能性が高まっています。
誰も喜ばない三党合意の謎は「老人ポピュリズム」で解ける(池田 信夫)
動画もどうぞ。
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厚労省は「年収130万円の壁」対策として、パート従業員の社会保険料を企業が肩代わりできる特例を導入。財源は社会保険料から賄われ、正社員の負担増が懸念されています。社会保障の持続可能性を巡る議論が必要とされています。
パート従業員「年収130万円の壁」対策の財源は他の社員の社会保険料?(アゴラ編集部)
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公明党が提案する「年収の壁」対策は、複雑で副作用が大きいと批判されています。減税の恩恵が高齢者層に偏り、非課税世帯の増加を招く可能性が指摘されました。維新と国民民主党の連携が最後のチャンスと見られています。
「年収の壁」与党案(公明党案)は複雑すぎるし副作用がある(音喜多 駿)
国際・エネルギー
トランプのウクライナ停戦調停をミュンヘン会談の「宥和政策」と比較する見方に疑問を呈しています。実際には、宥和政策の問題点は領土割譲の強制であり、抑止力の欠如が戦争を招いたと指摘。冷静な分析が求められています。
ミュンヘン会談の教訓は本当にトランプ大統領を否定できるか(篠田 英朗)
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トランプの対露接近は「悪手」か「リアリズム」かを分析。米中対立を背景に、ロシアとの一定の関係維持が中国抑止に繋がるとする現実主義的視点がある。一方、プーチンへの妥協が台湾侵攻を招くリスクも指摘されています。
トランプの対露接近は「悪手」か?それとも「リアリズム」か?(野口 修司)
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ドイツ総選挙で、キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が第一党に返り咲き、首相交代が確実に。一方、極右政党AfDが議席を倍増し、移民政策への不満が顕在化。旧東西ドイツの経済格差が投票行動に影響を与えています。
ドイツ総選挙、「極右」AfDが大躍進:投票率は84%を記録(アゴラ編集部)
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ドイツの選挙で、農業政策を重視する極右政党AfDが躍進。EUの有機農業政策やグリーンディールへの反発が背景にあります。農地転用規制や炭素税の撤廃を主張し、食料価格高騰に不満を持つ農家や都市部の有権者の支持を集めました。
ドイツ農民の怒りが選挙を動かした!AfDの政策が支持を集めた理由(浅川 芳裕)
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国連安保理と総会でウクライナ戦争に関する決議が採択されました。安保理決議は戦争終結を求める内容で、アメリカ・ロシア・中国が支持。総会決議ではロシア非難が含まれるも、賛成国が減少し、国際社会の立場に変化が見られます。
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欧州の対ロ政策は「懲悪ファースト」に偏り、結果的に自国経済を弱体化させました。ロシア制裁は逆効果となり、物価高騰や極右勢力の台頭を招いています。国際秩序の維持よりも、自国の安定を優先すべきと指摘しています。
欧州はどこで間違えたのか:懲悪ファーストの陥穽(篠田 英朗)
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ゼレンスキー大統領はトランプ・バンス両氏との会談で、反プーチン姿勢を強調しすぎた結果、交渉が決裂。トランプは「未来志向の支援策」を求めたが、ゼレンスキーは従来の主張を繰り返し、米国のウクライナ支援が危機的状況に。
ゼレンスキー大統領はどこで間違えたのか:反プーチン・ファーストの陥穽(篠田 英朗)
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トランプはゼレンスキーを「独裁者」と批判した後、対話へ誘導する独自の外交戦略を展開。ユング心理学や説得術を駆使し、相手を心理的に追い詰める手法を用いる。停戦交渉を有利に進めるための計算された行動と分析されています。
トランプの“ヒール外交”:ゼレンスキーを揺さぶる心理戦(浅川 芳裕)
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トランプ・ゼレンスキー首脳会談は激しい口論の末、決裂しました。ウクライナ支援の見返りとしてアメリカが資源管理を要求し、ゼレンスキーが拒否。交渉決裂で米ウクライナ関係は悪化し、ロシアが有利な状況になっています。
米ウクライナ首脳会談、トランプ、ゼレンスキー両大統領が口論の末に決裂(アゴラ編集部)
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柏崎刈羽原発の再稼働が、テロ対策施設(特重)の審査遅延により2029年まで延期。特重は原子炉運転とは無関係だが、規制委員会の審査体制の問題が影響。安全審査と運転の分離、規制委員会の効率化が必要と指摘されています。
なぜ原子炉と無関係な「テロ対策」で柏崎原発が止まるのか(池田 信夫)
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トランプ政権は、CO2を汚染物質とみなす「危険性認定(EF)」を撤回し、化石燃料規制を緩和する方針。CO2の温暖化影響は限定的との主張があり、エネルギー政策の転換が進行。法的課題もあり、最高裁の判断が鍵となります。
米国、CO2を汚染物質とみなす「危険性認定」の撤回へ(室中 善博)
ビジネス・IT・メディア
伊藤詩織氏のドキュメンタリー映画がアカデミー賞候補となる一方、無許可映像使用の問題で国内批判が高まっています。欧米では#MeTooの象徴として称賛されるが、日本では「攻撃者」と見なされ、評価の分裂が深まっています。
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伊藤詩織監督の映画がアカデミー賞候補となる一方、無許可映像使用が発覚し批判が拡大。元弁護士との対立や訴訟問題も絡み、日本国内では評価が低迷。#MeToo運動の象徴だった彼女の立場が揺らぎ、時代の転換点と分析されています。
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日本のメディアはウクライナやガザ問題に「飽きる」傾向があり、一定期間話題にした後は放置。これは、日本人が社会問題を心理的に処理し、「解決した」と錯覚するため。歴史的・文化的背景が影響していると指摘されています。
なぜ日本のメディアは、ウクライナにもガザにも「飽きる」のか(與那覇 潤)
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楽天は5年ぶりの営業黒字を発表しましたが、株式評価益による影響が大きく、本業の儲けとは言えません。自己資本比率は低く、社債の格下げも進行。自己評価と市場評価の差が大きく、経営の安定には時間がかかる見込みです。
楽天「黒字」という自己評価、「格下げ」という他者評価(関谷 信之)
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日産自動車は経営迷走が続き、坂を転がり落ちる状況にあります。ホンダとの提携案や経営陣の交代も不透明で、アメリカの格付け機関は同社を投機的レベルに格下げ。日本の自動車産業全体の変革と淘汰が避けられないと指摘されています。
いばらの道は続く:坂を転がり落ちる日産自動車の行方(岡本 裕明)
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三井住友銀行は2026年から年功序列を全廃し、職務に応じた給与制度へ移行。30代管理職の給与は最大2割増、ベテラン層は減給の可能性も。中堅社員の適応が課題で、氷河期世代が不利になるとの懸念も広がっています。
三井住友銀が「年功序列全廃」で中堅社員はどうなる?(アゴラ編集部)
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Windows 10のサポート終了後、スペック不足でWindows 11へ移行できないPCは、Ubuntuを導入することで再利用可能。動作が軽く、ネット検索や動画視聴に適しており、新規購入せずに有効活用できる選択肢として紹介されています。
10月終了のWindows10を有効活用する方法(黒坂 岳央)
科学・文化・社会・一般
長崎ランタンフェスティバルを訪れ、唐人屋敷の四堂巡りを体験。赤いロウソクを奉納し願いを祈る伝統を紹介。新地中華街や湊公園では華やかなランタンが彩り、幻想的な光景が広がる。祭りの魅力を存分に楽しんだ旅の記録。
長崎ランタンフェスティバル・唐人屋敷四堂巡りへ(ミヤコ カエデ)
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ミャンマー国境の詐欺拠点で数千人が監禁され、詐欺行為を強制されていました。タイ軍が摘発し、約2,285人を救出。背景には中国系マフィアと国境警備隊の癒着があり、オンラインカジノも資金源の一つと指摘されています。
ミャンマー国境の一大詐欺拠点で何があったのだろう?(岡本 裕明)
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『Dr.スランプ』は当初、則巻千兵衛博士が主役として構想されました。しかし、編集者の鳥嶋和彦の意向でアラレが主役となり、ギャグ漫画としての魅力が強化されました。結果的に、鳥山明の代表作へと成長しました。
【鳥山明・一周忌】主役は博士?「Dr.スランプ」誕生の知られざる攻防(久美 薫)
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日本人は「不安遺伝子」の影響で将来に過剰な備えをしがちですが、若い時期の経験や挑戦の方が重要と指摘。不安を解消するための過剰な蓄財は人生の可能性を狭めるため、老後不安よりも現在を大切にすべきと論じています。
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山形の肘折温泉を訪れ、豪雪の中で温かいおもてなしを体験。泉質は塩化物泉で湯冷めしにくく、歴史ある温泉街の雰囲気も魅力。旧肘折郵便局や共同湯「上の湯」などを巡り、温泉街全体の高いホスピタリティを感じました。
豪雪の山形・温泉もおもてなしもあったかかった肘折温泉(ミヤコ カエデ)