アゴラでは日々多くの記事を配信しており、忙しい方にはすべてを追うのは難しいかもしれません。そこで、今週の特に話題となった記事や、注目された記事を厳選してご紹介します。
政治や社会保障を中心に、国際情勢やビジネス、文化に至るまで多岐にわたる内容を網羅。各記事のハイライトを通じて、最新のトピックを一緒に深掘りしましょう!
政治・経済
日本共産党が大阪万博の安全性を不当に問題視し、メタンガス測定で不安を煽ったと批判。万博会場では常時モニタリングが行われ、安全対策も報告されており、共産党による意図的な印象操作だと指摘。過去の豊洲市場問題なども例に挙げ、科学的根拠を無視した行動が繰り返されていると警鐘を鳴らしています。
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現在のコメ高騰は、仮需や在庫確保による投機的な動きが背景にあり、農水省の古い管理型政策では対応困難だと筆者は指摘します。生産の地域偏重や暑さ対策の遅れ、非効率な市場調整が問題であり、AIや機械化を活用した新しい農業戦略とビジネスマインドの導入が必要だと提言しています。
コメ価格の行方:農水省による「昭和の食糧政策」的な発想の限界(岡本 裕明)
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トランプ氏の「日本のコメに700%関税」発言は政治的誇張ではなく、日本の異常に高い関税制度の本質を突いています。ミニマムアクセスでの輸入を根拠に正当化する日本政府の説明は、国際的に通用せず、日米交渉で不利に。筆者は、米国産穀物の共同備蓄などを通じて、農業・通商・安全保障を結ぶ新たな日米関係構築を提案しています。
コメは“聖域”のままでいいのか:日米外交の再構築を急げ(浅川 芳裕)
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トランプ氏は関税強化で米国製造業を保護しようとする一方、マスク氏は米欧自由貿易圏の構築を提唱。グローバル化による格差拡大に対して、保護主義か再分配かという選択が迫られています。筆者はトランプ路線は行き詰まり、マスク路線も社会保障改革なくしては格差を助長すると指摘しています。
トランプとマスクが対立するグローバリゼーションの次の選択(池田 信夫)
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トランプ政権の高関税政策を受け、日本政府は物価高対策として国民一人5万円の現金給付を検討中です。与野党ともにバラマキ合戦が激化し、エコカー補助金強化や消費税減税案も浮上。一方で、選挙対策色が強すぎるとの批判もあり、財源やインフレリスクに懸念が高まっています。
トランプ関税への物価高対策で与野党がここぞとばかりにバラマキ合戦(アゴラ編集部)
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国民民主党は30歳未満を対象にした「若者減税法案」を提出しましたが、就職氷河期世代は対象外で、支援から再び外されています。筆者は、連合・民主党政権などが氷河期世代を切り捨ててきた歴史を批判し、政治がこの世代に真剣に向き合わない限り、社会不安や経済的問題が拡大すると強く警鐘を鳴らしています。
現役世代の手取りをと言っていたが氷河期世代は対象外だった模様(茶請け)
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米国で株価・ドル・債券の「トリプル安」が進行中です。発端はCEAミラン委員長の「外国人保有の米国債に課税する」発言で、特に日本政府が保有する米国債にも影響が及ぶ恐れがあります。この動きは市場に大きな不安を与え、米国発の金融危機につながる懸念が高まっています。
アメリカは株安・ドル安に加えて債券安の「トリプル安」(池田 信夫)
今週のVlogです。
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トランプ前大統領は、物議を醸した「相互関税」を90日間一時停止する方針を発表。株価は急騰したものの、世界一律10%の関税は継続中です。日本では交渉役に赤沢亮正経済再生相が任命されましたが、実権のなさが懸念されています。今後、日本が米国との交渉で成果を出せるかが焦点となります。
「相互関税」90日間停止:「鳥取軍団」は残された10%関税を撤廃できるか?(アゴラ編集部)
国際・エネルギー
トランプ前大統領の「相互関税」は一方的な保護主義政策であり、米国民に生活苦を強いるにもかかわらず、本人はそれを「経済革命」と位置づけ国民に耐えるよう呼びかけています。筆者はこれを、スターリン的な「苦難の先に繁栄あり」とする統治手法になぞらえ、トランプの強権的かつ反グローバルな思想が、意外に長続きする可能性を指摘しています。
トランプは関税で「アメリカのスターリン」の夢を見るか?(與那覇 潤)
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ドイツでは、自由や民主主義の名のもとで言論統制が進んでおり、右派政党AfDへの締め付けやメディアの偏向が顕著です。保守派の政治家は不利な裁判で排除され、政府はNGOを使って「フェイクニュース」を取り締まろうとしています。筆者はこれを全体主義化の兆候とし、民主主義の名に隠れた統制に警鐘を鳴らしています。
“自由”の名のもとに縛られる言論:ドイツに迫る統制の影(川口 マーン 惠美)
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トランプ前大統領の「相互関税」政策により米中が深刻な貿易戦争に突入し、米国は中国に145%、中国は米国に125%の関税で応酬しています。両国は経済面でも防衛・金融で対立を深め、世界経済に激震を与えています。筆者は、日本がこの情勢下で米国債の売買に慎重になるべきとし、アメリカとの同盟を冷静に再構築する必要があると強調しています。
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ドイツで保守(CDU/CSU)と中道左派(SPD)の連立政権が発足しましたが、右派AfDが急伸しており、政権交代の可能性も浮上しています。支持率差は1%で、中道派にとって「最後のチャンス」とも言われる状況。移民政策や経済再建が争点であり、連立政権は結果を出さなければAfDに取って代わられる可能性があると警鐘が鳴らされています。
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洋上風力発電の入札制度が、毎回のルール変更や評価基準の見直しで業界に混乱を招いています。第1ラウンドでは三菱チームの独占落札、第2~4ラウンドでは排除・贈賄疑惑・制度改変などが続発。FITからFIP制度への変更やセントラル方式導入も混乱を深めており、風力発電推進のはずが逆に業界不信と不透明性を生んでいます。
迷走する洋上風力発電競争入札:毎回のルール変更で業界大混乱(尾瀬原 清冽)
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日本がアジア諸国に脱炭素技術を展開する「AZEC構想」は、現地の実情と乖離しており、コストやインフラ不足、安全性など多くの課題を抱えています。理念先行でなく、現実的で段階的な支援が必要であり、「炭素共生」の視点から地域に合ったエネルギー移行を進めるべきだと筆者は提言しています。
アジアへの脱炭素展開は本当に有効か?技術・コスト・現実を直視する(室中 善博)
ビジネス・IT・メディア
日本の自動車メーカーは、内燃機関かEVかの路線で迷走し、技術革新や市場開拓に遅れを取っています。特に中国製EVの急成長や新興勢の台頭で、従来の戦略は通用しなくなりつつあります。国内経営問題にとらわれず、世界市場への視野と柔軟な戦略がなければ、家電業界のような衰退を招くと筆者は警鐘を鳴らしています。
日本の自動車メーカーは生き残れるのか?:経営問題に明け暮れている暇はない(岡本 裕明)
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識学代表・安藤広大氏との対談では、組織運営の本質は「個人」ではなく「構造」にあると語られます。褒めすぎは成長を妨げ、モチベーションの依存も問題視。時間軸で部下を育て、権限委譲による自立型組織を作ることが、長期的成長には不可欠としています。
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名刺交換はかつての常識でしたが、現在では迷惑メールや営業、個人情報の流出など多くのリスクが伴うと筆者は指摘します。特に個人事業主にとっては、自宅住所やメインメールの記載が悪用される恐れがあり、名刺を渡す・受け取ること自体を見直すべき時代に入ったと提言しています。代替手段としてはビジネスチャットの活用が推奨されています。
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筆者は、現代の採用現場で見られる「短所を聞くのは不適切」といったキャリアコンサルの主張に疑問を呈し、就活の過度な配慮やAI履歴書の限界を指摘。企業は履歴書ではなく「人間性」を見抜くべきとし、真剣な面接で打たれ強さや本質を見極める重要性を強調しています。
人の採用に思うこと:昔の労働組合的発想に近い今どきのキャリアコンサル(岡本 裕明)
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オリンパス子会社で導入されたジョブ型雇用により、中高年社員200人以上が大幅降格され、訴訟や自殺未遂も発生しました。筆者は、年功賃金から職務ベースの賃金への移行は不可避であり、今後も広がると指摘。「働かないオジサン」問題や解雇規制の緩さを背景に、新陳代謝が進む社会では中高年も前向きに役割を果たすべきだと訴えています。
「ジョブ型で君の賃金下げるから」と言われた時に読む話(城 繁幸)
科学・文化・社会・一般
百日咳や麻疹などの感染症が再び増加していますが、ワクチン接種率は維持されており、単なる接種不足では説明がつきません。コロナ禍による社会活動の制限解除や、非生ワクチン(mRNA含む)による免疫の非特異的影響の可能性が指摘されています。感染症の増加には、ワクチンの質や自然免疫の変化も関係している可能性があると筆者は述べています。
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2025年4月6日未明、NEXCO中日本のETCシステムが障害を起こし、7都県・96か所の料金所でETCが利用不可に。原因は深夜割引改定のシステム改修とされ、渋滞やスマートIC閉鎖が発生。復旧の見通しは立たず、後払い処理の煩雑さや対応の遅れに批判が集中しています。
高速道路ETCシステム障害でNEXCO中日本の対応に批判が殺到(アゴラ編集部)
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筆者は3月初旬に北海道オホーツク海沿岸を訪れ、温暖化の影響で接岸が大幅に遅れた流氷に幸運にも遭遇しました。レンタカーで網走・紋別・知床を巡り、観光船や流氷ウォークなど多彩な体験を通じて、流氷の神秘と厳冬の自然を満喫。今後は流氷が見られる確率も下がるとし、2月下旬の訪問を推奨しています。
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筆者は下関市を訪れ、当初の目的地が工事中だったため急遽角島へドライブ。マリンブルーの海に架かる美しい角島大橋や、歴史ある角島灯台、夢崎明神などを巡り、絶景と地元グルメを堪能しました。自然と歴史が融合した角島の魅力が丁寧に紹介されています。
下関・角島でマリンブルーの海を楽しむSunday(ミヤコ カエデ)
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広末涼子さんは静岡県内で交通事故後に搬送された病院で、パニック状態に陥り看護師に暴行を加えたとして現行犯逮捕されました。事務所は謝罪し、本人は芸能活動を自粛する方針です。再起直後の事件に世間の注目が集まり、精神状態や背景への関心も高まっています。
広末涼子さんが再起の矢先に病院で看護師に暴行し現行犯逮捕(アゴラ編集部)
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筆者は「中年での転落を避けるには、20代で失敗を重ねることが重要」と説きます。若い頃の“バカな経験”は自己理解や感情制御の力となり、後の人生での迷いを減らす「予防接種」になると主張。許される年齢のうちに挑戦と失敗を経験し、自分軸を確立することの意義を熱く語っています。
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筆者は下関市をドライブし、桜咲く難読駅「特牛(こっとい)」や、青龍伝説が残る川棚温泉を訪れ、のどかな景色と温泉に癒されました。市街地近くの綾羅木海岸では美しい夕日と海を眺めながらカフェタイムを満喫。自然・歴史・グルメが揃った下関の魅力が描かれています。
下関・桜咲く特牛&川棚温泉で遊ぶSunday(ミヤコ カエデ)