アゴラでは日々たくさんのニュースをお届けしていますが、「忙しくて全てをチェックしきれない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今週の数ある記事の中から特に反響の大きかったトピックを厳選。政治・社会保障から国際情勢、ビジネスまで、いま知っておくべき記事を凝縮してピックアップ。週末の振り返りや、知識のアップデートにぜひご活用ください。

政治・経済・社会保障
皇位継承問題を議論する際に神話や「万世一系」「男系の皇統」といった近代以降に形成された歴史観ではなく、最新の歴史学の成果に基づくべきだと主張しています。古代のヤマト王権は複数の王家が並立していた可能性が高く、「男系継承に一度の例外もない」という説明は史実と合わないと指摘。皇室制度の将来を決める以上、神話ではなく歴史的事実に立脚した議論が必要だと論じています。
皇位継承は神話ではなく史実にもとづいて議論しよう(池田 信夫)

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皇位継承論議は「男系男子維持」を前提にしたため迷走していると指摘。共産党は、憲法上その前提に根拠はないとして、女性・女系天皇を含めて議論すべきだと主張。現状では最も筋の通った立場だと論じています。

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天皇家の相続をめぐる対立は、天皇制が日本古来の双系的な家族観と、中国由来の父系制の双方を抱え込んできたためだと指摘。女性継承や旧宮家養子案をめぐる混乱の背景には、日本史を物語る力の喪失があると論じています。

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古代の皇位継承は現在考えられているほど厳格な「男系主義」ではなく、父系・母系の両方が重視される柔軟なものだったと主張。持統天皇や元明天皇らの事例を挙げ、男系と女系は必ずしも排他的ではなかったと指摘。また、古代の王家では血統の純粋性より王権の安定が優先され、「男系男子の皇統」という考え方は後世に体系化された側面が強いと論じています。
天皇家は血統を問わず「不義の子」でもなれるおおらかな王家だった(池田 信夫)

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【言論アリーナ】緊急討論!旧宮家の養子案で「愛子天皇」は不可能になるのか
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人口減少で内需が縮む日本にとって、インバウンドは貴重な外需です。オーバーツーリズムへの不満だけで観光客を排除するのではなく、混雑の分散、宿泊税や入域料の活用、観光収益を地域に還元する仕組みを整えるべきだと訴えています。
インバウンドはもう「来なくていい」では済まされない(永江 一石)

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AIで知的労働の生産性は大きく上がる一方、誰でも同じ成果を出せるようになると差別化が消え、賃金や利潤は低下します。企業のAIレイオフは合理的でも、経済全体では需要不足や格差拡大を招く危険があると論じています。
AIレイオフの罠:生産性は爆発的に上がるが賃金も利潤もゼロに近づく(池田 信夫)

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円安の背景には、日本の国力低下や日米金利差、政府債務による日銀の利上げ制約があると指摘。為替介入も一時しのぎに過ぎず、円だけで資産を持つリスクを避けるため、外貨建て資産やグローバルな実物資産への分散が必要だと訴えています。
政府・日銀が「詰んだ」としても自分の人生は詰んではいけない(内藤 忍)

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日本の長期金利上昇は、日銀の正常化やインフレだけでなく、財政赤字拡大への不安が大きな要因だと分析。高市政権下で財政リスクが意識され、国債価格下落と円安が同時に進んでいると指摘しています。

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高市政権が、2026年度補正予算案の3兆1135億円を全額赤字国債で賄う方針を固めました。財政規律を掲げ「赤字国債は出さない」としてきた姿勢からの転換に、公約違反や将来世代への負担先送りだとの批判が出ています。
高市政権「補正予算で赤字国債出さない」と言ってたのに赤字国債3兆円を決定(アゴラ編集部)

国際・エネルギー
アメリカとイランは停戦状態を維持しているものの、交渉は事実上の「行き詰まり(deadlock)」に陥っていると分析。米国はイランを決定的に屈服させられず、イラン側も譲歩を拒否しており、双方とも決め手を欠いたまま膠着状態が続いているためです。トランプ大統領の「合意が近い」との発信も現実化しておらず、日本政府も米国の早期勝利を前提にした対応の修正を迫られていると論じています。
「行き詰まり」を見せるアメリカとイランのにらみ合い(篠田 英朗)

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ヘグセス米戦争長官のシャングリラ演説は、価値観外交から利益外交への転換を示す内容でした。中国抑止に向けた「大きな棍棒」外交の復活、西欧の防衛努力不足への批判、日本など同盟国への防衛費増額要求を通じ、米国が実力重視の現実主義へ回帰していると論じています。
ヘグセス米戦争長官のシャングリラ演説:「大きな棍棒」と西側批判の意味(アゴラ編集部)

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トランプ大統領はイラン情勢、イスラエル対応、建国250周年イベントの出演辞退、USMCA見直し交渉などで苦境に立たされています。筆者は、強硬姿勢が米国の利益を狭め、同盟国にも「昔の良きアメリカ」とは違う現実を意識させていると指摘しています。
冴えなさすぎるトランプ大統領は建国250年をどう祝うつもりだろうか?(岡本 裕明)

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米国で祝われるのは正確には「独立250周年」であり、1776年に単一国家としての米国が建国されたわけではないと指摘。独立宣言、連合規約、合衆国憲法の成立過程を踏まえ、日本メディアの「建国」表現は立憲主義の理解を曖昧にすると論じています。
米国「建国250周年」が「建国」250周年ではない件の含意について(篠田 英朗)

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国連安保理の非常任理事国選で、ドイツがポルトガルとオーストリアに敗れ落選しました。親イスラエル姿勢やODA削減、ロシアの反独キャンペーン、選挙準備の遅れが背景にあり、メルツ政権の外交力低下を示す痛手だと論じています。

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太陽光発電事業では、将来のパネル撤去・再資源化費用や環境回復費用が十分に開示されていないと指摘。ESG投資の対象とされてきた再エネ事業も、廃棄コストを含むライフサイクル全体で採算性とガバナンスを検証すべきだと訴えています。
ESG投資の死角:太陽光ビジネスが抱える「環境債務」の真実(藤枝 一也)

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高レベル放射性廃棄物をめぐり、地層処分だけでなく、将来世代が監視・回収できる「管理型処分」も選択肢になり得ると指摘。技術や社会情勢の変化を踏まえ、最終処分を固定的に考えず、柔軟な制度設計が必要だと論じています。

ビジネス・IT・メディア
営業の評価は契約を取る瞬間ではなく、顧客との関係をどう終えるかという「去り際」で決まると指摘しています。異動や退職、案件終了の際に不誠実な対応をすると、それまで築いた信頼が一瞬で失われるためです。逆に最後まで丁寧な対応を続ければ、次の紹介や再受注につながることも少なくありません。ビジネスでは「終わり方」が成果以上に記憶に残ると論じています。

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スマートフォンやモバイルバッテリーの火災事故が増加している背景に、誤った充電方法や劣化したバッテリーの使用があると警告しています。特に安価な非純正品の利用、膨張したバッテリーの放置、高温環境での充電は発火リスクを高めます。スマホは日用品である一方、小型のリチウムイオン電池そのものであり、扱いを誤れば住宅火災につながる危険があると論じています。

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AIは多くの業務を代替できるようになりますが、社会全体に普及させるには膨大な電力や半導体、設備投資が必要です。特にロボットによる現実世界の代替には高いコストがかかります。技術的には可能でも経済的に成立しないため、「AIが全仕事を奪う」という未来は現実的ではないと論じています。

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村上世彰氏の長女・野村絢氏らアクティビストが、近鉄、名鉄、京阪など鉄道株に注目しています。鉄道会社は駅前の一等地など膨大な不動産を抱える一方、PBRは低迷。公共性に配慮しつつ、眠れる資産を活用して株主価値を高める改革が求められています。
村上ファンド系アクティビストの次のターゲットは鉄道株(東 慎太郎)

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ファミマの「コンビニエンスウェア」が急成長し、靴下などは緊急購入から目的買いへ変わりつつあります。ユニクロが中価格帯化する一方、ファミマは店舗数と利便性を武器に、身近なベーシックウェアの新たな受け皿になっていると論じています。

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子ども・子育て支援金が健康保険料に上乗せされ、2026年4月分から徴収が始まりました。少子化対策の財源を、税ではなく医療保険料で集める仕組みに疑問を呈し、令和10年度には約1兆円規模へ増える負担や「見えない増税」の拡大を警戒しています。
「子育て支援金」が健康保険料への上乗せ開始、この先どこまで増えるのかな(吉澤 大)

科学・文化・社会・一般
阿部慎之助前監督の長女暴行事件で、逮捕直後に代読された長女の手紙と、児相が残した相談記録に食い違いがあると文春が報じました。手紙を根拠に広がった阿部氏擁護論が揺らぎ、児相対応や弁護士作成文書のあり方にも疑問が出ています。
阿部慎之助前監督 長女暴行事件、長女手紙と児相メモに重大矛盾が発覚(アゴラ編集部)

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リッツ・パリで6月13〜15日に初開催される「レ・ニュイ・エトワレ」を紹介。中庭を舞台に、世界的バレエダンサーやオペラ歌手が出演し、美食と芸術が融合する特別な初夏の夜を演出するイベントです。
初夏の夜を彩るバレエとオペラ:リッツ・パリが贈る「レ・ニュイ・エトワレ」(加納 雪乃)

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東大大学院医学系研究科の元教授をめぐる汚職事件で、高級クラブやソープランドでの接待が報じられました。共同研究や社会連携講座を背景に、教授へ権威が集中する医学部の古い権力構造と、大学研究のガバナンス不全が問われています。
東大医学部教授のセックス接待はまるで『白い巨塔』の時代(アゴラ編集部)

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山形県天童市を訪ね、将棋駒の町としての風情や、旧天童藩主・織田家ゆかりの歴史をたどる旅です。温泉街を朝に散策しながら、街角に残る将棋文化や静かな城下町の面影、旅先ならではの落ち着いた時間を紹介しています。
将棋の町・天童を歩く。織田家の面影と朝の温泉街散歩(ミヤコ カエデ)

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ホテルで早めにチェックインできるか尋ねる行為が批判された論争を通じ、日本社会の「頼むこと」「断ること」への苦手意識を指摘。ルールへの従順さや同調圧力ではなく、冷静に意思表示し、必要なら異議を唱える姿勢が成熟した社会には必要だと論じています。
コミュ障社会日本:ホテルチェックイン論争に見るコミュニケーション不全(九条 丈二)

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金持ちには社会的地位を保つための衣装、交際、移動など独自のコストがあります。大切なのは見栄に使うことではなく、自分の価値観や強みを伸ばす投資にお金を回すことだと説いています。
金持ちのコスト:外見や体裁や見栄のためにお金を使うのは幸せか(岡本 裕明)








コメント
「「愛子天皇」はなぜ許されないのか(アーカイブ記事)」について
記事の中で「神功皇后は69年も天皇の役割を務めた」と書いて、女性天皇の話の中にまぜこんでいるところです。ここはかなり弱い部分です。
なぜなら、**神功皇后は、正式な天皇には数えられていない**からです。
宮内庁が出している天皇の家系図を見ると、14代目は仲哀天皇、15代目は応神天皇です。その間に神功皇后は「○○代天皇」としては入っていません。神功皇后は「天皇」ではなく、「仲哀天皇のお妃で、応神天皇のお母さん」として、夫がいない間の政治を代わりにやった人(摂政)という扱いなのです。
ここがとても大事なポイントです。**「実際に大きな力を持っていたこと」と、「正式にトップの位についたこと」は、別の話**だからです。
たとえると、会社で社長の奥さんが、社長がいない間に会社を一生けんめい引っぱって、しかもうまくいっていたとします。それでもその人が正式に「社長」になっていなければ、「女性社長がいた例」とは言えませんよね。すごく活やくしたことと、正式な肩書きをもらったことは、ちがうのです。
### しかも、もっと弱いところが二つあります
ひとつは、**神功皇后は、明治時代に「やっぱり天皇ではない」と国が正式に外した**ことです。昔は天皇に数えていた時期もありましたが、最終的に「天皇ではない」と決め直されました。これは、神功皇后を先例にしたい人にとっては、むしろ不利な話です。
もうひとつは、**神功皇后は、本当にいた人なのか、はっきりしない伝説っぽい人物**だということです。69年も生きて政治をしたとか、海をこえて戦いに行ったとか、神様のお告げの話とか、おとぎ話のような部分がたくさんあります。本当かどうかあやしい人を「確かな先例」として持ち出すのは、土台がぐらぐらしています。
神功皇后は聖徳太子から300年前。もう古墳時代の話になります。
女性天皇の例として出すなら、**推古天皇をはじめとする8人(10代)の、ちゃんと記録に残っている本物の天皇**だけで十分です。これだけで「昔から女性天皇はいた」と言えるのですから、わざわざあやしい神功皇后を加える必要はありません。むしろ加えると、話全体が「あやしい」と思われて損をします。