今週のおすすめ記事(12月8日〜12月14日)

アゴラでは日々多くの記事を配信しており、忙しい方にはすべてを追うのは難しいかもしれません。そこで、今週の特に話題となった記事や、注目された記事を厳選してご紹介します。

政治や社会保障を中心に、国際情勢やビジネス、文化に至るまで多岐にわたる内容を網羅。各記事のハイライトを通じて、最新のトピックを一緒に深掘りしましょう!

政治・経済・社会保障

政府が物価高対策として推奨する「おこめ券」配布に対し、事務負担や費用対効果の低さを理由に多くの自治体が反発・拒否している現状を報じています。実質的な減価や特定商品への誘導、さらに農政の迷走による米価高騰への懸念から、政策効果への疑問とJAへの利益誘導ではないかという批判が高まっています。自治体の拒否は非効率なバラマキに対する現場からの健全な抵抗であると評しています。

鈴木農水相の目玉政策「おこめ券」が自治体に拒否されJAへの利益誘導は失敗か(アゴラ編集部)

鈴木農水相の目玉政策「おこめ券」が自治体に拒否されJAへの利益誘導は失敗か
政府が物価高対策として推奨する「おこめ券」を巡り、自治体の反発が広がっている。配布事務の負担や費用対効果の低さに加え、政策全体の妥当性にも疑問が強まり、高市政権の経済政策への不信感を深める事態になっている。 政府は物価高への対...

高市政権の積極財政政策に対し、海外メディアや市場が警戒感を強めていると著者は指摘します。大規模な財政支出はインフレと円の信認低下を招き、個人投資家によるキャピタルフライト(資本逃避)を引き起こしていると分析。金利の正常化と不採算企業の淘汰が必要だと論じています。

「偽サッチャー」のバラマキ財政がキャピタルフライトを招く(池田 信夫)

「偽サッチャー」のバラマキ財政がキャピタルフライトを招く
高市政権のバラマキ財政は世界中のメディアから酷評されているが、もっとも率直なのはイギリスの左派紙テレグラフだ。 ️ 'Japan's new prime minister’s smorgasbord of giveaways risk...

動画もどうぞ。

長期金利が1.97%と18年ぶりの水準まで急上昇する中、高市首相の楽観的な姿勢や国民民主党の「新・3本の矢」政策(成長による財政再建)を筆者は批判しています。金利上昇にもかかわらず円安が進むのは「日本売り」の兆候であり、実質金利の上昇で政府債務が発散するリスク(ドーマー条件の不成立)を懸念。緊縮財政による金利抑制が必要であり、このままではインフレ税による事実上のデフォルトやトリプル安を招きかねないと警告しています。

長期金利の急上昇は「日本売り」の危険な兆候(池田 信夫)

長期金利の急上昇は「日本売り」の危険な兆候
長期金利は日銀の利上げを織り込んで急速に上昇し、10年物国債の利回りは1.97%と18年ぶりの水準になったが、首相はどうしていいかわからないようだ。国会では、長期金利についての追及に、高市首相が「そんなことより成長が大事」と答えた。 ...

介護殺人や虐待事件が相次ぐ背景には、家族介護の限界や介護職の低賃金・人手不足といった構造的な問題があると著者は指摘します。家族介護を前提とした制度の崩壊、盲目的な延命治療による現場の負担増などにより、介護サービスを受けられない「介護崩壊社会」が迫っており、要介護予防などの対策が急務であると論じています。

介護崩壊社会「介護がゼイタクになる日」(五十嵐 直敬)

介護崩壊社会「介護がゼイタクになる日」
この1、2年、目を覆うような介護殺人や介護遺棄の報道が相次いだ。あまりのことに、ブラウザで記事のタブを開いたままタイトルだけ立ち上げ、筆が止まってしまったほどである。 その間にもホスピス型有料老人ホーム各社の不正請求、ホームヘ...

政府が進める公的職業訓練(リスキリング)が企業の採用ニーズと乖離し、年間1200億円もの公費を投じながら受講者の約3割が就職できていない実態を批判しています。労働市場の硬直性や官僚主導の講座選定がミスマッチの主因であり、真の改善には金銭解雇を含む抜本的な労働市場改革が必要だと論じています。

現場を知らない行政が「就職できないリスキリング」に公費1200億円投入の現実(アゴラ編集部)

現場を知らない行政が「就職できないリスキリング」に公費1200億円投入の現実
国の公的職業訓練「リスキリング」が、企業の採用ニーズとズレ続け、受講者の約3割が就職できていない実態が明らかになった。政府は年間1200億円超を投じていると言われているが、肝心の成果につながらず、「現場を知らない行政が机上で講座を決めている...

高市首相の「台湾有事」に関する勇ましい発言について、著者は「弱い犬ほどよく吠える」状態だと批判しています。日本は半導体素材や精密部品など、米中双方の産業の「関節」となる重要な技術とシェアを握っており、これらを外交カードとして静かに行使することこそが真の国益につながると主張。縦割り行政を打破し、「静かなる覇権国」として振る舞うべきだと提言しています。

日本は吠える必要のない強い犬:日本を知らない高市発言(北村 隆司)

日本は吠える必要のない強い犬:日本を知らない高市発言
かつて山本五十六は言った。「強い犬は吠えない」と。 「偉人が残した名言集」を開くと、山本五十六の残した「強い犬は吠えない」という有名な格言にあたる。つまり、心のどこかに負い目を感じている人間は、表面上は猛々しい。自信のある人間、実力を...

なぜ日本では、人手不足でも賃金が上がらないのか。その答えは「残業」でも「景気」でもない。日本の賃金停滞を生んだ構造的要因とは何なのか。

賃金を上げるには「金銭解雇の法制化」が必要だ(池田 信夫)

日本の長引くインフレと円安は、欧米に比べてコロナ規制解除が遅れたことが主因であると著者は主張します。他国が早期の経済再開で賃金上昇とインフレを経験し、それを抑制するための利上げで通貨高になった一方、日本は鎖国政策を続けたため賃金上昇の波に乗り遅れ、円安による輸入インフレだけを被る結果になったと分析。厳しいコロナ対策を支持した人々は現在の経済的苦境を甘受すべきだと批判しています。

経済より命と言ってた人たちは「インフレがきつい」とか言うべきではない(永江 一石)

経済より命と言ってた人たちは「インフレがきつい」とか言うべきではない
国民の生活を侵食するインフレの原因の円安はいつから始まったか まず最初に・・・・日本人の生活を貧しくしているのは行きすぎた円安です。円安は輸出企業にとっては利益が増えて株価も上がります。インバウンドも来ますが国民にとってはインフレによって...

政府・与党がOTC類似薬(市販薬と成分・効能が似た薬)の公的医療保険からの除外を見送り、追加負担を求める案に後退したことを批判的に報じています。日本維新の会が掲げていた「原則保険適用外」が断念されたことで、同党の与党内での影響力不足が露呈し、社会保障費削減の機会を逃したと指摘。医師会や公明党の反発などにより、医療改革が骨抜きにされている現状を伝えています。

OTC類似薬の「保険適用除外」見送りで維新の医療改革がトーンダウン(アゴラ編集部)

OTC類似薬の「保険適用除外」見送りで維新の医療改革がトーンダウン
政府・与党は12日、市販薬と成分・効能が似た「OTC類似薬」を公的医療保険から除外する改革を事実上先送りした。維新が主張してきた「原則保険適用外」を断念し、追加負担を求めるだけの妥協案に後退したことで、OTC類似薬改革は大きくトーンダウンし...

日経平均株価が5万円台を維持する中、市場を取り巻くマネーフローの変化について教授とワタナベ君が対談しています。中国(香港経由)からの資金流入が減少する一方で、欧州やアジアの富裕層からの資金は円安を背景に継続すると予測。しかし、株価上昇はAI関連など一部大企業に支えられており、コスト転嫁のできない中小企業や実質賃金が下落する家計との乖離(格差)が広がっている点に懸念を示しています。

日経平均5万円の景色②:変わり始めたマネーフローと“5万円”の持続可能性(濱田 康行)

日経平均5万円の景色②:変わり始めたマネーフローと“5万円”の持続可能性
(前回:日経平均5万円の景色:株価はいったい何を語っているのか) 日経平均が史上最高値を更新して5万円台に達して以来、相場は激しい変動を続けている。1日の値幅が1,000円を超える日も複数あり、市場の熱気と先行きへの不安が同居する展開...

国際・エネルギー

高市首相の「台湾有事は存立危機事態」発言以降、日中関係の緊張が高まっていますが、著者は「今日のウクライナは明日の東アジア」と主張してきた「ウクライナ応援団」の言説に疑問を呈しています。ロシアの優勢が伝えられる中、もしウクライナが勝利できなければ、その論理に従えば中国の台湾侵攻も不可避となるはずであり、彼らはその帰結について説明責任を負うべきだと論じています。また、ウクライナと同様の軍拡を日本が行うことの現実性についても問いかけています。

「今日のウクライナは明日の東アジア」:ウクライナ応援団が負う説明責任(篠田 英朗)

「今日のウクライナは明日の東アジア」:ウクライナ応援団が負う説明責任
高市首相の「台湾有事は存立危機事態」発言から一カ月が経過したところだが、中国の日本叩きは、止まりそうにない。加えてレーダー照射事件が発生し、日中関係は悪化の一途をたどっている。 様々な問題が折り重なっており、事態は収拾困難だ。もともと...

中国の過激な日本叩きや対外行動は、高市首相を退陣させるまでの「習近平氏の個人的バトル」と側近たちの忖度によるものだと著者は分析します。習氏はトランプ氏をも翻弄し、日米安保の脆さを突くことで、台湾問題への介入を牽制していると指摘。中国の行動は歴史的怨念よりも、習氏の「上から目線」による影響力行使が本質だと論じています。

中国はどこまで暴れる気なのか?:習近平国家主席の「個人的対日バトル」(岡本 裕明)

中国はどこまで暴れる気なのか?:習近平国家主席の「個人的対日バトル」
中国はどこまで暴れる気なのか、たぶん、その答えは高市氏を首相の座から引きずりおろすまで、これが習近平氏の「個人的対日バトル」の勝利を意味するものだと思います。現在の中国の狂ったような一連の行動は習氏に対する忖度の影響が極めて大きいと考えてい...

トランプ大統領が中国への先端半導体(NVIDIAのH200など)の輸出を容認する意向を示したことについて、米中関係における大きな転換点となる可能性を報じています。トランプ政権の実利優先の姿勢が「親中派」とすら見なされる一方で、専門家からはAI技術覇権の喪失や中国の技術的台頭を懸念する声が上がっており、米国の技術安全保障が重大な岐路に立たされていると指摘しています。

米国、中国へ先端半導体の輸出解禁か:最大の親中派はトランプ?(アゴラ編集部)

米国、中国へ先端半導体の輸出解禁か:最大の親中派はトランプ?
米国の対中半導体政策に大きな転換が訪れようとしている。トランプ大統領は自身のSNS投稿で、これまで禁じてきた中国への先端半導体輸出を再び容認する意向を明らかにした。対中強硬をトレードマークとしてきたトランプ政権だが、今回の発表は米中関係にお...

トランプ政権が発表した国家安全保障戦略において、化石燃料を中心とするエネルギー支配(エネルギー・ドミナンス)の回復が最重要課題とされている点に著者は注目しています。安価で豊富なエネルギー供給が経済成長やAI技術の優位性維持に不可欠であり、気候変動やネットゼロといった「破滅的なイデオロギー」を拒絶すると明記されていると紹介。日本もエネルギーを国家安全保障の中核に位置づけ直し、原子力や火力の活用による安定的供給を目指すべきだと主張しています。

米国は化石燃料を国家安全保障戦略の中核に据える(杉山 大志)

米国は化石燃料を国家安全保障戦略の中核に据える
米国の国家安全保障戦略が発表された。わずか33ページという簡潔な文書である(原文・全文機械翻訳)。トランプ政権の国家安全保障に関する戦略が明晰に述べられている。 筆者が注目したのは、エネルギー、特に天然ガスなどの化石燃料を国家...

ドイツの「緑の党」が夏季に全世帯へ600時間分の無料電力を提供する「ソーラーボーナス」構想を掲げているが、著者はこれを批判的に検証しています。市場価格がマイナスになる日中の余剰電力を税金で買い取る仕組みであり、実質的には発電事業者への補助金に過ぎず、日中に家にいない多くの労働者には恩恵がないと指摘。税金の無駄遣いであり、電気料金の上昇を招くだけの政策であると結論づけています。

ソーラーボーナスという幻想:ドイツの“タダ電気”政策を検証する(尾瀬原 清冽)

ソーラーボーナスという幻想:ドイツの“タダ電気”政策を検証する
2025年11月29日のblackoutnewsによると「ソーラーボーナス-ドイツ緑の党は全世帯に600時間分の無料電力を要求」というニュースが報じられていた。 ドイツの新聞ダーゲスシュピーゲル紙の11月16日にも同内容の記事...

ビジネス・IT・メディア

りそなHDが本部人員の25%にあたる2000人を現場に異動させるという報道を受け、著者は日本企業にホワイトカラーが過剰であると指摘します。AI導入や生産性向上を目指すこの動きは英断であり、ホワイトカラーが余剰となりエッセンシャルワーカーへの転換が求められる時代の流れを象徴していると論じています。

白いワイシャツを着なくなる日:りそなHDが社員25%を現場に異動させる意味(岡本 裕明)

白いワイシャツを着なくなる日:りそなHDが社員25%を現場に異動させる意味
私は20年間ゼネコンで務め、現地法人の社長にまでなったのですが、その間、ローカル採用の方を別とすればいわゆる部下と称する人は4人しかいません。20年で4人って異常に少ないのですが、いろいろな事情が重なった偶然もあったと思います。そのためにど...

大企業での「ゆるい働き方」は、社内スキルしか育たず市場価値が低いまま年収が上がる「時限爆弾」だと警告。買収やリストラで詰まぬよう、会社ではなく自分のために市場価値を高めるべきだと説いています。

「大企業でゆるく働く」はコスパよりむしろリスク(黒坂 岳央)

「大企業でゆるく働く」はコスパよりむしろリスク
黒坂岳央です。 「大企業に入って、そこそこの給料をもらいながら、言われたことだけを最低限こなして定時で帰る」 一見すると極めて合理的であり、コストパフォーマンスに優れているように見える。少なくともこれまでの時代はこのワークスタイ...

三菱ケミカルが実施した希望退職に1273人が応募したと報じています。黒字リストラは石油化学業界の不振や中国勢の過剰生産による構造不況を背景としており、事業構造の転換と人員構成の是正が目的とされています。一方で、優秀な人材の流出や、日本型雇用に安住してきたゼネラリスト層の再就職難などの課題も浮き彫りになっています。

三菱ケミカルも黒字リストラで1300人が応募:進むホワイトカラー削減(アゴラ編集部)

三菱ケミカルも黒字リストラで1300人が応募:進むホワイトカラー削減
三菱ケミカルグループが実施した希望退職募集に1,273人が応募した。黒字決算を維持しつつ進む「黒字リストラ」は、石油化学不振や事業構造転換の波を象徴している。世界的な化学大手の再編圧力が高まる中、日本企業の雇用構造の転換と個人のキャリア形成...

日本人の職を奪う脅威はAIよりも優秀な外国人材にあると警告します。サービス業や高度専門職において、ハングリー精神旺盛で優秀な外国人が台頭する一方、日本人は定着率やメンタル面で敬遠されつつあると指摘。事務職がAIに代替され、現場職も外国人に奪われる「挟み撃ち」の未来に警鐘を鳴らしています。

AIより先に外国人に職を奪われる日本(黒坂 岳央)

AIより先に外国人に職を奪われる日本
黒坂岳央です。 昨今、ビジネスメディアやSNSを開けば「AIが仕事を奪う」という議論が花盛りだ。ChatGPTなどの生成AIの進化により、ホワイトカラーの業務が代替される未来に多くのビジネスパーソンが恐れている。 だが、我が国で...

Z世代の35%が「週休3日」を希望し、安定志向が強いという調査結果に対し、著者はその背景を分析しています。Z世代が安定志向になったのは、親世代(団塊ジュニアやバブル世代など)が会社に滅私奉公しても、昇給抑制や役職定年、再雇用での賃金カットなどで報われていない姿を目の当たりにしてきたからだと指摘。「あのような働き方はしたくない」と考えるのは正常な判断であり、中高年世代も本音では「最初からほどほどに働けばよかった」と後悔している人が多いと述べています。

Z世代ってどうして週休三日で安定志向なの?と思った時に読む話(城 繁幸)

Z世代ってどうして週休三日で安定志向なの?と思った時に読む話
今どきの新人、いわゆるZ世代が、上の世代と比べるとかなり草食系だとか安定志向だといった話はしょっちゅう聞いていましたが、それを裏付ける調査結果が出され話題となっています。 【参考リンク】Z世代、35%が週休3日希望 「無理せず・安定」...

「プライドが高すぎる人」は職場での扱いが難しく、その実態は脆弱な自己肯定感の裏返しであると著者は指摘します。彼らは決して謝らず責任転嫁し、常にマウンティングを取ろうとし、強い被害者意識を持つため、対話による解決は困難であり、物理的距離を取るのが最善の対処法だと助言しています。

プライドが高すぎて面倒な人の特徴(黒坂 岳央)

プライドが高すぎて面倒な人の特徴
黒坂岳央です。 仕事で取り扱いが難しいのが「プライドが高すぎる人間」ではないだろうか。彼らの振る舞いは一見、自信に満ち溢れているように見えるが、その実態は極めて脆弱な自己肯定感を守るための過剰な防衛反応に他ならない。 お断りして...

8日夜に発生した青森県東方沖地震の際、日本テレビが「大間原子力発電所は稼働停止などしていない」と報じましたが、実際には同原発は建設中で未稼働であったため、誤報として批判が集まっています。著者は、この誤報を単なる表現のミスではなく、報道機関としてのチェック体制の欠如や信頼性を損なう「自滅行為」であると厳しく指摘し、徹底した検証と体制の再構築を求めています。

日テレの大間原発「誤報道」はオールドメディアの自滅行為(アゴラ編集部)

日テレの大間原発「誤報道」はオールドメディアの自滅行為
8日夜、青森県東方沖で発生したマグニチュード7.5の強い地震で災害対応が続く最中、日本テレビが「大間原発は現在稼働停止などしていない」と「誤報」を流したことで、報道の信頼性そのものが改めて問われる事態となっている。 これもオールド...

AI特需による半導体不足と円安の進行により、来年以降PCや周辺機器の価格高騰が避けられないと著者は予測しています。現在の在庫は旧価格の部材で作られた最後の安価な製品であり、必要な購入は年内に済ませるのが経済的に合理的であるとアドバイスしています。

WindowsPCは12月中に買いなさい(黒坂 岳央)

WindowsPCは12月中に買いなさい
黒坂岳央です。 「来年早々、PCや周辺機器が値上がりする。買うなら年内だ」。 年末商戦の風物詩のような売り文句だが、これを言っているのは筆者ではない。国内の各BTOメーカーを始めとした販売者側だ。そしてそれはセールストークではなく、む...

科学・文化・社会・一般

著者は、中国の「華夷秩序」を理解し尊重すべきだとする内田樹氏の意見に対し、現在の中国共産党政権下でそれを認めることはチベットやウイグル、香港のような人権弾圧を容認することにつながると批判します。中国の覇権的な振る舞いに対しては、国際社会による関与と緊張関係の維持が不可欠であり、単に中国の言い分を丸呑みするようなリベラルな言説には未来がないと論じています。

米国嫌いだからといって『中国の言い分を丸呑みにするリベラル』に未来はあるのか?(倉本 圭造)

米国嫌いだからといって『中国の言い分を丸呑みにするリベラル』に未来はあるのか?
先日、僕の本の担当編集者だった梶原麻衣子さんが以下のようなXポストをしていて… 華夷秩序や化外の民という概念を中国批判でない文脈で使う人がこの21世紀にいるなんて思いもよらないじゃないですか。 — 梶原 麻衣子@ミモリモ (...

「令和人文主義」と呼ばれる潮流は、実際には陰湿な「キャンセルカルチャー(排斥文化)」と一体であると著者は厳しく批判しています。研究不正を犯した人物の訳書に対し、刊行前から出版社に圧力をかけたり、過去の学者の人格を現代の基準で断罪して業績を否定したりする振る舞いが、この潮流の中で見られると指摘。これらは学問的な対話ではなく、安易なレッテル貼りや排斥行為であり、反知性主義に通じるものであると論じています。

やはり、令和人文主義の正体は “キャンセルカルチャー2.0” だった。(與那覇 潤)

やはり、令和人文主義の正体は "キャンセルカルチャー2.0" だった。
まるで80年前の日本のような焼け野原に終わった「令和人文主義」の炎上だったが、"戦争の反省" と同様、追及を中途半端にしてはならない。そこにはこの数年間の、人文学をダメにした潮流が詰まっているからだ。 第一にコロナ以降の混乱で...

著者は11月末に京都の上賀茂神社を訪れ、見頃を迎えた紅葉や境内の様子を伝えています。世界文化遺産であり歴史ある同神社では、「立砂」や「ならの小川」などの見どころに加え、神馬にちなんだおみくじなども紹介し、秋の京都観光の魅力を綴っています。

晩秋の京都・上賀茂神社で紅葉を愛でる(ミヤコ カエデ)

晩秋の京都・上賀茂神社で紅葉を愛でる
11月30日 京都に来ました。この日は神戸で所用があったのですが、用事があるのは夕方から。午前中は時間があったので紅葉見物のために京都に寄り道したのです。 今回訪ねたのは洛中の北部に位置する上賀茂神社。賀茂川の下流にある下鴨神...

京都の錦市場ではインバウンド客向けの割高な飲食店が急増しましたが、中国からの旅行自粛の影響などで外国人が減少し、閑古鳥が鳴いている店が目立つと著者は報告しています。高額な牛串など観光客をターゲットにしたビジネスが目立ち、地元客や日本人観光客が離れてしまっている現状を憂慮し、市場の衰退を懸念しています。

インバウンド客に翻弄される京都の錦市場(内藤 忍)

インバウンド客に翻弄される京都の錦市場
京都の錦市場に行ってみました。前回来た時に有次(ありつぐ)で購入したおでん鍋がとても良かったので、今度は真鍮製のすきやき鍋を探しに行きました。 前回錦市場に行った時は、歩いている人の半分以上が外国人で大変な混雑でしたが、今回は外国人の...

最近注目されている「令和人文主義」という潮流について、著者は自らが主催する「敵とも話せるSNS」での議論をきっかけに考察しています。「令和人文主義」は、難解さを避け、党派性を薄め、ビジネスパーソンなどを対象に平易に人文知を広めようとする動きとされます。著者は、かつての「啓蒙主義的ビジネス書」や「教養マウンティング」への反動としてこの動きを位置づけつつ、それに対する批判的な視点(「批評」の価値など)についても論じる姿勢を示しています。

「令和人文主義」ブームへの期待と批判について ≒『批評』は死んだのか?問題(倉本 圭造)

「令和人文主義」ブームへの期待と批判について ≒『批評』は死んだのか?問題
「令和人文主義」というムーブメントがあるらしく、ちょっとそれについての話を聞いて下さい。 キッカケとしては、最近、x(Twitter)とかのSNSで出会っていたら明らかに「敵同士」になっていたような人とも対話できるようにすると...

著者は11月下旬に東京の六義園を訪れ、見頃を迎えた紅葉の美しさを伝えています。元禄時代に柳澤吉保によって造られた回遊式庭園である六義園は、大泉水という大きな池を中心に、モミジや滝、雪吊りなどの風景が楽しめ、都会の真ん中であることを忘れさせるような紅葉スポットであると紹介しています。

秋の東京・六義園 紅葉の庭園散歩(ミヤコ カエデ)

秋の東京・六義園 紅葉の庭園散歩
11月24日、東京都北区の駒込駅に来ました。紅葉見物日和のこの日、前日に浅草界隈を散歩するツアーに参加し、せっかく東京に来たのだから、東京の紅葉を見物したいと思いここにやってきました。 今回の旅の目的地は駒込駅にほど近...