アゴラ

科学への不信感 - 岡田克敏

 「オーガニックコットン」とは農薬などを使わずに栽培された綿花のことですが、グーグルで検索するとなんと163万件もヒットします。多くは販売サイトだと思われ、それを商売にしている業者が多いことにまず驚きます。また、食べ物ならともかく、衣類にまで不安を感じている人が多いことにも驚きました。無農薬だけでなく無化学肥料をうたっているものがあるのは、化学肥料まで不安の対象になっているわけで、もうこれは合理性の及ばない信仰の領域だと思われます。続きを読む

難関私立中学に楽して入りたいとは、呆れた話ですね 井上晃宏

 松本徹三さんのご友人の「疑問」を要約すると、こういうことになります。
「息子に中高一貫校に行かせたいが、そのためには、入学試験を突破しなくてはならない。しかし、入学試験の内容は、塾に通わなければ解けないような内容である。これはおかしい」
 ご友人には、こう忠告すべきでしょう。
1.生徒の入学時学力差が開く中等学校において、教育の効率を上げるには、入学試験による選別は必要不可欠である。それを拒否して、選別フリーにした場合、私立学校は、教科学習においては、公立学校と何ら変わらないことになる。
2.サッカーで遊びながら、中高一貫校に行きたいなら、非常にイージーに入学できる私立中高一貫校はいくらでもある。なぜそこへ行かないのか?模試偏差値30で50%合格という学校なら、ほとんど誰でも入れる。
3.難関中学でなければ嫌だが、自分の子供は楽して入らせたいということなら論外。

>「それなら、学校での教え方そのものを変えなければならない」と考えるのが当然だからです。

 「みんなが難関私立中学に入れるような教育」ってどんなものですか?私には見当もつきません。

>最近の入試がどんなものなのかについては、私は殆ど何も知りませんが、恐らくは、それぞれの学校が、「どうすれば不合格者をふるい落とせるか」について智恵を絞っているのではないでしょうか?

 難関私立中学の入試問題は、それほどいい加減なものではありません。市販の問題集を読んでください。

教育の改革は火急の問題 - 松本徹三

今日、日本に住んで長くなるイタリア人の友人と食事をしましたが、彼は、中学を受験しているご子息のことで深刻に悩んでいました。この人はお父さんの代から学者だった教養人で、イタリアで知りあった日本人の奥さんは日本の某超一流大学の準教授です。そういうご夫婦ですから、息子さんを「中高一貫教育をしてくれる良い中学校」に入れたかったのですが、うまくいっていません。それもその筈、「子供を塾などに通わせるのは間違っている」という考えから、塾に通わせるなどの受験の準備は、全くやっていなかったからです。続きを読む

金融資本主義は「労働なき富」か - 『現代の金融入門』

★★★★☆(評者)池田信夫

現代の金融入門 (ちくま新書)現代の金融入門 [新版]
著者:池尾 和人
販売元:筑摩書房
発売日:2010-02-10
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ベンチャービジネスの現場からみた、シリコンバレーと日本の違い−直野典彦

以前、「雇用の流動化はトップ層から始まっている」という投稿をさせていただきました。大手企業のトップ層の技術者が、私の勤めるような小さな会社に入社してくる状況を目の当たりにして、イノベーションを主導すべきトップ層の人材流動化という構造変化の予兆ではないか、というお話しをさせていただきました。随分と時間が経ってしまいましたが、この投稿に対する知人から、あるいはコメント欄で頂いたフィードバックに答える形で、私が言いたかったことをもう少し掘り下げてみたいと思います。続きを読む

「高速道路の“ごく一部の”無料化」は良いとしても・・・  ‐前田拓生

今週は“政策的な問題以外”にいろいろと話題が多かったので、ニュース性としては乏しく、あまり議論もされていませんが、国土交通省から「高速道路の無料化」の区間についての方針が明らかにされました。この「高速道路の無料化」はマニフェストにも書かれ、選挙ではかなり大々的に取り上げていましたから、期待した国民も多かったのではないでしょうか。続きを読む

全体の生存と繁栄を保証する為に個は犠牲にならなければならない - 矢澤豊

民主党政権の下で、最初の通常国会が開会したようです。

海外に暮らす私は、鳩山首相の、

「いのちを守りたい!」

というオスカル様風のスピーチをリアルタイムで聞けなかったのが残念でした。もちろんYouTubeで拝見し、楽しませていただきましたが、この大切に育てられた「王子様」が、かすかに震える声で「守りたい!」と訴える姿を見ていると、その願い叶わず、四門出遊、現実の生老病死(少子化、高齢化、歯止めの効かない社会保障費の増大?)に幻滅して出家してしまうのではないかと、池田理代子女史風少女歌劇的演出から、手塚治虫の「ブッダ」に連想が飛んでしまいました。続きを読む

「政治家を鍛える」仕組みの必要性−−池尾和人

以前、ダイヤモンド社の辻広雅文さんから、晩年の後藤田正晴氏(中曽根内閣時の官房長官)は「官邸主導」の考え方に否定的だったという話を聞かせてもらったことがある。その理由は、後藤田氏は多くの総理経験者を間近にみてきたが、必ずしもリーダーとしての資質に富んだ者ばかりではなく、「凡庸な」人物も少なくなかったからである。有能な人物ばかりであればいいが、そうではない者に権限を集中させるのは弊害の方が多くなりかねないから、ということだったようである。
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「必要な抑止力とは」 ―吉原修―

アメリカ合衆国が台湾への武器売却を決定したことに、中国政府は怒っている。あるいは怒っているポーズを強調している。

これに対して、2月1日付東京発ロイターは、グレグソン米国防次官補(アジア・太平洋安全保障問題担当)が、国際問題に関するフォーラムで「米国は台湾の自衛能力を確かなものにする義務がある。米国はこの義務を遂行し、今後もそうする意志をもっている」と述べた、と報じた。

この発言に言う義務とは、国際的な約束ではない。1979年以来、台湾に関するアメリカの政策は台湾関係法を基礎としている。同法は、台湾へ防衛的な武器を供与すること、また台湾の人々の安全を危険にさらすような武力や強制力にはアメリカが抵抗する能力を維持すること、をアメリカの政策であると規定している。続きを読む

アゴラ起業塾 小谷まなぶ「中国ビジネスのむずかしさとおもしろさ」

中国は今年、日本を抜いて世界第2の経済大国になります。自動車の販売台数では世界一になり、世界の消費増の半分を占めるなど、市場としても世界最大規模になりつつあります。他方で外貨制限がきびしく、言論統制が強いなど、先進国では考えられない障壁も多く、何も知らない人がビジネスを行うにはリスクの大きい国です。

2月のアゴラ起業塾では、上海で14年間、貿易会社を経営して多くの日本企業のビジネスをサポートしてこられた小谷まなぶさんに、中国経済の勢い、その特殊性、そして中国で起業したりビジネスを行ったりする際の注意点を話していただき、日本のベンチャーにも中国の元気をもらいたいと思います。

講師:日時:2月23日(火)18:00 開場18:30 開演
会場:情報オアシス神田
主催:アゴラ起業塾実行委員会
定員:100名(先着順で締め切ります)
入場料:7000円(懇親会費込み)学生は4000円(当日学生証をお持ちください)

講演 18:30〜20:00 小谷まなぶ(SFE貿易 代表)
   司会:池田信夫(アゴラ編集長)
懇親会20:10〜21:00(食事・飲み物を用意しています)

申し込みは申し込みフォームからどうぞ。
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